PORMIDOさんからamazonで2,000円ちょいで販売されている激安バックカメラのレビュー依頼を頂きました。
amazonでの評価は★★★★☆と、なかなか評価の高い製品ではありますが、日本の大手メーカーのバックカメラが1万円前後である事を考えると、この価格帯は一体どうなんだ?という一抹の不安を感じない事もありません。(笑)
なお、PORMIDOの取り扱っているバックカメラに関してはさらに下のグレードの製品もあります。
因みに前回は以下のナンバー共締めタイプのバックカメラのテストを行っています。
■ ナンバー共締め「PORMIDO」バックカメラのレビュー、評価
激安バックカメラのスペック
型番等が良く分からないので「激安バックカメラ」と表現する事にしますが、主なスペックは以下の通りとなります。
- 視野角:水平160°×垂直120°(多分レンズ)
- イメージセンサー:CMD 720×480=35万画素
- 防水規格:IP67
- レンズF値:1.0
視野角は水平160°と記載されていますが、この手の製品はレンズ視野角を記載している事が多く、実際にモニターに出力される視野角とは異なる事があります。(使用しているモニターにも多少は左右されるかも知れない)
レンズF値は1.0なので夜間はそこそこ明るく見えるかと思いますが、その反面、昼間の白飛びには弱いのではないかというのが事前の予測です。
セット内容とデザイン
セット内容は①カメラ部分、②AV+電源ケーブル、③ネジ、④取扱説明書の4点となっており、両面テープは付属していませんでした。
カメラ部分のサイズ、デザインにはこれと言った特徴はなくスタンダードそのものかと思います。
AVケーブルについては、カメラ接続側から+-の線が分岐しており、RCAコネクタ側からも+線が生えていますが、カーナビと接続するのであれば通常はこの+線は使用しません。
これはモニターにリバース信号を出力する為のものですが、既にカーナビやモニターを設置してある場合には車両に直接に接続済みかと思います。
なお、カメラの固定には穴あけして付属のネジを使用しても良いですが、今回は以下の両面テープでバンパー下に固定する事にしました。
取付方法に関しては通常のバックカメラと変わりませんので、以下の記事を参照してください。
という訳で、いきなり完成図!!
なお、前回テストしたPORMIDOのナンバー共締めタイプのバックカメラが左側についており、簡単にナンバーを浮かせることが出来なかった為、配線は裏に隠さずに仮留めの状態です。
なお、カメラのケーブルから生えているこの緑の線をカットするとフロントカメラの用の正像になりますのでご注意を!
また、気になるポイントとしては、カメラから生えているケーブルが30cmと短すぎる点が挙げられます。
この長さだと接続部分が車外に出てしまったり、防水性が不充分なバンパー内部に収めなければならないケースが多くなりそうです。
ランエボ10なんかだと間違いなくバンパー下に接続部分が来るようになりますし、コペンだとバンパー内部になるかと思います。
対策としては養生テープなどで保護する事などが考えられますが、不安な方はコーキング処理をした方が良いかと思いますね。
視野角は広くないが画質はそこそこ良い!
このモデルの水平視野角は160°ということですが、ATOTOのandroidオーディオユニットに出力したところ、水平120~130°程度と言ったところです。
ただ、画質はこの価格である事を考えると、「かなり良い!」という評価をしています。
ガイド線などはないですし、機能的には至ってシンプルではあるものの、白飛びも少ないですし良い感じです。
夜間に関してもかなり明るいですね。
因みに…ですが、同社のナンバー共締めタイプと比べるとこれくらいの差があります。(視野角は狭いですが)
【ナンバー共締めタイプ】
【スタンダードタイプ】
【ナンバー共締めタイプ】
【スタンダードタイプ】
まぁ、視野角が広くなればなるほどレンズやイメージセンサーに求められる能力も上がるのですが、このスタンダードタイプの方が白飛びにも夜間明るさも上ですね。
視野角はちょい狭ので、バンパーとを映すと後ろの奥の方が見えにくくなるというデメリットもあるにはありますが、映っている範囲内の映像は間違いなくこちらの方が良いです。
PORMIDO スタンダードな激安バックカメラの総評
基本的にはシンプルでスタンダードなバックカメラですが、画質面では必要充分なスペックであると思います。
取付け工程の部分でやや注意が必要にはなりますが、価格的には非常に安いのでコスパの面では最高でしょう。
自分で取り付けが出来る方は、2,000円台で完結してしまいますので、気になる方は是非お試しください。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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