ヒューレットパッカード「f910g」異色のコンパクトドラレコ発売!!

ここ2~3年で国内ドラレコメーカーのラインナップがかなり充実して来たので、最近はほとんどヒューレット・パッカードのドラレコを掲載していませんでしたが、1月中旬にちょっと変わったシングルタイプのコンパクトドラレコ「f910g」が発売となっています。

最近のドラレコはスタンダードグレードのコンパクトモデルと、ハイエンドグレードの大型モデルに二極化が進んでいるので、「コンパクトなだけ」では私も特に興味を持たないのですが、これはデザインがなかなか斬新で面白いです。

何か全然ドラレコって感じがしませんね。

こう言ったデザインのセパレートモデルは過去にいくつか販売されているのですが、「f910g」はこのカメラの裏に超小型の液晶が搭載されているスタンドアローンタイプのようです。

デザイン的に放熱性が気になるところですが、横に突き出ている部分が放熱板の役割を兼ねているのかも知れませんね。

動作温度は60℃までが上限ですが、この板の部分に何かチップが入っていた場合、日本の真夏の直射日光に耐えらえるかどうかは分かりませんけど。

ここまでコンパクトだと性能面ではあまり期待できないような気がしますが、スペックを見る限り意外と高性能なようです。

 

「f910g」のスペック

「f910g」のスペックは以下の表の通りです。

f910g
19.01発売
1920×1080/27.5fps/30fps/HDR
LED信号対応
録画視野角:水平134°
※記録視野角と書かれている
付属?GB
最大32GB
GPS内蔵
安全運転支援機能
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知
衝撃検知のみ
タイムラプス
手動起動
専用ケーブル
c501
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

 

■ HP代理店「f910g」

スペックを見る限り、これはなかなか良さそうな印象です。

まず、水平録画視野角が134°と現状のドラレコ業界ではコムテックの「HDR852G」に次いで2番目の広さです。

HDRにも対応していますし、microSDの録画時間から推察するビットレートもかなり高そうなので、コントラストを調整する「なんちゃってHDR」ではなく、しっかり2枚の映像を合成したHDR補正が掛かっている可能性が大です。

コムテック並みの補正である可能性がありますね。

こちらのプロモーション動画を見る限り、かなり画質は良さそうです。

イメージセンサーはOmnivisonの「OV2718」と書かれていますので、SONYのSTARVISなどのように暗所での撮影を得意とする夜間特化型ではないですが、以下の「OV2718」を搭載したドラレコの動画を見る限り、夜間はヘッドライトが点灯しているような実用域ではかなり明るく映っている印象を受けました。

「f910g」の駐車監視の仕様について

3年位前に日本でもかなり売れていたHPの「f520g」「f530g」では、駐車監視は内蔵バッテリーによる20~30分の動体検知となっていましたが、「f910g」はキャパシタモデル(コンデンサに電源遮断時の為の短時間分の蓄電)ですので、専用の常時電源で長時間の監視に対応している模様です。

このケーブルは「c501」という型番で販売されるようですが、おそらくドラレコ側のケーブルは+-の2芯かと思いますので、駐車監視に入れるにはボタン操作が必要です。

「f910g」の説明書には「OK」ボタンを長押しと書いてますね。

駐車監視の録画方式

駐車監視中の録画方式は、以下の3通りとなります。

①動体検知+衝撃検知

②衝撃検知のみ

③タイムラプス

 

動体検知と衝撃検知の設定では、おそらく…ですが、動体・または衝撃を検知した直後からの録画開始かと予測します。「f910g」は待機状態であるものの、それなりに電力は消費するでしょう。

なお、駐車監視用の衝撃感度の調整項目は見当たりませんので、事前に感度の変更が望ましいですが、もともと感度自体が3段階設定なので、あんまり当てにならないような気がします。

韓国を除く海外モデルは、駐車監視の設定は結構アバウトですので。(笑)

 

衝撃検知のみの設定は、説明書には「駐車録画」と書かれており、これは海外モデルによくある分かりにくい表現です。

このモードの場合には、おそらくGセンサーのみが通電した状態で待機し、ごく僅かな微電流を消費するものかと。

衝撃を検知してから本体を起動させますので、録画開始まで数秒掛かるものと思われます。

 

タイムラプスは1fps(1秒に1コマ)の録画を行うモードですが、おそらく衝撃検知は機能しないでしょう。

「f910g」の安全運転支援機能について

「f910g」には以下の5つの安全運転支援機能が搭載されています。

①長時間運転アラート

②ヘッドライトアラート

③車線逸脱アラート

④追突防止アラート

⑤前方車両発進アラート

⑥指定した制限速度のアラート

 

ただまぁ、「f520/530g」の安全支援機能の精度があまりにも酷く、すぐにオフにしたくなるレベルでしたので、これはあまり期待しない方が良いです。

また、過去のモデルと同様にオービスポイントの登録も可能ですが、これは手動ですのでなんとも…と言ったところです。

「f910g」のまとめ

「f910g」は最近のドラレコの中でも抜群にコンパクトで、カメラ性能も良さそうです。

ただし、液晶が小さすぎる為、事故があった時のその場での動画確認時にはちょっと難儀するかも知れません。操作性も良い筈はありませんね。(笑)

WiFi対応にしようとは思わなかったのかな?

駐車監視の利便性も低いですし、超広角で解像度はフルハイビジョン止まりですので、駐車監視には向かないと思います。

とは言え、おそらく…基本性能は高いと推察されますね。抜群に(笑)

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

  1. rlc0329 より:

    お世話になっております。
    初めてドラレコを装備する予定が有り、当サイトで色々勉強させて頂いており、本当に助かってます。
    現在、HPのF910GかF650Gのどちらかを購入する方向で検討しております。
    取付は、電源→パススルーモバイルバッテリー→ドラレコという経路を想定しており、いるのですが、この2機種ともにエンジンを切った後に手動で駐車監視モードに切り替えることは可能なのでしょうか?それとも、常時電源ケーブルを使用しないと、駐車監視モードは選べずに常時録画しか出来ないのでしょうか?
    お手数ですが、ご教示頂ければ幸いです。
    宜しくお願い致します。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      rlc0329様
      こちらは実機をテストした訳はないのですが、説明書の42Pに以下の記載があります。

      通常録画で、[電源]ボタンを3秒間長押しすると、画面に「10秒後に動体検知および衝撃知を開始。OKを押すと電源オフ」というメッセージが表示されます。本体が自動的に動体検知および衝撃検知を開始するまで、10秒間お待ちください。10秒後画面は消え検知を開始します。前方で動きを検知した際、または振動/衝撃を検知した際、録画が開始され状況を記録します。
      – 通常録画に戻すには、いずれかのボタンを押し画面を表示させ、もう一度いずれかのボタンを押すと通常録画が再開します。

      出来るような気がしますが、念の為こちらに問い合わせた方が良いですね。

      日本総代理店
      株式会社 プロジェクト琉球
      hpドライブレコーダーサービスセンター/TEL.0570-073-047

      hp.support@projectryukyu.com

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