こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
2023年の2月に燃費改善グッズの「アドパワー」を展開する「アドパワー・ソリューションズ」が、景品表示法違反(優良誤認)で消費者庁から再発防止策などを求める措置命令を受けたのは記憶に新しいところですが、素人目で見ると似たようなアイテムがまた登場しています。
効果の有無は別として、このような謎のオカルトアイテム的な製品のテストは面白いので、どのような製品なのか確認する為に公式プロダクトページを覗いてみました。
パワー・トルク・レスポンス・燃費が改善するとの事
「HONEC(ホーネック)」の公式プロダクトページには、同製品には効果別に以下の5種類が存在するようです。
- 紫:レスポンス、燃費、トルクのバランス型
- 水色:レスポンス
- 青:パワー・トルク
- 黄:紫・水色・青の効果を増大
- 赤:ディーゼル向け、パワーアップ
「HONEC(ホーネック)」の取付方法
公式プロダクトページによると「HONEC(ホーネック)」はエアクリーナーの外気側にクリップで取り付けるとあります。
レスポンス、燃費、トルク改善される仕組み
公式プロダクトページでは、レスポンス、燃費、トルクが改善される仕組みについて以下のような難解な解説がありますが、私にはさっぱり理解出来ませんでした。
HONECの原理は、大気中の光分解された化合物の化学反応です。
それは、熱励起分子(※注)のフリーラジカルな反応媒体となります。
作用としてはエアフィルターの上に置いて、エンジンが吸入する時に熱力により有機化合物を昇華させた気体になります。そして、吸入空気の高速気流が有機化合物と分散分子を霧状に形成させます。
ナノテクノロジーの光分解作用は微量HHO水素酸素混合気体を形成することがでます。
HHO水素酸素はガソリンと混合され燃焼します。その結果、エンジンの燃焼速度を高め熱効率を増加します。
また、微量のHHO水素酸素混合気体が燃焼した後に水を生成します。
燃焼による高温は瞬間的に水を気化し熱を吸収します。つまり、燃焼室温度を低下させることができます。
二酸化炭素の排出を低下させて馬力をあげることができます。
その結果、燃料消費を下げることができるのです。
要約すると…
- HONECに含まれるナニカが、HHOガスを発生させ、ガソリンの燃焼効率を高める
- 燃焼時に発生した水が燃焼室の温度を低下させる
と言ったところになろうかと思います。
因みに販売価格が3桁万円を超えるであろう、水素アシストの燃費改善システムである「D-HAT」は、まだ実証実験の段階ですし、私も類似製品の開発サンプルをテストした事がありますが、例え理論上は完全燃焼を促し、燃費改善を見込める場合であっても、現場の実証実験ではそう簡単には想定された結果が出ませんので、長い実証期間とコストを掛けて開発を進めるのが通常だと思われます。
HONECに含まれるナニカが何であるかを示し、それがどのような理論でHHOガスを発生させ、HHOガスがどのようにガソリンの燃焼効率を高めるに作用し、どのように燃焼時に水が発生し、燃焼室の温度を低下させるのかを示しつつ、本当に燃費が改善されるなら、JC08モードやWLTCモードでの燃費計測結果などを示せば、消費者庁から措置命令を喰らう事もないでしょうし、この製品は売れまくると思います。
そのような情報がない段階では、オカルトグッズの域を出ない、と言うのが私の率直な感想です。
コメント
こちら商品ですがチューニングでは有名な人が開発した物なので先日購入して週末取付予定です。
YouTubeにも上がってますが、出だしから変わるらしいですよ。
そうなんですね。
現状は1年を通して安定的な燃費データが取れている車両がないので、秋以降にテストしたいと思います。
ご連絡有難う御座います。
燃費もそうですが、スムーズに走れる様になるらしいですよ。