実機レビュー「AIO-6LTE / MAX」AKEEYOのバイク用CarPlay・Android Auto対応スマートモニターの評価

こんにちは!LaBoon!!チーフレポーターの大林寿行です。

昨年、AKEEYO及びタナックスからバイク用のスマートモニターAIO-5 Lite及び5 Playが販売されてから、瞬く間に各社からリリースされるようになり、今では格安モデルからハイエンドモデルまでラインナップが豊富です。

また、各社のスマートモニターの完成度は非常に高く、モニターの輝度は、スマホと同等の1000nitを超えるディスプレイがほとんどで、特に後方視界を映す用途として使う、スマートモニターとして屋外での使用も過不足ありません。

また、前後カメラドラレコの機能が搭載されているモデルがほとんどで、IMX307 200万画素センサーを使用しているモデルが中心と思われ、昼夜問わず高画質・高精細な映像を収録する事が出来ます。

更に、CarPlay・ Android autoが使用出来、AIO-5 Liteにも搭載されている屋外仕様WiFiのW56でDFSを搭載したモデルも、日本の技適認証の観点から、搭載されているモデルも出て来ています。

これらから、既にスマートモニターは、急速に完成の領域に到達しているのが私の認識ですが、更に進化したAIO-6 LTE / MAXが登場しましたので、各社出ているスマートモニターとの機能の違いと導入するメリットについて、ご紹介をして行きたいと思います。

■AKEEYO「AIO-6 LTE/MAX」公式プロダクトページ

MAXの機能編

LTEの機能編

「AIO-6 LTE/MAX 」の特徴

AIO-6にはLTEとMAXの製品があります。以下、AKEEYOが掲載している比較表です。

LTEは、4G通信対応モデルで、MAXは、4G非対応モデルとなっており、LTEを購入すれば、上記機能項目の全ての機能が使えて、MAXは、4G通信対応以外の機能が使えます。

また、今回はオプションが多く、AIO-6の目玉機能であるクイックリリースマウント、人体検知も可能にしたBSD機能及び前後1080P 60FPSドラレコ用前後カメラ、タイヤ空気圧センサー(TPMS)等がオプション設定となっており、AIO-6の機能を存分に使用するためには、これらを別途購入する必要が有ります。

今回は、AIO-6 LTE、クイックリリースマウント、前後カメラ、TPMSを使用した実機レビューとなります。

セット内容と取り付けについて

AKEEYOさんより製品販売前にサンプルをご提供頂きましたので、製品版と異なる場合が有ります。

また、今回もLaBoon!!の社有車ホンダリトルカブに取り付けてレビューを致しました。

6インチディスプレイ筐体

5インチから6インチに大型化されたモニター。モニター輝度は、AIO-5 Liteの1200から2000nitにアップされており、オート及びマニュアルで輝度調整が可能です。

モニター本体のみの場合、ボールジョイントが付くブラケットが装着されます。また、電源ケーブルは、USB-C to 3芯となります。

モニター上部は、グローブ装着時でも簡単に操作が出来るように、4つの物理ボタンが配置されています。

モニター右サイドには、SIMスロット、SDスロット、USB-C端子が搭載されています。このUSB-C端子がある事で、モニターを取り外しした際でも、給電をする事によって、設定やドラレコによる収録動画等を見る事が可能です。

クイックリリースマウント (オプション)

目玉オプションとなるクイックリリースマウント。

雨による端子腐食を防止するために、防水キャップが付いた仕様となっています。

左がクイックリリースマウント用のモニター側のブラケットで、端子が内蔵されています。右は付属している標準ブラケットです。

クイックリリースマウントを取り付ける事によって、付属のUSB-Cケーブルが不要となり、脱着式で使用する事が出来ます。

更に、出先での駐車監視や4Gによる遠隔操作をする事を考慮し、ロック機構が設けられています。

この付属の鍵によって、ロックする事が可能です。

ここを押す事によって、モニターの脱着が出来ます。

取り付けマウントは、AIO-5 Liteと同じコンロッド形状のボールジョイントマウントで、ボールと一緒に、本体に付属している部品となります。

BSD機能搭載 60FPS前後カメラ (オプション)

外観上でのAIO-5 Liteと大きな変化点はありませんが、カメラの台座が取り付け部のRに馴染みやすく装着出来るように、従来よりも肉厚が削られて柔らかくなっています。

AIO-5 Liteと同様、カメラの上下反転が出来るように、カメラ本体のみが回転出来る構造となっています。

タイヤ内圧計 TPMS (オプション)

AIO-5 Liteと同仕様と思われるセンサーで、前後輪の2つのセンサーと紛失防止用のナットがセットになっています。内部には脱着式のボタン電池が入っており、Bluetoothを使ってタイヤ内圧及び内圧温度をモニタリングしてくれます。

電源ケーブル

電源ケーブルは3芯タイプで、赤線が常時電源・黄色線がアクセサリー電源です。

取り付け例 (ホンダリトルカブ)

モニター側から伸びている配線は、左下ハンドル辺りに集約。

フロントカメラのコネクターも同じ場所に集約。

リヤカメラ及び電源ケーブルのコネクターは、ハンドル下のセンターカウル部に収まる配線レイアウトです。

リヤカメラ及び電源ケーブルは、センターカウルを通って、リヤ側に這わせて行きます。

電源ケーブルは、トランク内に通して、12Vのポータブルバッテリーにより給電して使用しました。

もちろん、車載バッテリーにも繋いで使用してみましたが、AIO-6は駐車監視時の下限電圧リミットが11.8Vとなっており、カブのバッテリー容量が低いためか?数週間程度で電圧カットオフ機能が働いてしまい、4Gの遠隔機能等の作動が不安定になっていました。

そのため、電圧値が高めの12Vボータブルバッテリーに戻して、再度使用する事にしました。

インターフェイスについて (MAXの主な機能)

メーター表示機能

CG OS2が搭載されており、メーター画面は、3パターン表示させる事が可能です。

スマートモニターの機能

フロントカメラによって、1080P 60FPSのライブ映像を映し出す事が可能です。

リヤも同様、リヤカメラによって、1080P 60FPSのライブ映像を映し出す事が可能で、後方スマートモニターとして使用する事が可能です。

AIO-6のもう一つの目玉機能が、人体検出が出来るBSD機能で、車のみならず、人の検知も可能となり、音声アラームの機能が搭載されています。また、検知感度のみならず、警告の正確性がアップし、必要な時にアラームで警告をしてくれるので、鳴り止まないBSDではなく、実用性の高いBSDに進化しています。

ドラレコの機能

解像度は、前後1080P、フレームレートは60FPS。イメージセンサーは、ソニーIMX307 200万画素センサーだと思われます。

駐車監視も搭載されていますが、衝撃検知機能のみです。また、アプリでもドラレコの設定が可能です。

AIO-6 LTE/MAX
25.06発売
フロント:1920×1080/60fps
リア:1920×1080/60fps
LED信号対応
レンズ視野角
前:対角150°
後:対角150°
eMMC 32GB内蔵
microSD付属なし/最大256GB
カメラケーブル前:1m+0.5m(筐体側)
カメラケーブル後:2.5m+0.5m(筐体側)
GPSモニター内蔵
駐車監視モード
衝撃検知/自動起動
専用ケーブル付属
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

CarPlayの融合モード機能

CarPlayの全画面表示も可能ですが、CarPlay、後方視界、メーター表示を同時に映し出す事が出来る機能が搭載されています。

AIO-5 Liteでもファームアップにより追加された融合モード機能ですが、AIO-6では、最初から使用する事が可能となっています。

アプリの機能 (LTEの主な機能)

AIO-6には、4G及びWiFiを使って使用するCHIGEE GOというスマホアプリが有ります。LTEの機能を使用する際には、このアプリを使って設定、操作、通知する事が可能です。

LTEの機能 ホーム画面

アプリからは、AIO-6のステータス情報、タイヤの空気圧、標高、車載バッテリーの電圧等の確認が可能です。

また、今日走行した時間と走行距離、4Gネットワークサービス、入門ガイド(簡単な取説)、機能設定等が項目に有ります。

LTEの機能設定

設定出来る機能は、ジオフェンスアラート、スピード警報、振動アラート、低電圧保護、SOSアラートの通知機能となります。

これら全ては、設定のトリガーにより、通知される機能となっていますが、私が使った限りでは、SOSアラート以外は、気づけない機能となっており、知らない間に通知履歴が刻まれている状況でした。ここは、対策が必要かと思います。

駐車中の遠隔確認機能

駐車中に、前後カメラを使って、スマホから遠隔で車両前後の状況を確認する事が可能です。しかし、双方で発話する事は出来ないようです。

リアルタイム位置情報確認

モニターに内蔵式のGPSが搭載されているため、位置情報をスマホに転送する事が可能です。これにより、万が一、車両の盗難に遭った場合でも、居場所を追跡出来る可能性が有ります。しかし、車両にモニターが付いている状態且つ給電されている状態でないと測位が出来ません。

居場所のみならず、どこを走ったのか軌跡を知らせてくれる機能も搭載されています。

SOSアラート機能

LTEの最も価値のある機能と言っても良いと思いますが、車両が転倒した際、予めアプリに設定しておいた緊急連絡先に通知が送信される機能が搭載されます。

SMSにより事故が起きた場所を即座に知らせてくれるので、一刻を争う状況下では、非常に有効的な機能だと思います。

機能設定の一番下にSOSアラートの設定項目があり、緊急連絡先には、万が一の事故に遭った場合に伝えたい相手の電話番号を入力し、一番下は、自分の電話番号を入力しておきます。

収録動画について

収録動画の収集について

ドラレコ用のアプリも備えおり、予め本体からのWiFiを受信しておき、接続の承認をタップします。

収録アルバムを開く事により、収録された動画がサムネ形式で展開されます。これによって、スマホに収録動画がダウンロード出来ます。

収録動画を見るだけの場合には、本体右サイドのUSB-C端子より給電し、ドラレコのカメラボタンを押す事でこの画面に切り替わり、動画再生する事が可能です。

視野角について

明確に公表されていませんが、前作のAIO-5 Liteと同等と思われ、録画視野角は前後とも水平120°程度と思われます。信号機の色もしっかりと映し出されています。

ナンバー認識精度

前後ともにナンバーはしっかりと読み取る事が出来ます。

逆光補正について (HDR補正 防眩効果 )

フロント側は、ヘッドライトや照明による白飛びが懸念されるドラレコが多く存在しますが、HDR補正により、白飛びが抑えられており、ナンバー認識がしっかりと出来ます。

リヤ側は、後方車両のヘッドライトにより、リヤカメラが照らされるため、HDR補正が効いていないと、後方の状況やナンバー認識が出来ないドラレコが多く存在しますが、HDR補正による防眩効果により、後方の状況及び後方車両のナンバーまで認識出来る実力を備えています。

夜間の明るさについて (WDR補正 明暗差)

街灯がほとんど無い暗い農道でも、WDR補正により明暗差が少なく、周囲の状況がしっかりと収録されています。

バイク用のみならず、車用のドラレコと比較しても、ここまで高画質なドラレコは、VANTRUE F1以外にはないと思われます。というより、ドラレコはVANTRUEその物だと思います笑

「AIO-6 LTE/MAX」の総評

最後に「AIO-6 LTE/MAX」の総評です。AIO-5 Liteを皮切りにYouTubeで様々なスマートモニターをレビューさせて頂いておりますが、間違いなく最強のスマートモニターです。

しかし、本体自体の価格が高く、LTEが99,000円、MAXが82,500円で、オプションのクイックリリース(MFP0175/19,800円)はなくても使えますが、オプションの前後カメラ(MFP0176/28,600円)は、使用する上で必須オプションになると思いますので、オプションの費用が追加される事により、両者共に10万円を超える価格となっています。

その上で、差別化された機能が搭載されているのか? また、価格相応のスマートモニターなのか?を考えると、6インチ化と2000nitの高輝度のモニター、熟成されたIMX307センサー?による高画質・高精細・高彩度、高フレームレート化された60FPSの動的な映像が素晴らしく綺麗ですので、スマートモニターとして使用する満足度は、非常に高いです。

また、BSD機能が進化しており、車のみならず、人の検知が出来るようになった点が大きく、音声によるアラームで知らせてくれます。また、前作のように、検知感度が高いために、常に検知し続けてしまい、実用性に欠けるBSD機能だったのですが、必要な時だけ警告をしてくれるので、音声によるアラームでも実用性の兼ねたBSD機能となっており、この点も非常に素晴らしいです。

最後に、LTEの機能となるSOSアラートですが、これはドイツのサプライヤーであるBOSCHとの共同開発された機能のようで、ポジションセンサーによる傾きとGPSによる車速を検知して、車速が一定以上出ている状態で、傾きが90度近くになり、減速を始めて、車速がゼロになると直ちにSOSアラートが働き、緊急連絡先に通知が転送されるようになっています。

転倒によるバイクの事故は、ライダーの体が露出しているため、車以上にハイリスクだと思います。従って、事故を起こした後、どれだけ早く緊急連絡先にSOSを知らせる事が出来るのかで、今後の状況が大きく変わって来る事が予想されますので、価格を度返しした非常に価値のある機能だと思いました。

従って、特にビックバイクにお乗りの方で、ダントツ性能を誇るスマートモニターを付けたい方は、この製品を装着しても後悔は残らないと思います。

私自身も将来的に600ccクラスのバイクに乗ってみたいと思っていますが、その際には、残された家族のために、保険的な兼ね合いも含めて、迷わずAIO-6 LTEを購入すると思います。

是非、興味のある方は、検討してみて下さい。

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