こちらの記事は当サイトの読者様によるプリウスαへの「KNA-DR350」の取付レポートです。
ドライブレコーダーの取り付けは初めて
今回は、初めてドライブレコーダを取り付けます。
取り付ける機種はケンウッドKNA-DR350と平成27年9月に発売以来ずっと高い人気を得ている機種です。
フルハイビジョン・GPS・HDR・駐車中録画・西日本LED信号機対策済み・地デジ対策済み。
なんでもありの運転支援以外はフル装備の機種です。
2月にパイオニアからND-DRV10が発売されて比較動画ではより性能がアップしていて人気急上昇中ですが、個人的にはKNA-DR350の方が形がすっきりしていてさらに前面の「KENWOOD」のロゴがカッコよく好感を持っています。
いまからの取り付け作業が楽しみです。
電源はヒューズボックスから取った
まずは、電源をどこからと引くか悩みました。
一番簡単なのは既存のシガーソケットに差し込めば取り付け完了ですが、
①現在シガーソケットはプラズマクラスターイオン消臭器で使用中。
②ソケットを分岐して蛸足配線としてもいいが、ドライブレコーダ付属のソケットが思いのほか大きく、室内の景観を損ねる。
以上を考慮して、ヒューズボックスから直接電源を引こうと決心しました。
ヒューズボックスから電源を引くのは始めての経験であり、素人でも簡単にヒューズから電源が取れる製品を探しました。
いくつかの製品を比べましたが、最終的に「CARMATEのCT775」(低背ヒューズ用)を選択しました。
選択理由は、
①通電テスターの機能を兼ねており、わざわざ通電テスターを購入しなくても誤配線が防止できる。
②ソケットが2連式で空きができ、今後電装品が追加したときの予備用となるからです。
プリウスαのヒューズボックスの位置
次に車のヒューズボックスを探します。
プリウスαの場合は、説明書によれば助手席の足元にあるとのことで、助手席の足元を探します。
3つのつめで留められている黒いカバーを外して首を突っ込んで覗き込んでみると・・・ありました!
しかし思ったより小さいぞ・・・。「おじさんの老眼では文字がみえんわ!」っと心の中で叫びながら、スマホの画面で拡大した画像を使って、蓋を取ったヒューズボックスの中のヒューズの位置確認を行いました。
アクセサリーソケットのヒューズ(プリウスαの場合は「CIG」)でもよかったですが、未使用のシートヒーターのヒューズから電源を取ることにしました。
ヒューズボックスにCARMATEのCT775の取り付け
取り出すヒューズ端子が決まったら次はCARMATEのCT775の出番です。
①まずをキーオフにします。最初にアースコードを車の車体の金属部分に固定されているネジに締め付けます。
②ヒューズプラーが付属しているのでそれを使用し目的のヒューズを引き抜きます。
③CT775の端子をヒューズの代わりに差し込みます。
④ここで車のキーをACCへ(シートヒータの場合はプリウスαでは「ONモード」)。この段階でCT775の通電ランプが点灯する場合は③で差し込んだ端子の向きが反対とのことです。
さあどうかな?・・・点いた!・・・ってだめじゃん逆じゃん・・・。気を取り直して③からやり直し・・・・。今度は点灯しないのでOK。
⑤抜き取ったヒューズをCT775の白いヒューズケースにセットします。
これでCT775の取り付けは完了です。素人の老眼のおじさんでも簡単に取り付けることができました。
やれやれ・・・・・。あれっ?やっぱりそうだよなっ・・・ヒューズボックスの蓋が閉まらないことに気が付きました。
まぁ端子の形状から仕方ないか・・・、止むを得ず蓋はテープを使ってヒューズボックスに貼り付けることになりました。せっかく使い勝手良いのに惜しいところです。
カーメイトさんもう一工夫あると良いですね。
ドライブレコーダー本体の取り付け
いよいよドライブレコーダーの取付にかかります。
まず、本体にブラケットを取付けて画面を見ながら最適な場所を探して、目印の付箋を貼ります。
その後は「えいっ」と貼付け部分に空気が入らないように、端から貼り付けグッと押し付けて本体を取付けます。
ドライブレコーダーの配線の処理
次に配線の処理を行います。
まずフロントガラスと天井の境目(プリウスαの場合は配線を通すための空間があり、軽く押し込んで中へいれます)を通し、助手席のピラーへ向かいます。
ピラーの覆いを少し浮かして無理やり押し込み、ドアの付け根へ向かいます。
ドアの付け根はゴムの隙間へキャッシュカードで押し込みます。
そのまま足元まで這わせて、電源のソケットまで這わせます。ソケットに差し込んだら、振動で抜けないようにテープで軽く止めておきます。
ソケットごと足元のカバーの中に押し込んで取り付けは完了します。(誰でもできる簡単な作業です。)
初期設定とGセンサーの感度調整
取付けも完了し、使ってみます。
まずは初期設定で、HDRオン・画面を3分で消す・録画時間1分のみ変更しました。
走り出して、Gセンサーの感度はどうかなと思って、広いところでキュッと急ブレーキをしましたが反応しません・・あれっ?・すこしタイヤが鳴ったのに反応しないので、1段階感度をあげてみました(4→5)。
すると今度は段差を越える度に緊急録画されてしまうのでやっぱり初期設定の4へ戻しました。
この中間が丁度いい塩梅と思われますが仕方ないですね。
「ボタンの反応が悪い」っていうインプレッションを読んだことがありますが、そんな感じはしませんでした。
ただ、画面が消えている時に「緊急録画」「写真撮影」ボタンを押すと、1回目は消えている画面が点くだけで結果的に2回ボタンを押す必要はありますが・・・・。
設定関係は1度設定してしまえばあとは触ることはありませんが、今後使っていく中で順次自分に合った設定を探して行きたいと思います。
当方はマンション立体駐車場に普段停めてますので、当面は駐車機能は使用しないつもりです。
使用するときは、きっと直結コード(CA-DR150)を使用すると思います。
あと、奥さんの強い要望で録音機能をオフにさせられました・・・。
KNA-350DRの画質
画像はHULLHDであり、PC画面で見る限りは十分にきれいに映っています。
車のナンバーも対向車は少し厳しいですが、前の車は鮮明です。
大画面TVで見ない限り十分で、ドライブレコーダーの画質としてはこれ以上求める必要性はあまり感じません。
少し曇り気味だったため、逆光補正の機能はあまり体感できませんでしたが、JRの暗い高架下の入り口・中・出口の画像は十分に鮮明で納得のいく画像でした。
ND-DRV10の補正の方が(比較動画を見る限り)性能が高いとは思いますが、それはあくまで高次元レベルでの比較であり、通常使用するには全く問題のない高いレベルにあると思います。
過去にスマホのドライブレコーダーソフトで録画したことがありますが、映像レベルは比較にならない位低かったです。
地デジ等電装品への影響は?
地デジへの影響は全くありませんでした。
配線が地デジアンテナの横を通しましたがフルセグのまま今まで通り映っています。
時々レビューで見かけるFMへの影響もなく、良好に聞こえています。ETCは試していませんが、スマートキーは今まで通り反応しています。
また装着車には、ミラータイプのレーダー探知機(ユピテルGWM85sd)が装着してあり、影響を心配していましたが、今のところ問題なく動作しており、他の電装品への影響・誤動作はありません。
専用再生ソフトKENWOOD ROUTE WATCHER
同包されたPCビュアーソフト「KENWOOD ROUTE WATCHER 」については、低いスペックのPCでさらにWindous10ですが、問題なく動作しています。
色々な機能がついていて十分に楽しめそうです、これからいろいろ試してみたいと思います。
KNA-DR350の総評
バカ売れしている理由がよくわかりました。
マニア請けするような製品ではなく、すべての機能が万人受けするようにそつなくまとめてあります。
車でいえばトヨタ車のイメージでしょうか。(どんな使い方をしても問題なく使えるが、マニアックに使おうと思うと少し物足りない感じかな)
自分の使い方で少し物足りないと思った点は、
①録画領域の各設定で緊急録画領域・写真領域が大きすぎる。(②の理由が原因?写真は何で何千枚分も領域が必要なの?)
②緊急録画時間の1ファイルが1・3・5分と長い。(常時録画と別に緊急録画するのではなく、常時録画ファイルの属性を緊急録画ファイルへ変更しているだけ?)
③画質を落として長時間録画できる機能がない。(低価格化の反動?)
④フロントガラスが寝ている車なので、形状的にガラスと離れる為、ダッシュボードの反射が映り込み易い。(偏向フィルタが標準装備欲しい)・・・ですが、高機能を低価格で提供するために止むを得ないものと思っています。
嫌なことも書きましたが、自分としては十分満足のできる製品です。点数をつけるとしたら何点?と聞かれたら90点をつけます。
ドライブレコーダーとしての全体的な機能・性能は文句のつけようがありません。
ドライブレコーダーの価格と普及率
近年ドライブレコーダーの普及が広まりつつありますが、まだ全体の2%台です。
価格が安くなってきたとは言え、本製品程度の機能を求めると15千円~20千円台の価格です。
これが10千円程度の価格帯に移れば、普及の速度はかなり早まるのではと思います。
また、運転支援機能等映像記録以外の機能も次世代のドライブレコーダーに標準化され、付加価値が高まることを期待します。
(読者レポート)
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