実機レビュー「カーチャージWiFi」プリペイド回線の車載向けモバイルルーターの評価

※2023年6月15日更新：車載での東京–名古屋間の受信状況をテストしました。

こんにちは！LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

今回はプリペイド型の車載向けモバイルルーター、「カーチャージWiFi」についてご紹介します。

私と同じく、車載WiFi難民になり掛けている方におすすめの製品かも知れませんので、是非検討してみて下さい。

車載モバイルルーターマーケットの情勢

最近はCarPlay・Android Autoに対応したディスプレイオーディオや、Androidドングル、Androidオーディオの一般化に伴い、スマホの動画アプリを車内で視聴するユーザーが増えている事から、モバイルルーターの車載向けプランにも注目が集まっています。

トヨタなどの一部自動車メーカーでは、純正で車載WiFiの提案がある車種も増えてますね。

2023年5月時点でのアフターパーツの車載向けモバイルルーターで最も知名度が高いのがパイオニアの「DCT-WR100D」ですが、この製品はコスパは高いものの以下のようなデメリットもあります。

私もこの製品を２年以上使い続けて来て、回線の品質やコストには満足しているものの、この２つのデメリットがどうにかなったらいいなぁ～と感じていました。

まあ…、この２つをどうにかしたいなら、普通のモバイルルーターを選べって話ではあるのですが（笑）

この２つの問題を解決出来る可能性があるかも知れないのが、「カーチャージWiFi」です。

「カーチャージWiF」のプラン提案

「カーチャージWiFi」の公式サイトを見る限り、おそらくこれはクラウド型WiFiのプリペイド特化プランのように見受けられます。

私は過去２年間、パイオニアの「DCT-WR100D」と合わせて、クラウドWiFi東京のモバイルルーターを使用して来ましたが、どちらもそのコスト・回線クオリティのバランスには概ね満足していました。

ただし、どちらも無制限プランを契約していましたので私の使い方ではかなり無駄がある事も分かっていました。

この無駄をプリペイド方式によって解消したのが、「カーチャージWiFi」であると言えそうです。

この製品の主な使用はこちらの通りです。

他社ルータープランとの比較（２年使用の前提）

プリペイド方式の車載ルーターを導入を検討するような方の場合、月に5GB程度を使う事が多いと考えられますので、まずは２年使用の前提で5GB/月パターンにて、以下の他社類似プランと比較します。

これらのプランを２年間使用し続けた場合の月割りの負担額は以下の通りとなります。

※「カーチャージWiFi」と「DCT-WR100D」はルーターハードウェア価格込み

※「カーチャージWiFi」は付属の100GBは１年の有効期限ですので、２年目の60GB/4,980円を本体価格に加算しています。

月の使用料が3GBを超えなければ、楽天が最も安くなりますが、5GBでは「カーチャージWiFi」が最もコスパが高くなります。

次に10GB/月での比較です。

このパターンでも「カーチャージWiF」が最も安くなります。

次に20GB/月での比較です。

ここでも「DCT-WR100」以外にはコスパで勝っています。

次に50GB/月での比較です。

ここではクラウドWiFi、楽天にコスパで抜かれています。

３年以上使う場合

３年以上使用し続ける場合には、「カーチャージWiF」と「DCT-WR100D」の本体負担はなくなりますが、「DCT-WR100D」のみ、SIMカードの更新費用5,500円掛かります。

この条件で3～4年目の２年間のコストを比較します。

月の使用料が5GBの場合には以下の通りです。

「カーチャージWiFi」がダントツの安さです。

月の使用料が10GBの場合には以下の通りです。

こちらも「カーチャージWiFi」がダントツの安さです。

月の使用料が20GBの場合には以下の通りです。

ここではようやく「カーチャージWiFi」と「DCT-WR100D」が並びますが、車載限定ではない「カーチャージWiFi」の方が断然使い勝手は良いでしょう。

月の使用料が50GBの場合には以下の通りです。

50GBクラスになると、他社のコスパが上がりますので、「カーチャージWiFi」の優位性は薄くなります。（さほど高くはないですが）

「カーチャージWiFi」がおすすめのユーザー

「カーチャージWiFi」はハードウェアの負担額が大きいので、短期での使用はコストメリットが薄いのですが、長期の使用が前提、かつ月のデータ使用量が20GB未満であるなら買いだと思います。

条件別のべストな選択肢は、以下のようなイメージになると思います。

月のデータ使用料が40GBの比較的ライト層には「カーチャージWiFi」がおすすめですね。

ヘビーユーザーのうち、車内限定用途であれば「DCT-WR100D」、車外でも使う場合は楽天で。

実機レビュー最強最安の車載モバイルルーター「DCT-WR100D」の評価

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2021.05.09

車載WiFi回線としての楽天最強プランとパイオニア「DCT-WR100D」の比較

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car-accessory-news.com

2023.05.26

クラウドWiFiは喰われてますね（笑）

私の場合、40GB未満/月に収まりそうですし、使い勝手も良さそうなので「カーチャージWiFi」を契約して、楽天+１円ルーター、ahamoと回線品質の比較を行う予定です。

「カーチャージWiFi」のデザインとセット内容

「カーチャージWiFi」使用するルーターのセット内容はこちらの通りです。

物理SIMスロットは装備されていますが、このサービスではeSIMを使います。

ルーターの開通申請

箱に貼られているガイドには、スマホのアプリからのデバイス登録をする旨の指示があります。

しかしながら、スマホアプリからのデバイス登録は、SIMカードナンバーが弾かれてしまいました。

どうやら、アプリではなくウェブサイトで開通申請をする必要があるようです。

申請から10分後くらいにネット回線開通が確認出来ました。

車外・都内での速度チェック

今回は品川駅周辺の複数のビルの中での通信速度の比較テストを行いました。

比較対象の回線は以下の通りです。

ahamoが最も安定するかと思いきや、高層ビルの下層階ではアンテナは4GのMAX状態にも関わらず、通信が出来ない状況が見られました。（3Gの回線は繋がるようですが、5G/4G回線なので使用出来ず）

計測が可能な地点では、ahamoが概ね最高速であったものの、安定性では楽天モバイル、カーチャージWiFiの後塵を拝すると言う予想外の結果になりました。

一方で楽天モバイルとカーチャージWiFiに関しては、安定性、速度とも同等の水準であると言う結果になりました。

次回は車載にて電波状況の悪い峠越えを絡めた地方ドライブでの速度状況を比較予定です。

車載での東京-名古屋間の受信状況をテスト

次に車載状態で東名高速を使った東京-名古屋間の受信テストを行いました。

経路は以下の通りです。

結果は以下の表の通りです。

結果をまとめると以下の通りです。

・ahamo：5G圏内での通信速度は100Mbpを超えるなど、最高速度は非常に高いものの、5Gと4Gの切り替わり時に通信が不安定になる事が多く、移動しながらの安定性には問題あり

・楽天モバイル：4G圏内での通信速度は比較的高めで安定するものの、市街地から離れると圏外になる事が多い（圏外の時には計測せず）

・カーチャージWiFi：最高速度は低いものの、繋がり易く移動しながらの安定性が最も高い

このようなテスト結果により、車載での移動時にはカーチャージWiFiが最も適していると判断しました。