先日、クルマ好きの知人が新しく購入したV37スカイラインハイブリッドに乗せてもらう機会がありました。
正直、あまり期待はしていなかったのですが……いざ走り出すと、その異次元の加速力に完全に意表を突かれました。
静かに、でも確実に地面を蹴り飛ばすような加速。その感覚は、ターボ車とはまったく違う“上質さ”がありました。
外観:重厚感と先進感が同居した存在感
まずは外観ですが、V36からのデザイン刷新によって印象は大きく変わっています。
フロントグリルの中央にはインフィニティのエンブレムが堂々と鎮座し、ワイド&ローなプロポーションと相まって、かなり威圧感があります。
フロントバンパーも張り出しが強調され、ヘッドライトはシャープで吊り上がった形状。
一目見ただけで、「高級車」+「スポーツセダン」の雰囲気が伝わってきます。
V36と比べると全幅で+50mm、重量も+120kgと大柄にはなっていますが、その分、存在感は格段にアップしている印象です。
スペック | 最高出力 | 最大トルク | 重量 |
---|---|---|---|
エンジン/モーター | エンジン/モーター | ||
V37HYBRID | 306ps/68ps | 35.7kgm/29.6kgm | 1760g |
V36セダン | 330ps | 36.8kgm | 1640kg |
車幅 | 全長 | ホイールベース | |
V37HYBRID | 1820mm | 4800mm | 2850mm |
V36セダン | 1770mm | 4780mm | 2850mm |
静粛性と乗り心地はまるで別世界
普段、私はランエボXに乗っているので、正直どんな車でも「静か」に感じるのは当然ですが(笑)、それを差し引いてもV37の乗り心地は素晴らしいです。
ハイブリッドならではの静粛性、足回りのしなやかさ、同乗者に気を使わなくて済む上質な快適性は本当に印象的でした。
内装の質感も高く、ドライバーだけでなく乗る人すべてが快適に過ごせるパッケージングがなされています。
そして驚愕の加速性能。まさに“音もなく飛ぶ”感覚
さて、肝心の加速性能ですが、これは想像以上でした。
V37スカイラインハイブリッドは、V6 3.5Lエンジン(306ps)とモーター(68ps)を組み合わせ、システムトータルで400Nm近いトルクを発生させます。
走り出してすぐに感じたのが、ターボラグのないリニアな加速感。
エボXのように「ブーストがかかってから一気に加速する」のではなく、最初から最後までスムーズかつパワフルに加速していくのが印象的でした。
しかも音は非常に静か。気付けば100km/hに達しているような、“いつの間にか速い”不思議な感覚です。
世界最速のハイブリッドは伊達じゃなかった
V37スカイラインハイブリッドは、登場当初から「世界最速のハイブリッドセダン」と話題になっていました。
そのキャッチコピーは決して誇張ではなく、確かに体感として「これは速い」と納得させられるものがあります。
実際に0-100km/h加速タイムも5秒台とされ、一部のスポーツカーすら凌ぐレベルです。
総評:速くて快適。でも今の自分には…
正直、この車はとても良い車です。
快適性・走行性能・デザインすべてにおいて高いレベルにあり、高級スポーツセダンとして完成度は非常に高いです。
……が、私個人としては「ちょっと高級すぎるし、刺激が足りない」と感じてしまいました。
もし本気で買うなら、同価格帯のBMW 3シリーズや5シリーズと迷いそうですし、もっと運転にダイレクト感のある車を選びたくなるのが正直なところです。
まぁ、どちらにせよ、今はそんなお金ないので妄想に過ぎませんが(笑)
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