※2020年10月3日更新~「ZERO 909LS」を含む5機種のレーザー受信テストを行いました。

こんにちは!Omiです。

2020年も引き続きレーザー探知が可能なレーダー探知機の新製品発売が続いていますが、5月には各社の最新モデルが出揃った感がありますので先週大阪のレーザー式固定オービス4基での受信比較テストを行ってきました。

各社モデルとも毎回の結果にそこそこ誤差があるようですので、今回はそれぞれのオービスで3回、計12回の計測データをもとに集計を行いました。

※本記事を含むLaBoon!!のレビューに関しては、通常の取材以上にコストと時間を掛けていますので、他のサイト・メディアでの引用・紹介はして頂いて結構ですが、引用元のリンクは必ず入れて下さい。(この記事を参考にして記事を書くなら、都合良く実験結果だけを抽出せずに出展元をリンク入りで明示する事が条件)

2020年9月のテスト

※こちらは2020年9月のテスト実績です。

比較に使用した5機種

今回はこちらの5機種を使用してテストを行いました。

①ユピテル「LS700
2019年秋の発売だが後継機は出ていない最新世代のモデル、レーザー・レーダー・GPSアンテナがセパレート(ユピテルのレーザー探知モデルとしては第二世代)

②コムテック「ZERO 909LS
2020年9月発売の最上位モデル、レーザー・レーダー・GPSアンテナがセパレート(コムテックのレーザー探知モデルとしては第二世代)
③コムテック「ZERO 808LV
2020年5月発売の一体型モデル(コムテックのレーザー探知モデルとしては第二世代)
④コムテック「ZERO 807LV
2019年夏に発売されたレーザー受信部が旧規格のモデル(コムテックのレーザー探知モデルとしては第一世代)
⑤セルスター「AR-7
2020年5月発売の最新最上位モデル、レーザー・レーダー・GPSアンテナがセパレート(セルスターのレーザー探知モデルとしては第一世代、第二世代はないです)

今回はこちらの4つのレーザー式固定オービスでのテストとなります。

①大阪府豊中市
②大阪府吹田市
③大阪府枚方市
④大阪府阪南市

車内のテスト環境

今回はランエボに代わってアクアでテストを行いました。

機種配置はこちらの通りです。(配置はテスト中に何度かチェンジ)

レーザーの探知は電磁波による影響は受けないと考えていますので、電磁波を遮るアルミ板などは今回は設置していません。

また、固定オービスのGPS警報がならないようにレーダー探知機の設定を変更しています。

レーザー探知距離結果報告

テスト結果はこちらの通りです。今回は全てのポイントで深夜から明け方に掛けて車の通行が少ない時間帯でのテストでしたので、全体的に探知距離が伸びています。

枚方のレーザー式固定オービス

枚方のオービスは手前が1km程度の直線ですので、前方がクリアな状態ではかなり手前から探知する事が出来ました。

ここは普段は混んでいる道路ですが、今回は深夜のテストでしたので過去最高の探知距離となりました。

ユピテル・コムテックの4機種は安定して600m超え、セルスターのAR-7のみ短めの456mでした。

なお、遠距離では右側の方が若干探知距離が長いという挙動が認められましたが、途中で機種配置を変更していますので条件的に有利不利はほとんどないと思います。

【初期配置】

【変更後】

7月のテスト結果も合わせるとこのような形になります。

豊中のレーザー式固定オービス

豊中のオービスは400m手前まで緩やかな左カーブが続き、その後はオービスまで直線になりますのでこちらも比較的早い段階での探知が可能でした。

こちらでもユピテル・コムテックの4機種は安定して350m超え、セルスターのAR-7のみ20%ほど探知距離が短いという結果になりました。

また、途中でこの様に機種配置を変更していますので、条件的に有利不利はほとんどないと思います。

【初期配置】

【変更後】

7月のテスト結果も合わせるとこのような形になります。

吹田のレーザー式固定オービス

こちらも豊中と似たようなシチュエーションで、左カーブを抜けた後に200m程度の直線となります。

ただし、3車線の道路を左右2つのレーザーでカバーしている為、カーブを抜ける手前から右側から飛んできたレーザーを探知可能です。

ここでも「LS700」「909LS」が安定して長距離の探知を行いましたが、何故か「807LV」「808LV」の探知距離が落ちてしまい、「AR-7」が健闘しました。

なおテスト中にこの配置から「807LV」「808LV」のみ、位置を入れ替えています。

7月のテスト結果も合わせるとこのような形になります。

阪南のレーザー式固定オービス

阪南のオービスは100m手前付近まで続くカーブを抜けた先にあり、最も探知が困難となっています。

今回も全機種とも押し並べて探知距離が短かった上に、原因はわかりませんが4回目の計測では「AR-7」以外は全て無反応と言う厳しい結果となっています。

7月のテスト結果も合わせるとこのような形になります。

20回計測の平均値

今回計測を行った4地点×5回の計測結果の平均値はこちらの通りです。

全体の傾向としては「LS700」「900LS」が安定的に探知距離が長く、「807LV」「808LV」がそれに続く形です。

なお、どこまでが誤差の範囲なのかは私には判断できませんし、この環境でこの結果と言う「事実」をどう解釈するかが問題となりますが、私は相変わらず予算に余裕があるならユピテルの「LS700」を推しますし、自分で好んで使うのも「LS700」です。

因みに7月に行った12回のテスト結果も加味するとこちらのようになります。

レーザーの探知距離、Kバンドの探知能力を優先するなら、セルスターは敬遠、運用コストで選ぶならコムテックとなります。

「909LS」はKバンドの探知距離が短かったので積極的に推せないのが痛いところです。

なお、後日「909LS」の都内での誤報テストを実施予定です。

2020年7月のテスト

※こちらは2020年7月のテスト実績です。

比較に使用した7機種

今回はこちらの7機種を使用してテストを行いました。

①ユピテル「LS700」~2019年秋の発売だが後継機は出ていない最新世代のモデル、レーザー・レーダー・GPSアンテナがセパレート(ユピテルのレーザー探知モデルとしては第二世代)

②コムテック「ZERO 808LV」~2020年5月発売の最新最上位モデル、レーザー受信性能が旧世代の150%増しとの触れ込み(コムテックのレーザー探知モデルとしては第二世代)

③コムテック「ZERO 807LV」~2019年夏に発売されたレーザー受信部が旧規格のモデル(コムテックのレーザー探知モデルとしては第一世代)

④セルスター「AR-7」~2020年5月発売の最新最上位モデル、レーザー・レーダー・GPSアンテナがセパレート(セルスターのレーザー探知モデルとしては第一世代、第二世代はないです)

⑤セルスター「AR-W86LA」~2019年秋に発売された一体型モデル、レーザー受信部の規格は現在と同じ(セルスターのレーザー探知モデルとしては第一世代、第二世代はないです)

⑥ユピテル「LS10」~2020年4月に発売されたスタンドアローン型のレーザー受信器(ユピテルのレーザー探知モデルとしては第二世代)

⑦セルスター「AL-01」~2019年秋に発売されたスタンドアローン型のレーザー受信器(セルスターのレーザー探知モデルとしては第二世代)

今回は新たに設置された吹田市の固定式も加えて以下の4つのポイントでのテストとなります。

①大阪府豊中市
②大阪府吹田市
③大阪府枚方市
④大阪府阪南市

車内のテスト環境

今回も最近はレーダー探知機のテスト以外の出番がないランエボ号でのテストを行いました。

機種配置はこちらの通りです。

ルーフ吊り下げのものも含めて、カーナビパネルの横幅に収まる程度の範囲内に設置しています。

流石にこの構成ではレーダー探知機間の電磁波干渉が大きく、各製品ともレーダー探知の誤報が極端に増えてしまったので今回は誤報のテストは行っていません。

※レーザーの探知は仕組みが全く異なるので、電磁波による影響は受けないと考えています。

※GPS警報はカットしてあります。

レーザー探知距離結果報告

テスト結果はこちらの通りです。

豊中のレーザー式固定オービス

豊中のオービスは400m手前まで緩やかな左カーブが続き、その後はオービスまで直線になりますので早い段階での探知が可能でした。

豊中3回平均1回目2回目3回目
ZERO 807LV350350350350
ZERO 808LV317340260350
LS700287350260250
W86LA280240250350
AR-7267330240230
LS10240240240240
AL-01233230240230

当日は朝方の撮影で前方がクリアな状態でしたので、レーザー受信能力の差が出やすい環境だったと考えらえます。

前回は一発勝負でエスフェリックのユピテル「LS700」が「ZERO 807LV」の警報距離を超えていましたが、今回の3回の平均値では「ZERO 807LV」「ZERO 808LV」のコムテックの2機種が優勢でした。

吹田のレーザー式固定オービス

こちらは今回初めての計測なりますが豊中と似たようなシチュエーションで、左カーブを抜けた後に200m程度の直線となります。

吹田3回平均1回目2回目3回目
LS700243270260200
W86LA223260190220
AL-01203210180220
LS1018726021090
ZERO 807LV183210170170
AR-7183110220220
ZERO 808LV87908090

豊中とは異なり、3車線の道路を左右2つのレーザーでカバーしている為、カーブを抜ける手前から右側から飛んできたレーザーを探知可能です。

「LS700」が安定して長距離の探知を行いましたが、コムテック「ZERO 808LV」のご機嫌を損ねてしまったらしくダントツの最下位と言う結果に…、こう言う安定性に欠けるところがコムテックらしいと感じます。

枚方のレーザー式固定オービス

枚方のオービスは手前が1km程度の直線ですので、前方がクリアな状態ではかなり手前から探知する事が出来ました。

ここは普段は混んでいる道路ですが今回は朝方のテストでしたので、過去のテストの2倍以上の距離で警報が鳴っています。

枚方3回平均1回目2回目3回目
ZERO 807LV593590600590
LS10537600610400
LS700507610550360
ZERO 808LV440470360490
W86LA353400260400
AR-7347400240400
AL-01253260250250

進路がクリアな状態ではそれぞれの製品の探知距離の差が大きくなり易く、ユピテル・コムテックの製品が好調でした。

阪南のレーザー式固定オービス

阪南のオービスは極悪仕様で、100m手前付近まで続くカーブを抜けた先にあります。

阪南3回平均1回目2回目3回目
W86LA70707070
AR-770807060
LS70067607070
AL-0163607060
LS1060606060
ZERO 807LV53606040
ZERO 808LV47404060

全ての機種で直前での警報となりました。

12回計測の平均値

今回計測を行った4地点×3回の計測結果の平均値はこちらの通りです。

これらをレーザー探知の仕様が同じ世代別にまとめるとこちらのグラフのようになります。

最も探知距離が長かったのは「ZERO 807LV/707LV」などの「コムテックの第一世代」になり、次点でエスフェリックレンズ採用の「ユピテルの第二世代」となっています。

また、今回のテストでは従来の150%増しのレーザー探知能力である筈の「ZERO 808LV」については、12回の計測のうち11回が「ZERO 807LV」未満の探知距離となっており、改善ではなく改悪されたと言う印象を受けました。

コムテックの製品はもともとの誤差が大きい為にこのような結果となった可能性もありますので、安定感と言う部分も考え合わせるとやはりユピテルの「LS700」がおすすめとなりそうです。

レーザー長距離探知!ユピテル「LS700」の実機レビューと評価

Kバンド受信テスト

※こちらは2020年7月のテスト結果です。8月に「ZERO 909LS」のテストも実施していますが、結果は「ZERO 909LS」のレビュー記事で解説しています。

実機レビュー コムテック セパレートレーダー探知機「ZERO 909LS」の評価

今後急速に拡大されると言われている、Kバンドのうちセンシスの小型オービスMSSSが使用する24.1GHz帯の取り締まりレーダー波を受信出来るのはユピテルとコムテックの製品だけですが、前回の埼玉県北本市に続いて岐阜県大垣市でのテストを行いました。

計測は「LS700」「ZERO 807LV」「ZERO 808LV」の3機種を個別に2回ずつと3機種同時起動を1回と言う形で実施しています。(余計な機器の電源はOFF)

Kバンド感度調整は従来通り「LS700」がレベル2以上の強度を警報、その他はHIGHです。

結果はこちらの通りです。

大垣3回平均1回目2回目3回目
LS70015026010090
ZERO 808LV12050190120
ZERO 807LV731008040

前回までの北本市での計測結果と合わせるとこのような平均値となります。(2020年7月26日の最新データ)

・LS700 L1以上~6回平均

・LS700 L2以上~13回平均

・807LV HIGH~9回平均

・807LV HIGH~20回平均

これらの結果を踏まえ、レーザー・Kバンド探知距離の長さ、安定感を考えるとコスト度外視なら一番おすすめなのは「LS700」(WEB限定版がはLS70a)、次点では「ZERO 807LV」となりますね。

Xバンドの受信テストについて

今回は滋賀県彦根市のHシステム、大阪府岸和田市のHシステムでの受信テストを行う予定でしたが、どちらも昨年11月まで元気に稼働していたものが、運用が終了してしまったようで沈黙状態でした。

ここ一年で関東・関西のHシステムを6か所ほど回っていますが全滅状態ですので、あと数年でHシステムは絶滅しそうですね。

Xバンドの探知距離は過去のテストでどの製品も400~500mである事が確認できていますので、今後はテストを行う事はないでしょう。(狙って出来ないし…)

なお、誤報については7月中に都内で「LS700」「ZERO 807LV」「ZERO 808LV」の3機種の比較を実施しました。

【2020年夏版】「LS700」「ZERO 807LV」「ZERO 808LV」の都内での誤報テスト結果

オマケ~小型移動オービスに遭遇したよ

2020年6月に埼玉県内を走行中にレーザー式移動オービス「LSM-300-HK」による取締に遭遇しました。

探知距離はこちらの通り

・「AR-W86LA」~120m手前

・「ZERO 807LV」~120m手前

・「AL-01」~100m手前

・「LS700」~100手前

今回はアンテナ部分をダッシュボード左側に設置した機種の探知がやや遅く、こちらのように電柱や標識などの障害物の死角の影響を受けた可能性があります。

このようなケースも想定されますので、アンテナ部は車両センターに設置した方が良いかも知れませんね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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