シエンタの純正ドライブレコーダーについて解説!

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

最近はトヨタの純正ドライブレコーダーも一部車種において取扱モデルが増えた事で選択の幅が広がっていますが、今回はシエンタの純正ドライブレコーダーについて特徴を解説します。

シエンタの購入を検討中で、ドラレコの選択について迷っている方の参考になれば幸いです。

シエンタの純正ドライブレコーダーは8機種

2021年1月現在のシエンタで指定されている純正ドライブレコーダーは8機種ですが、トヨタ車向けに設計された専用品が6機種、カーメイト・コムテックの指定店(トヨタモビリティパーツ扱い)モデルが2機種となっています。

このうち通常の1カメラモデルは需要が少ないと考えられますので、ここではこの7機種のうち2カメラタイプの3機種と、360°タイプの1機種の合わせて3機種に絞ってご紹介します。

■ シエンタドライブレコーダーカタログ

◆トヨタ専用
・DRD-H68:2カメラモデル(3ピースセパレート/WiFi)
・DRD-C68:2カメラモデル(3ピースセパレート/ナビ連動)
◆トヨタモビリティパーツ
・カーメイト ダクション360S

セパレートモデル「DRD-H68」「DRD-C68」

このうち、本体部分とカメラ部分が独立したセパレートタイプとなっている「DRD-H68」「DRD-C68」については、本体とフロントカメラの仕様がほぼ共通する液晶なしのWiFiモデル/カーナビ連動モデルで型番が分かれています。

デザインはケンウッドなどに見られるカーナビ連動モデルに近い、薄型の本体と小型セパレートカメラの組み合わせです。

「DRD-H68」「DRD-C68」の主な仕様はこちらの通り。

・前カメラ録画解像度:1920×1080/27fps/HDR
・前カメラ録画視野角:水平112°
・サブカメラ録画解像度:1920×1080/27fps
・サブカメラ録画視野角:水平122°
・microSDカード付属:8GB
・microSDカードフォーマット不要
・GPS内蔵
・WiFi対応、またはカーナビ連動のいずれか
・駐車監視:常時録画+衝撃検知(30分/1時間)/自動起動

「DRD-H68」「DRD-C68」のいずれも、2つ目のカメラの設置位置が車種によって異なる形となり、シエンタの場合にはこのようにダッシュボード上に後方向けに設置します。

このサブカメラの撮影映像は他車種の事例の流用で、実際にシエンタで撮影されたものではないと注釈がありますが、車種によってはこのようにダッシュボード手前が障害になり視野が狭くなる事があります。

購入するなら実車の見え方を事前確認する事をおすすめします。

スマホ連動タイプの「DRD-H68」については、ライブビューと動画の再生はスマホのWiFiアプリで行う形になりますが、こちらの画像を見た感じでは動画のサムネイルが表示されるなど、使い勝手は悪くはなさそうです。

一方でカーナビ連動タイプの「DRD-C68」の方は、一連の操作・動画の視聴をカーナビの液晶タッチパネルで行いますので、こちらの方がユーザーを選ばない操作性と言えるでしょう。

駐車監視については、2機種とも説明書を見る限りではこちらの2つの方式となっています。

・常時録画+衝撃検知(30分/1時間)
・衝撃検知後の録画(長時間)

常時録画+衝撃検知については、常時録画と衝撃録画を合わせて行い、衝撃を検知した前後10秒程度の映像をイベント録画として保存しますので、当て逃げの際には衝突の前後の映像が確保出来る仕様です。

ただし、駆動時間が最大で1時間と短いのが難点です。

一方で衝撃検知後の録画の方は、衝撃検知から3秒後に起動して録画を行う方式ですが、省電力性に優れている為にバッテリーの残量が少なくなって供給電圧が一定値以下に下がるまで、延々と待機を行います。

長期間の監視に優れた録画方式と言えますが、衝突から3秒後からの録画開始になりますので衝突の瞬間は映りません。

360°ドラレコ カーメイトダクション360S

カーメイトのダクション360Sは、全天球録画とフロントカメラのフルハイビジョン解像度でのダブル録画が特徴的な、360°ドラレコとしても超ハイエンドな製品です。

本製品は本来はディーラーで扱うような万人におすすめの特性では全く無く、個人的はトヨタで扱う360°ドラレコならセルスターの「CS-360FH」だろ…、と思うところもあるくらいに変わった製品です。

…というのは、ダクション(d’Action)360Sの名…つまりはDrive+Actionが示す通り、こいつはドラレコだけでなく、半分はアクションカメラとしての用途を想定した製品でそれもあってか価格がかなり割高です。

なので、360°ドラレコとしての用途しか想定しないのであれば、セルスターの「CS-360FH」辺りをおすすめしますが、相対的な性能・機能・実用性はダクション360Sの方が上です(ただし、コスパが最悪)

カーメイトダクション360Sの特徴

とりあえず先に価格面でディスっておきましたのでこれで大半の方は興味を失ったでしょう。

ここから先は「少しでも機能的に優れたものを選びたい」と言ったこだわりの強い方向けに、ダクション360Sのどの部分が優れているか?と核心部分ついてご説明します。

ダクション360Sは他の360°ドラレコ、2カメラドラレコとは全く違った特性を持っており、長所はこちらの7点になります。

・360°の全方位録画を行うので、事故の際の状況証拠の認識能力は通常の2カメラよりも明らかに高い
・360°の全方位録画の為、駐車監視時のドアパンチにも強い
・動画の再生時に、スマホのビュワー、PCのビュワーで明るさを調整出来る為、夜間の撮影能力が高い
・全天球録画時の解像度が一般的な360°ドラレコよりも高いので、映像が鮮明(相対評価)
・さらにフロントカメラではフルハイビジョンでのダブル録画を行うので、ナンバー認識精度が高い
・フロントダブル録画を外したドライブアクションモードでは、4Kまで録画解像度を上げられるので、趣味的な使用も可能
・マウントを外してOPのキットを装着する事で、4K全天球の360°アクションカメラとしても使用できる

なお、本製品については過去に以下記事にて実機レビューを行っていますので、気になる方はこちらの記事をご参照下さい。

カーメイト全天球ドライブレコーダー+アクションカメラ「ダクション360S」のレビュー、評価
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2カメラ本命はコムテックDC-DR652

次にご説明するのがトヨタの純正扱いのドラレコとしては本命の「DC-DR652」です。

本機はコムテックのディーラ向けモデルですが、ベースは同社のフラッグシップモデル「HDR-963GW」となっており、2カメラモデルとしては業界最高峰の録画視野角と状況証拠能力を誇る製品です。

また、駐車監視についても非常に利便性が高く、万人向けの特性と言えるでしょう。

本製品については別記事にて詳細について解説してますので、気になる方は以下リンク先の記事をご参照下さい。

なお、「DC-DR652」はベースモデル「HDR-963GW」よりも価格が高いので、「HDR-963GW」を付けるという手もありますね。

「DC-DR652」コムテックのディーラー向け2カメラドライブレコーダー
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実機レビュー コムテック最上位2カメラドライブレコーダー「HDR963GW」の評価
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まとめ

以上、シエンタの純正ドライブレコーダーについて解説しました。

基本は2カメラのコムテック「DC-DR652」からの「HDR-963GW」検討、価格度外視ならカーメイトダクション360Sがおすすめです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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