※2023年12月18日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
トヨタでは数年前から純正ドライブレコーダーの取扱を行っていますが、これらは市販品と比べると価格や機能面がイマイチと感じる製品が多く、私が純正品をおすすめする事はほぼない状況が続いていました。
ところが1~2年前からトヨタ車向けの専用モデルではなく、トヨタ系の部品供給会社であるトヨタモビリティパーツ扱いの市販品がディーラーOPとしてラインナップに加わるようになりました。
※更に2022年からは、ノア・ヴォクシーで新ラインナップの各社OEMモデルが展開
こられのトヨタモビリティパーツ扱いのドライブレコーダーは、市販品の中でも私が非常に高い評価をしている製品が多く、ディーラーでの値引き交渉やキャッシュバックキャンペーンなどを活用出来れば、市販品と同程度の価格帯で購入が可能になる可能性もあります。
そこでこの記事では、2023年12月現在のトヨタの純正ドライブレコーダーのうち、需要が多いと考えられる2カメラ以上のおすすめドライブレコーダー5機種について、それぞれの特徴を解説します。
「TZ-DR300」カーメイト製360°ドラレコ+前後カメラ
「TZ-DR300」の取扱説明書がネット上に見当たりませんので、仕様の詳細まで確認した訳ではありませんが、カタログに掲載されているスペックをみると、カーメイトのダクション360D「DC4000R」と全く同等となっています。
詳しい解説と実機レビューは、上のリンク先の記事でご確認頂くとして、この製品は現行のどのドラレコよりも実用性が高い、360°+2カメラの理想的なカメラ構成となっている上、それぞれのカメラの画質も良好な超絶万能モデルとなっています。
具体的にはこのようなポイントで他社製品を圧倒しています。
従ってドライブレコーダーとしての性能、実用性を追求するなら迷わず「TZ-DR300」一択で良いのではないかと、私は考えます。
なお、価格面でもベースとなる「DC4000R」の方もディーラーのベースモデルとなる事を前提に高めの設定となっている上、「TZ-DR300」は保証が1年→3年に延長されていますので、コスパが悪いという事もないでしょう。
「TZ-DR301」セルスター製360°+リアカメラ
「TZ-DR301」の取扱説明書を見る限り、ベースとなるのはセルスターの2022年モデルの3カメラドライブレコーダー「CSD-361FHT」であると見受けられます。
セルスターの「CSD-361FHT」は、360°カメラ部分の夜間撮影能力が非常に高い製品ではありますが、ナンバー認識精度が低く、特に夜間は絶望的な低さとなっています。
走行中・駐車監視中のナンバー認識精度を気にしないなら、夜間のサイド部分の明るさを考慮すると、「TZ-DR300/DC4000R」よりも「TZ-DR301/CSD-361FHT」の方が良いと感じますが、トータルでは「TZ-DR300/DC4000R」の方がおすすめ出来る製品と言えます。
「TZ-D203MW」セルスター製スマートミラー型
「TZ-D203MW」の取扱説明書がネット上に見当たりませんので、仕様の詳細まで確認した訳ではありませんが、カタログに掲載されているスペックをみると、セルスターの「CS-1000SM」と同等品となっているようです。
ベースの「CS-1000SM」はリアカメラ+ミラー型筐体のセットですが、「TZ-D203MW」はこれに本来はOPであるセパレートのフロントカメラが付属する構成のようです。
詳しい解説と実機レビューは、上のリンク先の記事でご確認頂くとして、この製品のスマートミラー型ドラレコとしての評価をまとめると、このようになっています。
残念ながら、アフターパーツの一般的なスマートミラー型ドラレコとしては評価は低いものであって、保証期間が3年である事が最大のセールスポイントである、と言った位置付けの製品です。
ただし、同じく日本メーカーのアフターパーツのスマートミラー型ドラレコは、どれも一長一短があり、無条件でおすすめ出来る製品もありません。
これらの製品の特長を良く見比べて頂き、それでも拡大・縮小機能があるセルスターのスマートミラーが良い、と納得される方のみには同社製品がおすすめです。
なお、、「TZ-D203MW」はベースの「CS-1000SM」と比べるとそこそこ価格差がありますので、購入の際には取り付け工賃や車両価格と合わせての値引き交渉も行った方が良い様に思います。(2022年1月時点では1.6~1.7万円程度の価格差)
「TZ-DR500」日本電機サービス製3カメラドライブレコーダー
「TZ-DR500」の取扱説明書がネット上に見当たりませんので、仕様の詳細まで確認した訳ではありませんが、カタログに掲載されているスペックをみると、日本電機ブランドのディーラー向けモデル「DRC-35ST」と全く同等となっています。
ベースとなる「DRC-35ST」は、日本電機ブランドのディーラー向けモデルなのでLaBoon!!ではテストしていませんが、同社のドライブレコーダーはHPのドラレコをOEM生産している工場で生産しているもののように見受けられ、最近のHPのドラレコは強烈なHDRを掛けて画質を向上させているようですので、「DRC-35ST」「TZ-DR500」についてもそこそこ高画質な製品ではないかと考えられます。
室内カメラの視野角も水平150°と、サイドガラスが映り易い理想的なものとなっている事から、駐車監視におけるドアパンチ対策としても有効ではないかと考えられます。(「DRC-35ST」での話です)
駐車監視モードについてはこちらの説明書を見る限り、以下の仕様のようです。(「DRC-35ST」での話です)
駐車監視の仕様にはOPの専用ケーブルが必要であり、エンジンのON/OFFに連動して、予め選択してあるこちらの3つのモードのずれかが起動する。
・衝撃検知/自動起動
・タイムラプス/自動起動
エンジンOFFから10秒以内に操作を行なうと駐車監視をキャンセルして電源が落ちる。
駐車監視モードも比較的扱いやすい仕様かと思います。
「TZ-DR210」コムテック製2カメラドライブレコーダー
「TZ-DR210」はコムテックから取扱説明書が公開されています。
この取扱説明書に記載されている内容を見ると、コムテックの2カメラドラレコ最上位モデルである「HDR965GW」がベースモデルとなった同等品のようです。
コムテックの箱型2カメラドライブレコーダーには、主力のZDR系と、ハイエンドモデルに冠されるHDR系の2系統がありますが、最近ではZDR系が一般向け、HDR系が専門店・ディーラー向けと言った形の色合いが強くなっているように感じます。
ベースモデルの「HDR965GW」と、一般向けの最新モデル「ZDR035」では、過去の同系統の製品のテスト結果では夜間の明るさの面でZDR系の方が優れており、HDR系は保証期間を3年とする事でZDR系に対する差別化を打ち出していましたが、現状ではZDR系も3年保証となっている事から、明らかにHDR系が優れていると判断出来るようなポイントはありません。
なお、ベースモデルの「HDR965GW」の実勢価格は3.6万円程度、「TZ-DR210」は4.4万円程度となっていますので、それほど大きな価格差がある訳ではありませんが、画質的には上回っているであろう一般向けの「ZDR035」の実勢価格が2.2万円程度である事を考えると、コスト重視なら「ZDR035」を選択した方が良い様に思います。
トヨタ車種別純正ドライブレコーダー
なお、これらのドライブレコーダーは車種によって取扱モデルが異なりますでの、個別車種での取扱状況についてはこちらのリンク先の記事をご参照下さい。
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