こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
innowaのエントリードラレコ「Basics」についてご質問を頂きましたので解説します。
innowa「Basics」のスペックと特徴
innowa「Basics」のスペックはこちらの表の通りです。
innowa Basics | innowa Basics D |
---|---|
フロント:1920×1080/27.5fps リア:1280×720/25fps |
|
LED信号対応 | |
フロント録画視野角:対角150° リア録画視野角:対角120° | #colspan# |
microSD付属16GB/最大32GB | |
microSDカードフォーマット不要 | |
リアカメラケーブル8m | |
GPS内蔵 | |
駐車監視モード | |
録画方式は不明 | |
シガーケーブル付属 | 駐車監視用ケーブル付属 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
スペック表を見ればお分かり頂けるかと思いますが、本製品はリアカメラがフルハイビジョンの100万画素です。
日本の2カメラドラレコ市場は、2017年から前後フルハイビジョンがスタンダードとなっており、そのスペックの中で、下から上までの価格帯の様々な製品が販売されてきました。
前後フルハイビジョンモデルでもそこそこ安い製品も見受けられた為、LaBoon!!ではほんの少しの価格差の為にリアカメラを100万画素に落とすよりも、前後フルハイビジョンの製品をおすすめしてきました。
基本的には現在でもこのスタンスは変わりませんが、ここ数か月の間に過去数年と大きく情勢が変わったのが為替です。
1年半前には103円くらいだったドル円相場は、コロナや戦争の影響、日本と海外の金融政策の違いによって、今では135円を超えています。
また、コロナやこのところの原油高の影響で、海外での製造コストも上昇している事から、輸入品は1年半前に比べて30~40%の原価の上昇が見られます。
日本メーカーの一部の製品では、このコスト上昇が既に売価に反映されていますが、今後は中国メーカーの製品でも値上げの嵐となりそうです。
このような流れの中で、ケンウッドのスタンダードモデルの「DRV-MR570」は、従来の同グレードの製品の1.5倍程度の実勢価格になっていますし、これから出て来る日本メーカーの製品もこのような価格帯になると予測しています。
こうなると価格帯が上昇しつつある前後フルハイビジョンモデルと、その下のグレードのリアカメラが100万画素のエントリーモデルとの価格差が気になるところでしょう。
この情勢で安い製品はロクな画質ではないと考えられるので、積極的にはおすすめしませんが、「Basics」は少しでもドラレコの導入コストを抑え、かつ2年保証の安心感を買いたい方向けの製品と言えそうです。
おそらく、製品スペック的にはここら辺のものと変わらないと思います。
原価はかなり低そうですが、+1万円は保証の充実度と考えれば高くはないような気もしますね。
因みに日本メーカーの製品では、ユピテルが継続的にフルハイビジョン+ハイビジョンの製品を販売していますが、前後フルハイビジョンでも「Basics」と似たような価格帯の製品はあります。
なので、私ならコスパ重視でもnnowa「Basics」はおすすめしませんね。
コメント