デンソーテンが販売する「SOLING(ソーリン)」と言うブランドについて

デンソーテン(旧富士通テン)と言えばイクリプスブランドのカーナビを展開するトヨタ系列のカーエレクトロニクスの大手メーカーです。

最近デンソーテンが販売するドライブレコーダーやカーナビなどのガジェット類で「SOLING」と言うブランドがあるよ!と読者の方に教えて頂いたので、この「SOLING」がどんなブランドなのか調べてみました。

「SOLING」は中国の会社で日本支社もある

ネットで普通に「SOLING」であるとか、或いは「ソーリン」で検索を掛けると日本法人の「SOLING JAPAN 株式会社」がヒットします。

■ SOLING JAPAN 株式会社

日本法人が設立されたのは2016年2月となっていますし、2017年8月に事務所を神戸に移転と書かれています。

本社は中国の深圳市にあり、会社の正式名称は「深圳市索菱実業股份有限公司」、設立は1997年のようです。(工場は隣の恵州にある)

■  Shenzhen Soling Industrial Co., Ltd.

会社名の英語表記に「Soling」が入っていますので、「SOLING」は会社名でありブランド名としても使われているという事ですね。

因みに「AUTO VOX」も正式名称は「Shenzhen Auto-vox Technology Co. Ltd.」ですので、会社名をブランド名として使っているパターンです。

「SOLING」は良く調べたらヤバい会社だった

この「SOLING」と言う会社ですが、色々ヤバいですね。

パイオニアが死に掛けている原因が良く分かったというか、android OSを搭載した車の純正オーディオやナビゲーションシステムを作ってる会社みたいです。

因みに…ここが供給しているメーカーは、トヨタ・ホンダ・日産・マツダ・三菱・スズキ・ベンツ・アウディ・フォルクスワーゲン・フォード・シトロエンなどとなっています。

もちろん、日本のカーナビ市場はガラパゴス状態なので「Google Mapを純正カーナビのメインで使ってください!」という訳には行かず、各社メーカーの海外向けの車に搭載されているシステムを生産しているのでしょう。

もともとノウハウやコスト面で不利になる日本のメーカーが、海外OEMで撃沈されるのは自然な流れだったんでしょうね。

因みに自動車メーカー以外ではFUJITU TEN(昔のまま)、パイオニアなども提携先の企業として紹介されています。

 

余談ですけど、パイオニアが香港のファンドの傘下に入って技術を奪われるのでは?などと心配されていますね。

気になるのは地図会社のインクリメントPも持って行かれる筈なので、その部分で何か大きな影響が出るかも知れません。

ケンウッド・イクリプス・三菱電機もここの地図使ってますし、中華メーカーが本格的に日本のカーナビを企画・販売する事も考えられますね。

android搭載でインクリメントPの地図アプリが入ったものなど…まぁ、ユーザー的にはそっちの方が有難いような?

日本向けの純正カーナビにもどんどん海外メーカーが入って来ちゃうんですかねぇ…。

「SOLING」が生産しているガジェット類

「SOLING」が手掛けている主な製品のカテゴリーは、以下の通りです。

①オーディオヘッドユニット~4TBのストレージなんか積んじゃってるぜ!

②話題のテレマティクス関連

③ミラー型android端末(危ねーよ!…でも中国では結構使われてるらしい)

④ドライブレコーダー(まぁ、お約束ですね)

⑤安全運転支援の警報ユニット

日本向けのアフターパーツも色々あるよ

「SOLING」は富士通テンの時代から、日本向けの製品を富士通テン経由で販売していましたが、現在では以下の製品をデンソーテン経由で販売しています。

①カーナビ

カーナビは今のところ2グレードだけですが、エントリークラスは3万円を切っており結構良いかも知れませんね。

②ドライブレコーダー

ドライブレコーダーに関しては何か特徴がある訳ではありませんが、価格は安いですね。

③スマートルームミラー

純正ミラー交換式の2カメラドラレコですね。

筐体や付属品はほとんどAUTO VOXの「X1 Pro」と同様です。(ソフトウェアも)

リアカメラは形状が異なるので違うものですね。

デンソーテンが販売するスマートルームミラー型2カメラドラレコ SOLING「SL3118SMD」
...

「SOLING(ソーリン)」のまとめ

ざっと見る限り、「SOLING」の最も得意とする分野は自動車メーカーの純正オーディオユニットやテレマティクスの分野のような感じですね。

ドライブレコーダーに関しては他の中国メーカーの製品とそっくりそのまま同じようなものもありますし、独自性はないような気がします。

何れにしても日本のメーカーがコストが合わなくてやめてしまうようなカテゴリーでも、このような販売の形態であれば存続可能になる事もありますし、今後も増えていくビジネスモデルなんじゃないかなぁ…と。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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コメント

  1. とりから より:

    楽しく拝見させて頂きました。
    SOLING、そっちの意味でやばい会社だったのですね。
    私も日本のメーカーでとある製品を開発しているエンジニアでして、日本の物作りをしている立場で有り、かつ応援する立場としては複雑な気分です。
    日本メーカーも頑張って頂きたいですね。
    まぁ、中国ができるところは任せても良いと思うんですが、日本にしか出来ないようなことを頑張って欲しいところです。いや、私も頑張らねばですが。。。

    • 管理人Omi 管理人Omi より:

      とりから様
      構造的に日本でしか生産できない物だと良いですが、他所で作ってしまうと何れは技術を盗まれますから難しいところですねぇ…。
      ぶっちゃけ中国人はハングリー精神が全然違いますし、華僑は商売上手ですよね。失敗したらどうしよう?とか、全然考えてないと思います。(笑)
      現在はITの進化で中国人が多国に移住しせずに華僑にならなくても、世界を席巻している印象です。

      • とりから より:

        そうなんですよね。
        私が思うところは、日本はとにかく商売が下手、判断が遅い、安パイしか選ばないの3点ですね。
        まぁ、今の景気では冒険が出来ないのも分かりますが、商売ベタだけはなんとかして欲しいものです。
        中国は国の指導の下、国民が一丸となって物作りを進めているので強いですね。

        そして、海外工場で作るということは、技術を流出させていることに他ならないんですよね。非常に残念なことに私も中国をはじめとする海外工場で作っている製品を開発しているので、技術を流出させている一人となってしまっています。
        どこに工場を作るかは経営陣や事業部トップの判断なので、サラリーマンとしては従うしか無いのですが、日本のメーカーはもう少し技術流出には慎重になるべきと思っています。
        中国人は、一生懸命育てても、彼らは生涯日本企業で働こうと思っている人は一人もおらず、全員が、技術を身につけたら独立したいと思っているような国です。ですので、技術を覚えるのは早いのですが会社を去るのも早く、そしてその技術は中国企業で発揮されるわけです。日本の工場にはまた別の新人が入ってきて、また一から教えて・・・の繰り返しです。
        まぁ日本もかつてはそうだったのでしょうから、順番なのでしょうけど・・・。

        • 管理人Omi 管理人Omi より:

          とりから様

          まぁ、これから超高齢化社会を迎える日本は構造的に工場での生産に向いてないと言う背景もあるのでなかなか難しいところですね。

          >中国人は、一生懸命育てても、彼らは生涯日本企業で働こうと思っている人は一人もおらず、全員が、技術を身につけたら独立したいと思っているような国です。

          これは日本人が保守的で特殊なのかも知れませんね。私はもともとこの業界の人間ではないですが、中小のドラレコやガジェット類を販売する会社はかなり台湾や韓国系の社長が多いですよ。

          過去に事業で失敗しても諦めずに再挑戦して成功している方もいますし、逞しいです。

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