※2025年4月9日更新:都内での誤報チェックを実施
こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
先日、ユピテルからKバンド誤報識別機能を搭載した2024年後期モデルのレーダー探知機「YK-3000」が発売されましたが、これに合わせるようにブリッツからも同様の機能に対応した製品「TL314R」「TL404R」が発表されています。
昨年から市場は「MSSS」の新周波数を探知出来るモデルに切り替わりつつありますが、この周波数に対応した事で誤報も増えてしまったと言う問題点がありましたので、2024年の後期からはこれに対する対応が進みそうです。
「TL314R」「TL404R」の新機能
「TL314R」「TL404R」では、Kバンドの電波を受信した直後に誤報の切り分けを行い、その電波が動体検知自販機やマツダ車などの後方検知ミリ波であった場合には、スキャン後に警報を中止します。
その際の挙動は以下の公式動画にて分かり易く解説されています。
この辺りはユピテルの2024年後期モデルと似たような仕様に感じます。
「JMA-520」に関する記述無し
一方でユピテル製品は Kバンドの別の周波数を使用する「JMA-520」にも対応すると明記されていますが、ブリッツ製品にはこの記述は見当たりません。
現状では既に新潟県、岡山県、静岡県、長野県などでの目撃情報があるようですので、思ったより早いペースで他の都道府県警にも導入される可能性も考えらえます。
自分の周辺のエリアでは導入されていない場合、1~2年で機種変更をする前提ならブリッツ製品もアリかとは思いますが、「JMA-520」に非対応である事が確実であるなら、私はユピテル一択で良いと考えます。
※一体型のユピテル2024後期モデルを買いましたので、そのうちレビューします。
Kバンドの誤報対策について
現在、ユピテルの2024後期モデルをテストしているのですが、SSS・MSSS非実装エリアにおいてはKバンドの受信機能そのものを殺してあるようですのでほとんど誤報がなく至って快適です。
一方でKバンドの受信感度を上げている事から、MSSS実装エリアではレーダーの探知距離が大幅に伸びているのは良いのですが、誤報もかなり手前から延々と鳴り続けます。
ユピテルモデルは電波を識別して誤報をカットするものではありませんが、ブリッツ製品は何らかの方法により電波の識別が可能なように見受けられます。
現時点では「JMA-520」に対応する旨の情報がない為、おすすめはしませんが、将来的に期待出来るのはブリッツ製品のような気がしています。
セット内容とデザイン
今回は「TL404R」を購入し、実機レビューを行いました。セット内容についてはこちらの通りです。
・マウント
・シガー電源ケーブル
・取付用品
・取扱説明書
・WiFi対応SDカード(OP)
見た目は過去の400系と同等です。
センシス製固定式小型オービスでの警報の出方について
センシス製のKバンド24.1GHz帯を使用した小型オービスは可搬式と固定式の2種類が運用されていますが、狙ってテストが可能な固定式は埼玉県北本市と岐阜県大垣市の二箇所にしかありませんし今後も増える様子はありません。
逆に可搬式は増加傾向だそうです。(以下朝日新聞の記事に出ている小型オービスはは価格帯から予測して、東京航空計器のレーザー式ではなくセンシス製のKバンドレーダー式だと、オービス評論家の今井さんが解説してます。)
今年度は未配備の山形、茨城、新潟、鳥取、山口、徳島、高知、鹿児島、沖縄の9県警に計10台を置く。すでに配備実績がある北海道や埼玉、千葉、岐阜、三重、大阪、兵庫、福岡、佐賀など18都道府県警にも計33台を追加する。費用は1台800万円ほどだ。
今回はユピテルの「YK-2000L」と合わせて、埼玉県北本市にあるセンシス製の固定式小型オービスSSSで探知距離を2回計測しました。(2回とも全く同じ結果でしたので、1回分のみ掲載)
「TL404R」のレーダー受信設定はこちらの通り。
「YK-2000L」の方は、受信感度をスーパーエクストラに設定しています。
結果はこちらの通り。
なお、MSSSは周波数を調整できる事が、レーダー探知機メーカーにより周知されていますが、SSSについては周波数の調整機能の有無は不明ですので、結果は参考程度に捉えて下さい。
※MSSSとSSSの使用帯域は同じは筈ですが、全く誤差がないかどうかも分かりません。
対レーダー・レーザーの誤報の状況について
「TL404R」はKバンドレーダーを受信した際に、自販機の動体検知レーダーやマツダ車・スバル車まどのミリ波レーダーではないかを切り分けつつ、取締りレーダー波である事が確認された場合には、アイコンが変化して本警報となる流れです。
メーカーのプロモーション動画では、誤報の切り分けが即時に行われているように見えますが、実際に使用してみると切り分けには数秒以上の時間が掛かっている事が多い点が気になりました。
ぶっちゃけ、通常の場合には誤報ポイントを通過するのに数秒しか掛からない事が多い為、誤報の切り分けに何秒も掛かるのであれば、切り分けの意味がないとも考えられます。
実際のテストでも、誤報の切り分けに2~8秒程度掛かる事が多く、誤報が切り分けられたのか、誤報ポイントを通過した為に電波を受信しなくなったのかが分からないケースがほとんどでした。
※特に停車状態では延々と識別画面と警報が発せられ続けています。
今回はユピテルの「YK-2000L」と警報の挙動を比較しましたが、取り締まり地点以外での警報回数(識別中も含む)は以下の通りでした。
■埼玉県内
■東京都内
ユピテルの「YK-2000L」は、Kバンドの取締機の導入エリア以外では自動でKバンドの警報をカットする設定がある為、未導入エリアの都内ではXバンドの誤報が1回のみでした。
ブリッツの「TL404R」は、エリアでKバンドの受信をカットする仕様では無い為、自販機の前を通る度に数秒間の識別中の警報を発しますが、即時の切り分けではなく、結構うるさく感じました。
Kバンドの取締機の導入エリアである埼玉県内では、ユピテルの「YK-2000L」はやたらと誤報が増えており、「TL404R」の3倍程度となっています。
SSSでの受信テストの結果も考え合わせると、「YK-2000L」の方が「TL404R」よりも受信感度が高く設定されており、手前から警報が出る仕様と考えられますが、都内では快適そのものではあるものの、埼玉県では誤報が多過ぎて本物の取締りに反応出来なくなりそうです。
「TL404R」は「YK-2000L」よりも受信感度を抑えてあるように見受けられ、Kバンドの取締機の導入エリアでの誤報は少ない傾向ではあるものの、探知距離の面では不安が残ります。
因みに3月に発売されたユピテルの「YPK-21T」「YPK-21L」では、従来のエリア別のKバンド識別機能の制御以外にも、Kバンドの取締機の導入エリアにおいてはブリッツ同様に本警報の前の識別中のプリアラート機能が追加されています。

Kバンドの取締りの対策としては、以下の2点が重要かと考えられますが
「YPK-21T」「YPK-21L」のこの辺りの性能が気になりますね。
因みにブリッツからは、最新モデルとして「TL315R」「TL405R」「TL245R」の3機種が発売されていますが、更新された機能はJMA-520/JMA-401の受信のみのようですので、「YPK-21T」「YPK-21L」の方が誤報切り分け機能の面で上回っている可能性が高いと考えています。

※レーザー式の取締りは、各社製品とも比較的遠距離からの探知が可能となっており、現在ではそれほど脅威ではなくなっている為、2025年のレーダー探知器はKバンドの受信距離と誤報対策で選びましょう。
コメント
YK-3000を購入しました。
ユピテルダイレクトで7000円クーポンと、ちょうど1000ポイントもらえたのを合わせて41500円だったので、ついポチっとしてしまいました。
以前使用していたLS200と比べて誤報が少なくなりましたね。
これでマツダ車の後ろも怖くないw
また、無線LANも標準搭載となったのがありがたいです。
しばらくコムテック→ブリッツでしたが、これならユピテル一押しかもしれません。
昨日からテストを開始していますが、MSSS非実装エリアにおいてはKバンドの受信機能を殺しているようなので快適ですが、実装エリアの埼玉県では誤報がキツイ事になっています。
Kバンドの受信感度を上げているようなので、マツダ車や自販機のかなり手前から誤報が出続けています。
TL313Rがマツダ車の後ろ走ると誤報でイライラしていたので感度を下げていますが、こちらの方から新型へ乗り換えはどうでしょうか?
識別機能以外はそこまで変化はない感じですかね?
こちらは未テストですので何とも言えませんが、そのうちテストする予定です。
https://www.blitz.co.jp/products/tb_laser/tl315r.html
BlitzからJMA-520/JMA-401対応の新型が出ますね。
ユピテルは現状誤報が多すぎるんで、これからはBlitzですかね?
ブリッツも誤報が出てからキャンセルする流れですので、やかましい事には変わりない気がしますが、MSSS導入エリアにおいては、まだブリッツの方が良いかも知れません、