トヨタセーフティーセンス及びチームメイトと比較をしたMAXWIN MDR-A002運転支援機能実機レビュー

こんにちは! 元エンジン要素研究員で、自称エンジニア上がりモータージャーナリストの大林寿行です。

先日、トヨタヴォクシーハイブリッド90系にA002を搭載したレビュー動画を配信させて頂きましたが、motormanonlineの視聴者の方からA002の運転支援系についてご提案を頂きました。

以下、視聴者様からのコメントです。

凄くわかりやすい動画でしたありがとうございます。

欲を言えばリアの上を通す方法も知りたかったですが、そこは頑張ってみますw

ちなみに、安全支援のオプションは納期にも影響しますし高価なので付けるか迷ってる方が多いと思いますので、メーカーオプションの安全支援とmaxwinの安全支援の比較があればありがたいです。

非常に視聴者目線に値する内容だと思い、トヨタセーフティーセンス及びチームメイトがフルオプションで付いている私の視点からは抜けていたと痛感しました。

そこで今回は、トヨタの運転支援系で、27万円分のオプションに相当する機能がA002には搭載されており、その内訳についてご紹介を致します。

Youtubeでは、比較の観点で動画を配信しておりますので、興味のある方は、こちらもご覧になってみて下さい。

ADAS

まず、A002のADAS機能ですが、

・先行車接近お知らせ機能
・車線逸脱お知らせ機能
・通行人接近お知らせ機能
・先行車発進お知らせ機能
・先行車接近継続お知らせ機能

この5つのADAS機能が搭載されています。

その中で、既にセーフティーセンスに装備されている機能は、1. 2. 4の機能で、残りの3と5の機能は、装備されていません。

また、最新のセーフティーセンスのみならず、第2世代に当たるホンダセンシングにも1. 2. 4の機能は搭載されていますので、新車登録から5年落ちのクルマに装着される場合は、必要のない機能になり得ます。

ちなみにホンダセンシングの第2世代とは、現行の第3世代よりも単眼カメラが狭角仕様で、ホンダマークにミリ派レーダーのみが搭載されているモデルで、旧型ステップワゴンなどに搭載されています。

現行の第3世代は、現行FIT4から搭載されており、道路2車線が認識出来る広角単眼カメラに、ミリ波レーダー、前後ソナーが付いているタイプになりますので、前後衝突軽減ブレーキなどが搭載されています。現行のステップワゴンにも搭載されています。

一方で、3の通行人接近お知らせ機能は、トヨタセーフティーセンスの場合、厳密に言えば付いています。

A002のように走行中にモニターで検知して、警告してくれる機能では無く、トヨタブランド初となるPDA(プロアクティブドライビングアシスト)の機能の一つとなっています。

例えば、歩行者が歩道を歩いていて、突然、道路の白線からはみ出して来た時、減速制御が働く場合があります。また、はみ出してきた度合いによって、更に操舵制御が働き、歩行者に接触させない機能が、セーフティーセンスの機能になります。

ただし、走行中は、メーターの左上で小さく緑に点等するだけで、大きくモニタリング及び警告通知はしてくれないので、モニタリング機能が欲しい場合には、使える機能ではないかと思います。

また、5の先行車接近継続お知らせ機能は、セーフティーセンスにも付いていない機能だと思われます。

この機能は、他車の動きに対して警告通知するというよりも、自分の運転に対しての警告通知機能だと私は考えるのですが、正直、効果的に使えるシーンが無いんじゃないかと考えます(笑)

何故なら、今のヴォクシー90系のセーフティーセンスは、先ほどご紹介したPDAが標準で付いており、更に先行車を検知すると、自動で減速してくれる便利な機能になっています。

従って、よっぽど悪意のある運転をしない限り、先行車の車間が詰まる事がないように車が作られており、必要になるシーンが無いのではないかと考えています。

もちろん、まだまだPDAが付いていない車が多い訳で、自分の危険運転を認識する上では、有効的な機能である事は言えると思います。

ブラインドスポットモニター

A002には、ブラインドスポットモニターが付いています。後程ご紹介しますが、BSMとパーキングサポート機能を付けるだけで、ノアヴォクシー90系では、メーカーオプションとして27万円も費用がかかる高額オプションになります。

セーフティーセンスのオプションは、セットオプションとなりますので、ブラインドスポットモニターBSMと安心降車アシストSEAとのセットになります。

これは、走行中側方の車を捉え、左右のサイドミラー内のシグナルランプが点灯する事で、車の接触を抑えるための装備になっています。

また、シグナルランプが点灯している際、ウインカーを出して、車がいる側に車線変更をしようとすると、警告音を鳴らし、操舵支援が働くようになっています。

SEAは、車が止まっている際の機能で、停車している側方から車やバイク、自転車等がすり抜けていく状況が多々ありますが、その時にスライドドアを開こうとすると、自動開閉がストップして、乗員を降りれなくして、接触事故を防止してくれる機能になっています。

また、スライドドアが開いている時でも、警告音と発話で注意喚起をしてくれる非常に高度な機能となっています。

このセーフティーセンスのオプションであるBSM+SEAは、134,200円となっており、これまで述べた機能を考えると私はプライスレスだと思っています。

実際、SEAに助けられたことがあり、娘の降車時に自転車との接触を防げた経緯があるほどです。

A002のブラインドスポットモニターは、もちろんここまでの機能ではありませんが、モニタリング及び警告音によって注意喚起してくれるのは、安全を保護する上で非常に心強い機能ですし、SEAで事例を挙げたように、停車している際に側方からの自転車等も検知してくれます。

従って、これはドラレコの機能ですので、どんな車にも適応出来る事は、非常に大きなメリットになる機能だと言えます。

パーキングサポート

最後の機能は、パーキングサポートになります。トヨタチームメイトの機能では、パーキングサポートブレーキという名称で、前後静止物、周囲静止物、更に後方接近車両、後方歩行者の検知を行い、警告音により注意喚起を行い、状況によっては、急ブレーキで車を止めてくれます。

更に、よく高齢者にありがちな、ペダルの踏み間違えによる事故もドライブスタートコントロール機能により、被害を抑制してくれます。

これが、アドバンストパークとアドバンストドライブを含むセットオプションとなっており、ハイブリッドS-Zでは126,000円、S-Gでは143,000円の機能となっています。

この機能も私個人としては、外せない機能となっており、コンビニの駐車場で、バイクとの接触を回避出来た経緯があります。

私の認識ですが、車の運転は、公道で走る以上に、公共の駐車場の方が危険だと感じています。

それは、走行ルールがより一層定められていない場所である事と、その場所に車よりも動きの速い、バイクや自転車等が入り混じる場所だからです。

そうすると、慎重にいくら安全運転に努めていたとしても、後方視界の動きまでは認識出来ない場合が出てきてしまいます。

特に、ミニバンは、車内空間が非常に広いため、後方死界が広がっている事も事実で、ルールの無い小さくて速い物体を人間の感覚で365日パーフェクトに掴む事は、不可能に近いとも言えます。

従って、道具に頼らざるを得ない訳ですが、機能性を含めて考えると、これも決して高い価格ではないと個人的には考えます。

A002では、ミラーにモニタリングと警告音を鳴らしてくれて、更にバイク、自転車、人の認識もしてくれます。

もちろん、自動ブレーキは付いていませんが、視野角の広いカメラで後方の検知をしてくれるので、これが有るのと無いのとでは、雲泥差がある事も容易に想定出来るのではないかと思います。

まとめ

今回は、A002の運転支援機能(ADAS及びBSD)を最新のトヨタセーフティーセンス及びトヨタチームメイトと比較をしながら、各々の機能の有効性についてご紹介を致しました。

この機能の比較から分かる事は、A002の運転支援機能は、単なるおまけ程度ではなく、最新の車でもオプションによっては付いていない機能が備わっており、現行車から年数が経過している様々な車に適応する事が出来、毎日のドライブから危険を回避出来る主力機能が備わっている事がご理解頂けたのでは無いかと思います。

ドライブレコーダーの導入だけではなく、運転支援系も導入したい方には、迷わずお薦め出来る一台として、A002をご紹介させて頂きました。

ご参考になれば幸いです。

コメント

  1. k より:

    いつも参考にさせてもらっています。無事にステップワゴンにMDR-A002を取り付け出来たのですが、Gセンサーの感度が敏感すぎるのか、数分おきに緊急録画を始めてしまいます。(荒い運転ではなくちょっとした段差、又は振動等なくても)Gセンサー設定は1にしていますが、これが普通なのでしょうか?

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