こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
2019年に引き続き、レーザー対応のレーダー探知機もモデルチェンジが続いていますが、今回セルスターから発表されている「AR-8」は、従来は同社のラインナップには存在しなかった液晶なしタイプのGPSレーザー&レーダー探知機です。
ここ数年ではこの液晶なしのレーダー探知機のカテゴリーはコムテックがレーザーには非対応の「ZERO 105L」1モデルを継続展開しているのみで、この製品の最後のモデル更新は2018年9月です。
今回発表されているセルスターの「AR-8」は、現時点では業界唯一の液晶なしの本体+別体のレーザー&レーダー受信部を組み合わせたセパレートタイプの製品です。
「AR-8」のスペック
「AR-8」のスペックはこちらの表の通りです。
AR-7 | AR-8 |
---|---|
20.05発売 | 20.07発売 |
3.2型モニター | モニターなし |
静電式タッチパネル | |
フルマップレーダースキャン | |
自動更新 | - |
情報共有 | |
レーザー探知 | |
無線受信 | |
GPS19万/取締5.2万 |
レーダー&レーザー受信部については液晶ありのセパレートモデル「AR-7」と全く同一のようです。
また、GPS&取締データに関しても同一の19万/5.2万件となっている事から、探知機の基本性能部分では最上位の「AR-7」と同等という事になりそうです。
おそらくKバンドのレーダー波を使用するセンシス製の小型オービスの探知は不可であると考えられます。
液晶ありモデルとの相違点
「AR-8」とスタンダードな液晶ありタイプとの相違点は、液晶の表示の有無はもちろんですが、WiFi通信によるデータの自動更新に対応していない点などが挙げられます。
本体にはLED表示もありますが、表示内容は限られていますのでこの表示を見て何かを判断するようなシチュエーションは少ないように思います。
レーダースキャン表示がありませんので、警報対象と自社との位置関係が把握しにくいというデメリットはありますが、探知の基本性能は液晶モデルと同等ですので車内に余計なものを置きたくない方は本機を検討してみても良いかも知れません。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
はじめまして。
私はAR8の購入を検討しており、色々調べているうちにこのサイトに辿り着きました。
初歩的な質問を1つさせて頂きたいのですが、セルスターのレーダーはKバンド非対応なのですか?
メーカーホームページの仕様には受信周波数XバンドKバンドと記載されているのですが、コムテックやユピテルと違うのでしょうか?
カネダ様
レーダー探知機は10年以上前からKバンド(18-26Ghz)の一部には対応していますが、センシス社のKバンド(24.1GHz)については帯域がズレていますので従来のKバンドの範囲外となります。
https://car-accessory-news.com/ar-w86la/#K
ご返信ありがとうございます。
非常に参考になりました。
AR-7の動画も拝見させて頂きました。
AR-8はやめて、コムテック製のセパレートタイプが出るまで待つことにしました。
コムテックの808LVの性能は魅力的ですがディスプレイオーディオの関係で運転席の右側にモニターを置いておきたいので…。
カネダ様
これからセンシスの可搬式「MSSS」が増えるそうなのでKバンドの探知能力と誤報の傾向が肝ですね。