オウルテックと言えば知る人ぞ知る、秋葉系のPCパーツメーカーとして有名で、ドラレコでは2016年にエントリークラスの「OWL-DR04」が大人気となりました。
ただ、ここ1~2年の同社のドラレコを見ているとオリジナリティに欠ける部分が目立ち、やや残念な事になって来ていると感じます。
今回発売された「OWL-DR801G-2C」は初っ端の価格が2.6万円と比較的低めの価格に抑えられていますが、ざっくりとその特徴を見て行きましょう。
「OWL-DR801G-2C」のスペック
「OWL-DR801G-2C」のスペックは以下の表の通りです。
OWL-DR801G-2C |
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19.01発売 |
フロント:1920×1080/27.5fps/WDR リア:1280×720/27.5fp |
LED信号対応(フロントのみ?) |
フロント視野角:対角135°(レンズ) リア視野角:対角120°(レンズ) |
付属16GB |
最大128GB |
GPS外付け付属 |
駐車監視モード |
動体検知 |
手動起動 |
専用ケーブル なし |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
このモデルはリアが100万画素のHD解像度になる訳ですが、最近は実勢価格が2万円以下の前後フルハイビジョンのドラレコも増えており、このスペックでこの価格は正直厳しいだろうというのが第一印象です。
また、視野角についてもおそらくレンズ段階での話だと思いますが、フロントが対角130°、リアが120°となっており、録画視野角だと水平で100°~85°くらいになるのではないか?と予測されます。
補正機能についてもHDRではなく、WDRとなっていますので、イマイチ他社モデルとの差別化が出来ていない感じですね。
「OWL-DR801G-2C」の駐車監視の仕様
「OWL-DR801G-2C」には手動切替の動体検知モードがありますが、駐車時に電力を供給する専用ケーブルはないようですので、別途外部電源を手配する必要があります。
まぁ、駐車監視向きの特性が強ければそこまでする価値はあると思うのですが、普通の汎用モデルっぽい作りで、中華ドラレコにデフォルトで組み込まれている「動体検知」モードが付帯しているだけなので、駐車監視を考えるなら避けた方が良いでしょう。
「OWL-DR801G-2C」のまとめ
ここ半年くらいで有名メーカーの2カメラモデルが出揃い、一方で中華メーカーは価格の優位性だけでなく、スマートミラー型などの付加価値モデルなどでも先行して展開しており、ネット通販市場でここに食い込むのはなかなか難しい状況となっています。
まぁ、オウルテックは量販店などにも販路を持っていますし、おそらくディーラーなどにも営業を掛けていると思いますのでネットでの販売は見せ球的なものと考えている可能性はありますね。
同じような価格帯ではユピテルの「DRY-TW8500d」や、さらに下の価格でも「DRY-TW7500d」なども発売されており、2カメラドラレコのスタンダードとなっているコムテックの「ZDR-015」が2.5万円以下である事を考えると「OWL-DR801G-2C」は1万円台前半~後半が2019年度のカメラドラレコの価格を考えると適正である気がしますね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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