キャンピングトレーラーの後方確認におすすめの無線バックカメラとモニターセットを試してみた!

※この製品には取り付けが簡単なソーラー電池タイプも存在します。

実機レビュー 5分で取り付け可能?ソーラータイプの無線バックカメラ AUTO VOX「Solar1」の評価
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以前、読者の方からキャンピングトレーラーの後方視界の確保の為にバックカメラとモニターの取付を検討しているが、どのような製品が良いか?と言ったご質問を頂いた事があります。

その際にはAUTO VOXの無線カメラ&モニターセットをおすすめしていたのですが、今回同社から最新機種が発売され、レビューの依頼とサンプルをご提供頂きました。

AUTO VOX「W7」のスペック

今回ご紹介するのは最近ドラレコでかなり有名になっている、AUTO VOXの「W7」という製品です。

この製品はカメラ部とモニター部が分離しており、2.4GHz帯の電波に乗せて車内であれば約10m、遮蔽物がない場所であれば100m離れた位置のカメラの映像をモニター側に出力する仕様となっています。

なお、同社の無線バックカメラの従来バージョンには「TD-2」という製品がありますので、今回ご紹介する「W7」と合わせてスペックを記載しておきます。

AUTO VOXSolar1W7TD-2
モニターサイズ5.0インチ4.3インチ
モニター解像度480×272=13万画素
カメラ画素数480×272=13万画素
画角対角110°
最低照度0.1LUX

スペック表記だけを見ると、モニターのサイズが大型化されただけのようにも見受けられますね。

※カメラのイメージセンサーが変更されている可能性はあります。

セット内容とデザイン

セット内容はこちらの通りです。

①5型液晶モニター

②吸盤マウント

③無線受信アンテナ

④シガー電源ケーブル

⑤バックカメラ(m)

⑥無線発信機&ケーブル(m)

⑦タイラップ&インシュロック

⑧取扱説明書

液晶はノングレア(艶消し)の5型でiPhone 7とのサイズ感の比較は以下の画像の通りです。

吸盤マウントはロック式

シガー電源ケーブルにはUSB電源ポートが一つ備わっています。

リアカメラについては、この手の後付け製品の中では最大クラスのサイズとなります。(43W×30H×35D)

カメラはステーと接続するボルト穴が2段式となっており、初期設定では以下の様に固定されています。

ステーの可動範囲は以下の通り。

ステーの反りの向きを変える事も可能で、その場合には以下のネジを外します。

反りの向きを逆にして付け替える事で、以下の角度にも調整可能です。

無線発信機のケーブルは、赤丸の部分でカメラと接続し、赤線・黒線を電源・アースに接続します。

取付方法について

取付けに関しては通常のバックカメラの取付けと比べるとかなり楽な部類に入ります。

一般的な車へのカメラの取付に関しては以下記事をご参照ください。

■ バックカメラの取付方法のまとめ

ただし、モニターを常時点灯させておきたい場合には、+側のケーブルをバックギアと連動するバックランプなどではなく、エンジンと連動するACC(アクセサリー)系統に接続する必要があります。

通常は車両後方付近だとリアワイパーの配線くらいしか思い浮かびませんが、この配線が特定できないようであれば、フロントのヒューズボックスのシガーソケットやACC系統から電源を取りだして延長する必要があります。

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ヒューズボックスからのACC電源の取り出し方については、以下のドラレコの取付記事内で解説しています。

■ ドライブレコーダーのシガープラグ部分を隠す方法

キャンピングトレーラーに設置する場合

キャンピングトレーラーは牽引する側の車から後方のランプ類の電源が引き込まれている筈ですので、リバースギアに連動させるのであれば取付方法は通常の車と変わらないかと思います。

ただし、ACC電源と連動して常時モニターに映像を出力させる為には、別途ACC系統の電源を引き込む必要があります。(おそらく通常の場合は引き込まれていないかと)

これはかなり手間が掛かる方法なので、以下のようにモバイルバッテリーと各種ケーブルを組み合わせてカメラに給電する方法がお手軽でおすすめです。

カメラ単体での消費電力は2W以下でしたので、以下の20000mAhの製品であれば、3.7V×20A=74Whですので、74Wh÷2W=37時間程度の連続駆動が可能です。

バンパー付近に取付けた際の見え方

今回はコペンとリーフに取付けて見え方をチェックしてみたのですが、カメラが大きすぎてコペンの場合にはナンバープレート上には収まりませんでした。

そこでナンバーの下に取り付けてみました。

カメラ部分が車両よりもはみ出てはいけないという基準は満たしていませんが、これはアフターパーツの製品に関しては当てはまらないそうなので、すぐさま保安基準に非適合とはなりません。

■ バックカメラの取り付けに関わる保安基準

この位置に設置した際のカメラの映り方は以下の画像のようになります。

カメラの角度がやや上向きなのでガイド線がとんでもない方向に向いてますね。

ハッチバックのリアスポイラー下に取付けた際の見え方

コペンの場合にはこの位置に、この角度でしか設置出来ませんでしたので、リーフではリアスポイラー下に取り付けました。

バックカメラとしての見え方的には、解像度とサイズの違いはあるものの、視野角や距離感は純正のバックカメラに近い感じになりました。

【AUTO VOX W7】

【リーフ純正】

5型で13万画素ですので粗さは感じますが、ダイナミックレンジは広いので白飛びは強く、夜間の明るさも充分です。

【AUTO VOX W7】

【リーフ純正】

なお、バックカメラとしての使用感はなかなか良いとは思いますが、スマートミラー的に使うには液晶が小さ過ぎますし、視野角も広いので距離感が全く掴めません。

リーフからこの距離で後方を見た場合…

着座位置から純正ミラーと「W7」は以下の様に見えます。

後続車両が圧倒的に小さく映りますね。

20m程度離れてしまうと後続車の認識機が困難になりますので、この映像を見ながらの車線変更は危険です。

やはりカメラを下側に向けて純粋にバックカメラとして使用した方が良さそうです。

電波の届く範囲

電波の届く範囲については、家の中でカメラを起動させた状態で液晶を車に乗せて家から遠ざかってみたところ20m程度は画面に変化はなく、そこを超えると画面が消えました。

通常のキャンピングトレーラーであれば、電波は問題なく届くかと思います。

各種設定項目

「W7」は本体右側のボタンで各種の操作が可能で、以下の設定項目があります。

①正像・鏡像の切り替え

②ガイド線のON/OFF

③液晶の明るさ調整

④液晶のコントラスト調整

「W7」の総評

総評としてはバックカメラとしての性能はなかなか良いと思います。

キャンピングトレーラー以外でも、カーナビレスの車などにバックカメラだけを増設する場合には、配線の取り回しが面倒ですが、「W7」の場合には無線タイプなのでフロントまで配線を引き込む必要がなく、取り付けも簡単です。

カメラがちょっと大き過ぎでは?と感じる部分もありますので、適合範囲に関しては他の小型のモデルと比べると狭くなりそうです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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