デンソーテンが販売する「SOLING(ソーリン)」のカーナビってどうなの?

「SOLING(ソーリン)」世界の自動車メーカーに純正オーディオシステムを供給する中国のメーカーですが、日本ではデンソーテン経由でアフターパーツのカーナビも販売しています。

現時点でのグレードは2つ、モデル数は4つのみですが、インクリメントPの地図を搭載し、機能は絞られているものの価格帯的にはかなり良い線を行っていると思いますので、この記事では「SOLING」のカーナビについて他社の同グレードの製品と比較の上ご紹介します。

「SOLING(ソーリン)」という会社について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照下さい。

デンソーテンが販売する「SOLING(ソーリン)」というブランドについて
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カーナビ業界は再編中

最近の日本のカーナビのアフターマーケットの情勢は各社ともに苦戦が続き…まぁ、昨日今日に始まった事ではないので計画段階で織り込み済みかと思いますが、そうは言ってもパイオニアはアフターマーケットの売上の落とし分をOEMで挽回できずに轟沈しましたし、クラリオンも買収先が確定してます。

アルパインもアルプス電気と経営統合され、アルプスアルパインの完全子会社となるようですね。

イクリプスのブランドを展開する富士通テンもデンソーに一足先に売られちゃいましたし、現在は純正もアフターパーツもカーナビ業界は再編の真っ只中にあると言えます。

ここ2年くらいでは通販で2~3万円くらいのandroid OS搭載のカーナビ(正確にはオーディオ)などもよく見られるようになり、私も使ってみましたが慣れるとこれで充分!と思えなくもなかったりします。

Android OS搭載のカーナビとディスプレイオーディオのまとめ【2022年版】
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こう言った流れの中で高コスト体質な国内メーカーがやり切れずに抜けた穴を中国メーカーが埋めるという流れもあり、デンソーテンが「SOLING」のカーナビを販売し始めたのが良い例だと思います。

そもそもなんでイクリプスの廉価モデルを売らなくなったの?って話で…それはコストが合わないからででしょう。

「SOLING」のカーナビの特徴

「SOLING」のカーナビをざっくりと見た感じですが、ベースは日本のカーナビメーカーのエントリークラス~スタンダードクラスを狙った作りになっています。

現時点では2グレード4モデルの展開で、それぞれ2DIN(180mm幅)200mm幅のモデルが用意されています。

地図に関してはVICSオンデマンドに対応しているモデルもある事から、おそらくインクリメントPの物を採用しているかと思います。

エントリークラス「SL1118NV」「SL1118NVW」

エントリークラスは「SL1118NV」「SL1118NVW」の2モデルになりますが、本体幅が違うだけで液晶サイズや機能面では同等品です。

価格的には3万円以下ですのでかなり安く抑えられていますね。

SL1118NV/SL1118NVW
18.06発売
6.7型液晶
ETCは連動せず
ワンセグ/CD/DVD/USB/Bluetooth/音楽用microSDは×
バックカメラ
ステアリングリモコン
地図更新不明
取付・取扱説明書
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なお、このグレードのモデルは液晶の解像度は「800×480」の38万画素で他社の7インチモデルと解像度はほぼ同等です。

ただし、地図データに関しては8GBのmicroSDカードに保存されており、画像が粗く感じます。

他のメニューについては粗さは気にならないので、おそらく地図の解像度は低いものを使用しているのでしょう。

もちろんピンチ系の操作は出来ません。

 

地図以外の表示は普通の7インチと同じくらいの精細感ですね。

なお、このクラスのカーナビ機能は3Dのジャイロセンサーは搭載しているものの、VICSやETCユニットの接続には非対応で、バックカメラのみ対応となります。

メディア対応については、ワンセグ・USB・microSD・CD・DVD・Bluetoothとなっていますので、エントリークラスとしては充分のメディア対応力かと思います。(CD録音不可)

なお、このクラスのモデルの競合はケンウッドのエントリークラスの「MDV-L405」辺りになってきます。

1万円程度の価格差があり、こちらはVICS WIDE、ETC2.0、CD録音に対応していおり、地図解像度も38万画素となっています。

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この価格差がどうかなぁ~というところではありますが、多少地図が粗くても必要最低限の機能のカーナビを安く買いたい…という事なら「SOLING」のモデルもありかな?とは思いますね。

なお、地図の更新が可能かどうかは今のところ良く分かりません。(まだ一度目の更新月を迎えてない為)

彩速ナビは地図更新費用の安さも魅力なので、新しい地図にどこまでこだわるかにもよりますね。

場合によってはandroid系に行っちゃっても良いかも知れませんが…。

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スタンダードクラス「SL3118NV」「SL3118NVW」

スタンダードクラスについては以下の2モデルとなります。

SOLING SL3118NV/SL3118NVW
発売日不明
7.0型液晶
VICSオンデマンド(OP)
ETCは連動せず
フルセグ/CD/DVD/microSD/USB/Bluetooth/WiFi
バックカメラ
ステアリングリモコン
地図更新不明
取付・取扱説明書
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こちらは7インチの16GBの地図を採用しています。

液晶解像度は「1024×600」の60万画素ですが、地図データはおそらく30万画素かと思うので地図の見た目は通常の7インチカーナビと同等でしょう。

まぁ、こんだけ見易ければ充分だとだと思います。カーナビだと7インチで60万画素はむしろオーバースペックな気がしますね。

なお、個人的にこのグレードの最大のセールスポイントは地図画面の操作性ではないかと思います。

他のメーカーでピンチ系の操作が出来るのはパナソニックのスタンダードクラス以上、ケンウッドのアッパーミドルクラス以上となっており、パイオニアの楽ナビは非対応、サイバーナビはレスポンスが悪すぎます。

SOLINGのモデルのレスポンスがどれほどの物かは分かりませんが、ピンチ操作が可能な競合モデルは以下の2つになりますね。

特にケンウッドは1年以上モデル更新されていないので、価格が下がっておりSOLINGよりも安いです。

その他の機能の面を考えると同価格帯だとやはり他のメーカーの方が良さそうですね。

因みにSOLINGのVICSオンデマンドは、イクリプスのカーナビで採用されている過去のビッグデータの蓄積を活用したクラウド型の渋滞回避システムです。

スマホのテザリングなどでネットに接続する必要があり、有料のOP扱いになりますが最初の1年間は無料で使用できるとの事。

どうも「SL3118NV」「SL3118NVW」は発売されてからまだそれほど経っていなそうなので、価格はこれから下がると思います。

4万円台まで価格が落ちて来てたらパナとケンウッドのモデルと良い勝負なんじゃないですかね。

4万円台前半なら超安いと思います。(笑)

「SOLING(ソーリン)」のカーナビのまとめ

以上、ひょとするとこれから日本のカーナビのアフターパーツ市場でダークホース的な存在になるかも知れない、「SOLING」のカーナビの特徴についてざっくりとご説明しました。

今の段階では手放しでおすすめ出来る感じではないですが、今後要注目のメーカーになるかも知れません。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

デンソーテンが販売する「SOLING(ソーリン)」というブランドについて
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