こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
秋からは今ほとんど乗っていなかったランエボ10に乗るぞ!という事で、今まで目をつぶっていた部分に手を入れ始めているのですが、今回は以前から気になっていたものの、長らく放置していたHKSのハイパワースペックLのカーボンエンドのクリア剥げをどうにかしようと思い立ちました。
実はVIOFO「A139」の3カメラ+外部マイクでこのマフラーの排気音とタコメーター、前方景色の構成で動画を撮影してみたのですが、後でマフラー部分の動画を見たところ、あまりにもみすぼらしかった為にやり直す事に(笑)
クリア剥げの対処方法は2通り
HKSのハイパワースペックLはエンドのカーボンカバーのデザインが人気でしたが、ある程度走っていると熱でこの部分のクリアが剥げてきます。(いつから剥げてたのかは覚えていない)
元はこんな感じだったのですが…
このクリア剥げの対処方法には、エンドのカーボンカバーを交換する、または自力でクリア塗装する方法の2通りがあります。
エンドのカーボンカバーを交換する方法
エンドのカーボンカバーはHKSから後継品であるハイパワースペックL2用のものがOPパーツとして販売されており、車種によっては旧製品にも適合するようです。
OPカバーにはカーボンの他、チタンやステンレスが用意されていますが、2個で2万円もするので今回は価格的にNGでした。
自力でクリア塗装する方法
コストを掛けずにどうにか見れるようにしようと思うと、やはり自分でクリア塗装するしかありませんので、こちらのブレーキキャリパーなどに使われる耐熱クリアを購入しました。
耐熱温度は480℃と書かれており、マフラーエンドの温度は200℃程度の筈なのですぐに剥げる事はない…と信じたいです(笑)
カーボンエンドの塗装手順
カーボンエンドの塗装手順はこちらの通りです。
・剥離剤と耐水ペーパーでクリアを剥がす
・耐熱クリアで塗装する
・耐水ペーパーとコンパウンドで磨く
カーボンエンドをマフラーから外す
まずはカーボンエンドをマフラーから外しますが、このエンドは3つのトルクスネジで固定されており、トルクスネジが固着していきなりハマりました。
T9のレンチを使いますが、このレンチのサイズだと思うように力が掛けられず、苦戦しました。
※何故か締まる側には回るのですが、緩む側にはなかなか回らない
こちらの冷却スプレーでネジとマフラーを収縮させて右側はどうにか外す事が出来ましたが…
左は側の上二本のネジがなかなか緩まず、予想通りネジ山がなめました。
電動ドリルでネジの掘削を試みるも…
最悪の事態が発生し、ドリルを引き抜こうとした時に力の掛け方がマズかったのか、先端をネジの中に残して途中で折れてしまいました(笑)
こうなったら仕方ないので多少の犠牲は許容する事にして、ニッパーでネジを挟み込んで緩めようと回したところ、ネジのヘッドが千切れてしまい、残ったネジはネジ穴から取り出し不能になりました。
悪戦苦闘しつつもどうにかカバーを外す事が出来ましたが、ニッパーでえぐったネジ穴の一つはこんな感じになってます。(後で耐熱カーボンシートで誤魔化します)
剥離剤と耐水ペーパーでクリアを剥がす
ガビガビになったクリアは、こちらの剥離剤を使って溶かしました。
プラスチックには使用するなと書いてありますが、カーボン層まで溶ける事はありませんでした。
ある程度クリア層が剥がれたら、耐水ペーパー1000番/2000番で残ったカスを削り取り、粗目のコンパウントで下地をならします。
耐熱クリアで塗装する
今回はこちらのブレーキキャリパーなどに使われる耐熱クリアで塗装を行いました。
塗装が乾いてから、耐水ペーパーとコンパウンドで磨きます。
ネジは六角タイプを使った
最後にマフラーにカーボンエンドを戻しますが、トルクスネジはメンテナンス性が悪すぎるので、こちらのM4六角ボルトを使用しました。
このように頭が飛び出ますが、長さと太さ、そしてメンテナンス性はバッチリです。
HKSのロゴがなくなってしまいましたが、耐熱ステッカーなどを貼るのもアリですね。
デフォルトに比べるとクリア層が薄く表面にカーボンの凹凸が出てますが、みすぼらしくはないのでOKです。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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