70mai「A800SE」の駐車監視のおすすめ設定について解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。

70maiの「A800SE」は、タイムラプスにて4K+FHDの録画が可能な、駐車監視向けの機種ですので、今後は駐車監視についてのご質問が増えてこようかと思います。

そこでこの記事では「A800SE」で駐車監視をされる方向けに、「A800SE」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

「A800SE」の駐車監視モードの仕組み

一般的なドライブレコーダーの駐車監視モードは、エンジンのON/OFFを電流の流れによって検知して、駐車監視モードへの出入りを行いますが、「A800SE」についても専用の3芯ケーブルを使用する事で、同様の動作を行います。

・アクセサリー信号がOFFになると、予め設定しておいた駐車監視モードに入る
・アクセサリー信号がONになると、常時録画モードに戻る

「A800SE」の駐車監視モードの録画方式は、エンジンのON/OFFに連動する自動切り替えの次の2つのモードの組み合わせとなります。

・衝撃検知
・タイムラプス(1秒1コマ)

衝撃検知モードのみでは衝撃を検知してから2秒後の録画開始となり、衝突前の状況が映りません。

従って駐車監視を行う際には、原則としてタイムラプス+衝撃検知での運用をおすすめします。

「A800SE」の駐車監視行う為に必要な手順

「A800SE」で駐車監視を行う場合には、こちらのOPのの駐車監視用3芯ケーブルが必要です。

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このケーブルの

・赤線:BATT、常時電源系統のヒューズ
・黄線:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

に接続する事で、エンジンOFFに連動して選択したモードに切り替わります。

 

それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。

・黄:ドライブレコーダーの駆動用電流を流す
・赤:エンジンのON/OFFを検知する為にACC信号を流す
・黒:車体の金属部分に接続して、バッテリーのマイナス極に電流を戻す

ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。

3芯ケーブルの取り付け方法

このケーブルの根元はの3色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。

・黄色:BATT、常時電源系統のヒューズ
・赤:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

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このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。

タイムラプス+衝撃検知モードによる駐車監視の運用手順

タイムラプスモード+衝撃検知による駐車監視を行う場合には、駐車監視の設定から「タイムラプス」と「衝突検出」をオンにします。

このモードでは1秒1コマのタイムラプス録画を常時行いながら、衝撃を検知するとその2秒後から一定時間15fpsの録画モードに30秒間切り替わります。

衝撃検知の感度設定

衝突検出は感度を5段階で設定出来ますが、最初は最高感度に設定し、誤検知が多いようであれば感度を下げましょう。

タイマーの設定

タイマー設定は2/4/8/12/24/無制限から選択可能です。

 

衝撃検知のアナウンスと遅延

「A800SE」では駐車中に衝撃検知録画を行った場合、エンジンをオンにした際に衝撃検知アナウンスが入ります。

降車の際の衝撃検知をカットする際には、遅延の設定をオンにします。

これでエンジンオフから5分間は衝撃検知録画を行いません。

駐車監視をせず、ドラレコを強制シャットダウンさせる場合の操作

駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後に電源ボタンを長押しする事で、駐車監視をキャンセルしてドラレコをシャットダウンする事が出来ます。

※3芯ケーブルを使用している場合、駐車監視モードの設定をOFFにしておけば、エンジンのOFFに合わせて電源が落ちますが、これは電源ボタンの長押し以上に面倒です。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

その都度電源ボタンでの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「A800SE」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

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駐車監視の消費電力

「A800SE」のタイムラプスモードでの消費電力の計測結果はこちらの通りでした。

・タイムラプス(液晶は自動でOFF):3.2W

外部電源を使用した駐車監視

上述の消費電力から、ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となります。(タイムラプスモードの3.2Wでシミュレーション)

型番B6APB12AP
容量76Wh153Wh
駆動時間21時間42時間
満充電65分100分

ikeep「iCELL B6AP/B12AP」

iCELL(B6AP/B12AP)と「A800SE」との取り付け方法はこちらの通りです。

※70maiの常時電源ケーブルは、従来品ではACC・BATT線の配色が日本メーカーのものとは逆転していましたが、現状は日本メーカーにあわせて修正されていました。

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iZONEとの接続方法

「iZONE」との接続の際には以下のようにOPの駐車監視用3芯ケーブルを使用します。

iCELL、iZONEとの組合せ

iCELL(B6AP/B12AP)、「iZONE」との組み合わせの場合には、OPの駐車監視用3芯ケーブルを使用し、この図のように接続します。

まとめ

以上、「A800SE」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「A800SE」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

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