車のフロントガラスをきれいに保つために欠かせないウォッシャー液。
実はその種類や効果には大きな違いがあります。適切なウォッシャー液を選ぶことで、視界確保や快適なドライブにつながります。
ここでは、ウォッシャー液の種類やそれぞれの特徴、注意点を詳しくご紹介します。
ウォッシャー液の種類
一般的な青色のウォッシャー液に加え、虫取り用や撥水コーティング機能を持つものなど、さまざまな種類があります。
ただし、異なるタイプのウォッシャー液を混ぜるのは避けましょう。異種の液を混合すると、ゲル状に固まりウォッシャーノズルや配管を詰まらせてしまう恐れがあります。
種類を変えたいときは、まずタンク内の古い液をしっかり出し切ってから、新しい種類のウォッシャー液を入れるのがポイントです。
通常のウォッシャー液
一般的なウォッシャー液は、青色に着色されていることが多いです。
主に冬場の凍結防止効果を発揮します。砂埃程度であれば水道水でも十分に洗い流せるので、夏場は水道水を代用する人も少なくありません。
ただし、洗剤や台所用中性洗剤などは絶対に使わないでください。泡立ちによる視界不良や、ワイパーゴムの劣化につながる恐れがあります。
虫取りウォッシャー液
虫取りウォッシャー液は、虫の死骸などを洗い流す効果を高めた製品です。
特に夏場など、虫が多く付着しやすい時期に便利です。ただし、虫取り用スプレーに比べると成分が薄く、頑固な付着汚れは取り切れない場合があります。
ワイパーの力だけでは不十分なこともあるので、定期的なガラス清掃も併せて行いましょう。
撥水ウォッシャー液
撥水ウォッシャー液は、ガラス面に撥水コーティング効果を付加するタイプです。
雨の日に使用すると、フロントガラスの水はじきが一時的に向上し、視界が良くなります。ただし、1回の使用で長期間持続するわけではありません。
効果は数日程度のものが多いので、こまめな補充や併用で効果を維持することが大切です。
ウォッシャー液の使用上の注意
- ウォッシャー液は車種ごとに適切なタイプを使用しましょう。
- 種類を変える際は必ずタンク内を空にし、古い液を使い切ってから補充しましょう。
- 洗剤やアルコールなどの代用品を使うと、ガラスやワイパーゴムにダメージを与えることがあります。
- 冬季の寒冷地では、凍結防止成分入りのウォッシャー液を使用するのが安心です。
ウォッシャー液は日常的に使う消耗品ですが、適切な種類と使い方を知ることで、愛車の視界を常にクリアに保てます。
安全で快適なドライブを楽しむために、ぜひ覚えておきましょう!
(ライター:自動車整備士 SkyLight)
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