※2024年1月25日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
VIOFOは中国の大手ドライブレコーダーメーカーで、欧米中心に年間30万台の販売実績を持つグローバルメーカーですが、2019年末頃から日本市場に直接参入しており、WiFi対応の2カメラ、3カメラモデルを中心に、ハイエンドなドライブレコーダーを展開しています。
同社の製品は、日本のメーカーとは少し違った徹底的に画質にこだわった特性のものが多く、コアなファンが多いメーカーですが、この記事では2024年1月時点でのVIOFOのドライブレコーダーのうち、2カメラ以上のモデルをいくつかご紹介します。
「A229 Pro 3CH」
「A229 Pro 3CH」は2024年1月時点でのVIOFOの最上位のフラッグシップモデルです。
イメージセンサーにはSONYの最新規格である、夜間撮影に特化したSTARVIS 2センサーを採用し、4K(フロント)+2.5K(リア)+1080P(インナー)の3H録画を行います。
ただし、VIOFOは同じ中国メーカーのVANTRUEと比べると、フロントカメラに内蔵される4K STARVIS 2センサーである「IMX678」のチューニングの完成度が低いと感じられるような画質であると予測されます。
海外の比較動画を見ると、やはり「A229 Pro」も逆光下で黒潰れし易い傾向が強いように見受けられます。(画素数が少ない「A229 Plus」の方が良い感じの見え方)
「A139 Pro 3CH」
「A139 Pro 3CH」は、2023年までの世代でのVIOFOのフラッグシップの位置付けである4K+1080P+1080Pの3カメラ録画に対応した、3CHモデルです。
4Kモデルはその解像度の高さによる精細感ばかりが注目されがちですが、フルハイビジョンセンサーと比べると光を取り込む能力が大きく劣りますので、夜間の撮影能力に問題が出る事が多いのですが、本機に関してはイメージセンサーを1/1.8インチ(標準的なドラレコの2.4倍程度の大きさ)としています。
これにより、従来の4Kモデルの弱点であった、夜間撮影能力の低さを克服しています。
ただし、本機はフロントカメラに内蔵される4K STARVIS 2センサーである「IMX678」のチューニングの完成度が低いと感じられるような画質であり、逆光下で黒潰れし易いと言う弱点があります。
「A229 Plus 3CH」
「A229 Plus 3CH」は、2024年1月時点でのVIOFOの最新世代の上から2番目のアッパーミドルグレードの製品です。
イメージセンサーにはSONYの最新規格である、夜間撮影に特化したSTARVIS 2センサーを採用し、2.5K(フロント)+2.5K(リア)+1080P(インナー)の3H録画を行います。
こちらの比較動画を見る限り、ダイナミックレンジは「A229 Pro」よりも広くなっていますので、ドラレコとしての実用性の面では「A229 Plus」>「A229 Pro」である可能性もあります。
「A139 3CH」
「A139 3CH」は、VIOFOの2021年までの世代での最上位のフラッグシップに当たる、高解像度のWiFi対応、3ピースセパレートの3カメラモデルです。
この世代の3カメラモデルと言えば、VANTRUEの「N4」が有名ですが、「N4」がフロント筐体の前後にカメラが付いているのに対して、「A139 3CH」は3つのカメラが別体となった、液晶なしの3ピースセパレートタイプである点が特徴となっています。
録画解像度は、前:2560×1440、中:1920×1080、後:1920×1080と、フロントカメラが高解像度のナンバー認識特化型となっている他、フロントカメラのみでの録画モードでは2560×1440/60fpsの高フレームレートの録画に対応しており、景色撮影の用途においては、2022年12月の時点で私が最高評価をしている製品となります。
通常の3カメラモードで使用する際にも、非常に精細感が高い映像となっていますが、特に景色撮影とWiFi対応にこだわる方におすすめの製品と言えます。
WiFi対応の4Kモデル「A129 Pro Duo」
「A129 Pro Duo」は、「A139」登場以前の2020年までのVIOFOの最上位モデルに当たる、液晶を搭載したWiFi対応の2カメラモデルです。
フロントカメラにはSONYの800万画素イメージセンサーを搭載し、「3840×2160」の4Kサイズでの録画を行います。(リアカメラはフルハイビジョン)
4K解像度だけにナンバーの認識精度は各社のドラレコの中でも最高クラスですが、こちらも2.5K/60fpsの録画モードにも対応していますので、景色撮影にもおすすめのモデルです。
WiFi対応の2.5Kモデル「A129 Plus Duo」
「A129 Plus Duo」 は2.5K+フルハイビジョン録画に対応した、液晶を搭載したWiFi対応の2カメラモデルです。
一般的なフルハイビジョンのドライブレコーダーと比べると充分な高解像度で、ナンバーの認識精度も非常に高いものとなっていますが、ファイルサイズの圧縮の為に録画ファイルのビットレートを下げていますので、景色撮影などに使用した場合、明暗差の大きいシーンではモザイク状に映像が崩れる事があります。
従って、フルハイビジョンモデルよりもワンランク上のナンバー認識精度を求める方におすすめの製品と言えます。
スタンダードだが高画質のフルハイビジョンモデル「A129 Duo」
「A129 Duo」は同社のドライブレコーダーの中では一番下の、他社で言うところのスタンダードグレードになりますが、こちらも同様に液晶を搭載したWiFi対応の2カメラモデルとなっています。
録画解像度がスタンダードなフルハイビジョンですので、特にナンバーの認識精度が高いという事もありませんが、特に夜間の明るさに特化した映像で、他社のスタンダードグレードの製品と比べると圧倒的な画質の高さを誇っています。
まとめ
以上、VIOFOの2カメラドライブレコーダーについて、各モデルの特徴を解説しました。
コメント
はじめまして。
VIOFOのドラレコが気になってこちらのページを拝見させていただきました。
この会社、ドライブレコーダー専門の会社のようですね。
国内では楽天のショップでAptina AR0521を搭載したA119proが発売開始しているようです。
A119proはどうなんでしょうか?気になっております。
あんちょこ様
新モデルに合わせて内容を見直しました。
個人的にはAptina AR0521はちょっと微妙なセンサーな気がしますね(笑)
ご返信ありがとう御座います。
Aptina AR0521は微妙なんですね笑
とはいえ、新製品は試してみたいな~と。
FOVは130°のようですね。
あんちょこ様
まぁソフトウェアの味付け次第で多少は変わるかも知れませんし、ハズレと言うことはないと思いますけどね。
VIOFOから本命が!
A139 2CH と A139 3CH
専用偏光フィルターを別売りから「同梱」に(全ドラレコメーカーの中で唯一)
電源は便利なUSB Type-C
リアカメラが大幅に小型化
液晶画面無し(スマホ等必須?)。
期待大です。
茶太郎様
公式では出てますね。技適認証があるので日本では発売が遅れそうですが、ハイエンドだと完全にVANTRUE VS VIOFOって感じになりましたね。
初めてお問い合わせさせて頂きます。
ドラレコ購入を検討し始めてから、いつも貴サイトを楽しく参考にしながら拝見させて頂いております。
現在、VANTRUEの新製品、E3の購入を検討しております。
画質についてのお問い合わせですが、ネットで色々と検索してますが、商品が新しいせいか、E3についての情報が少なく、具体的な画質のレビューが見当たらず、どの商品の画質に近いかご教示頂きたくコメント投稿させて頂きました。
例えば、S2より綺麗で、X4Sより荒い、や、N4と同等等、具体的にお知らせ頂けるとありがたいです。
お手数ですが、ご回答お願い致します。
まっちゃん様
E3はまだ発売されたばかりなので、未検証です。
今、E2の2カメラ仕様のE2のテストをしているところです。
E2の画質からすると、おそらくE3>N4>S2だと思います。
X4Sはコンセプトが違うので、単純比較出来ません。
去年発売されたA229 DuoとA119 MINIが技適認証しました。
Mr.X様
最近のも通ってるみたいですね。
担当者の件も含めて、少し日本向けの運営スタンスが変わってきているように感じます。