ブリッツから2025年冬モデルとして、新型レーダー探知機「TL406RW」が発表されています。
2025年春モデルの「TL405R」の後継にあたりますが、内部仕様が見直され、より使いやすく進化した印象です。
本機はレーザー式取締り、Kバンド式オービスなど、現在主流となっている取り締まり機の探知に“ほぼフル対応”しているとされ、現時点で一般的に運用されている機器については一通りカバーしているとの事です。(※実態の分からない試験運用中の新型機については対象外)
最近の取締り事情:Kバンド式オービスが急増中
ここ数年のスピード違反取り締まりのトピックとしてよく挙げられるのが、従来から運用されてきたスウェーデン・センシス社のMSSS(Kバンド)や東京航空計器のレーザー式取り締まり機に加えて、日本無線(JMA系)のKバンド式オービスが使われ始めている点です。
レーザー式については、メーカー各社が対策を進めており、見通しが良い状況であれば数百m手前から探知できるため、以前に比べると脅威度は下がっています。
しかし一方で、Kバンド周波数帯を使うMSSSやJMAの移動式オービスは全く事情が異なります。
Kバンド式オービスは“非常に回避が難しい”のが現実
Kバンド式オービスは探知距離そのものが短い上、コカ・コーラの動体検知自販機などで使用されるミリ波と近い周波数で動作するため、レーダー探知機側で識別が極めて難しいのが問題です。
不要な誤警報を減らそうとすると探知距離が短くなり、探知距離を伸ばそうとすると誤警報が増えるという“構造的なジレンマ”があるわけですね。
さらに最近ではJMA系オービスで 「ステルス式」の運用が話題になっています。
これはターゲットに定めた車両が近づいたタイミングだけ、一瞬だけレーダー波を照射して計測する方式で、レーダー探知機が反応する前に全てが終了してしまいます。
正直、狙われたら“死亡確定”と言われる取締りで、受信対応モデルを搭載していても回避は不可能です。
TL406RWの進化ポイント:WiFiモジュールを本体内蔵化
TL406RWは対応する取締り機の種類自体はTL405Rと変わっていませんが、ユーザーにとって大きな改善点があります。
それが WiFiの内蔵化 です。(ユピテル・セルスター機では実装済み)
従来はデータ更新などでWiFi接続を使う場合、別売の 無線LANカード(数千円) を購入する必要がありました。
今回のTL406RWでは WiFiモジュールが本体に標準搭載 されたため、カードは不要。
コスト的にもユーザビリティ的にも、これは非常にありがたいアップデートです。
最新機種でも「絶対安心」とは言えない理由
TL406RWは主要なレーザー/レーダー取締りに対応していますが、上述の通り、Kバンド式オービスやステルス式JMA、電波やレーザーを発しない光電式の存在を考えると、どれだけ高性能なレーダー探知機であっても100%の回避は不可能です。
これはブリッツ・セルスター・ユピテルなどメーカーを問わず、現行技術ではどうにもならない部分であり、「最新モデル=完全防御」ではありません。
ドライバーとしても、過度な期待は禁物と言えます。
捕まりたくないなら「オービスガイド併用」が最も確実
どうしても捕まりたくない場合には、ハードウェアのレーダー探知機だけでは不十分です。
私は普段から、
この2つを必ず併用しています。
オービスガイドはユーザー間で取締り情報をリアルタイム共有できるため、新設ポイントや臨時の移動式オービスにも強く、実戦上は最も頼れる存在です。

周囲の流れに合わせて普通に走っていても、サイン会場の混み具合によっては10キロ程度のオーバーでも検挙されたケースもあるため、ドライバー側で出来る対策はしておくに越したことはないでしょう。
レーダー探知機+オービスガイドのダブル体制が、現状で最も安定した防御策と言えます。






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