R34スカイラインGT-Rのリセールバリューが凄い事になっているが

近年、若者の車離れが進んでいる影響で、スポーツカーはますます「真の車好き」のための趣味性の高いアイテムとなっています。

こうした背景から、自動車メーカー各社も相次いでスポーツカーの開発から撤退し、現行モデルが減少しています。

その結果、絶版となったスポーツカーは中古車市場で希少価値が高まり、年式や走行距離に対しても高値で取引されるケースが増えています。

中でも特に高い人気と希少価値を誇るのが、日産の伝説的スポーツカー「R34 GT-R」です。

日産R34 GT-Rとは?高性能ながらも時代を超える魅力

1999年から2002年まで販売されたR34 GT-Rは、外観や内装に若干の旧世代感があるものの、その走行性能は発売から15年以上経過した今でも、最新モデルに引けを取らない実力を持っています。

排気量最高出力最大トルク重量
ランエボX2000cc300ps43.0kg1550kg
R34 スカイラインGT-R2600cc280ps40.0kg1540kg

最高出力は280psに制限されていますが、軽いチューニングで400ps、さらに本格的な改造を施せば1,000馬力も実現可能なエンジンを搭載しています。

ノーマル状態ではR35 GT-Rに及ばない部分もありますが、改造次第ではドラッグレースなどでR35と互角に戦うことも可能です。

R34 GT-Rの中古市場価格は新車並みの高値で取引されている

かつて新車価格が約500万円~600万円だったR34 GT-Rですが、中古市場では今なお高値で取引されています。

2014年11月時点でGooネットに掲載されている約70台の平均データでは、平均年式が2000年、平均走行距離は5.7万kmでありながら、価格は約480万円と新車価格に迫る水準です。

さらに状態の良い個体では700万円~800万円に達することも珍しくありません。

これをR35 GT-Rの中古価格(400万円台後半が中心)と比較すると、R34 GT-Rの多くがR35の平均価格を上回るケースも多いことが分かります。

R34 GT-Rが最後の「大衆車ベースのGT-R」としての価値

R34 GT-Rはコンパクトで比較的軽量なボディに大パワーエンジンを搭載した、大衆車ベースのGT-Rとしては最後のモデルです。

その後のR35 GT-Rは「NISSAN GT-R」と車名を変更し、まったく異なるコンセプトで開発されています。

このように、R32からR34まで続いたGT-Rの伝統的なコンセプトがファンに惜しまれつつ終焉を迎えたことが、今の中古市場でのプレミア価格に強く反映されていると言えるでしょう。

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