ドライブレコーダーは事故の際の決定的な証拠を保存しておく事で、後々事故の際の過失割合の交渉の際に力を発揮するアイテムです。

最近、ドライブレコーダーに興味を持たれた方の中には、事故の際の動画が上書きされてしまうのではないか?と言う疑問をお持ちであったり、ドライブレコーダーの上書き機能がどういう仕組みになっているのか知りたい方もいらっしゃると思います。

そこでこの記事ではドライブレコーダーの上書き機能の仕組みについて解説致します。

ドライブレコーダーの上書きの仕様は主に2通り

現在販売されているドライブレコーダーのほぼ全てのモデルには、動画を保存するmicroSDカードの容量が一杯になった際に自動で動画を上書きする機能が搭載されています。

過去にテストした70機種以上のドライブレコーダーで、上書き機能が搭載されていないモデルはありません。

ただし、メーカーやモデルによって動画を上書きするルールが若干異なります。

動画を保存する領域が厳密に分けられているタイプ

ドライブレコーダーは走行中に常に録画を行っていますが、この通常の録画ファイルは一般的に①常時録画ファイルと呼ばれます。

一方で事故の際などに一定以上の衝撃が加わった際には、内部のGセンサーが衝撃を検知して②衝撃録画を行います。

これら2種類の録画方式に合わせて、microSDカードの保存領域が以下のように仕切られています。

①常時録画ファイル

②衝撃録画ファイル

 

例えばコムテックの「ZDR-012」と言うモデルの場合には、①常時録画の保存領域が70~90%、②衝撃録画の保存領域が30~10%と言う具合になっています。

この2つの仕切りのうち、常時録画が一杯になり、衝撃録画の方が空きがあったとしても、常時録画は常時録画の保存領域にしか保存されませんので、仕切り内の古いファイルを自動で消去して新しいファイルを保存します。

逆に衝撃録画が一杯になると、常時録画の領域の空き状態に関わらず、衝撃録画の領域に上書きを行います。

このタイプのメリットは、衝撃録画ファイルが一定以上たまらずに、常時録画ファイルの領域を圧迫しない点ですが、デメリットとしては事故があった際の証拠ファイルをうっかり上書きで消してしまう可能性がゼロではないと言うことです。

※事故があった際にはmicroSDカードを抜くのが最も確実です。

衝撃録画のファイルのみが上書き禁止になるタイプ

こちらのタイプは海外メーカーと一部の日本のメーカーに見られる方式です。

上の方式と同様に内部に仕切りはあるのですが、それぞれの割合が厳密に分かれている訳ではありません。

少々ややこしいのですが、衝撃録画ファイルについては上書き不可のモデルが多く、microSDカードが一杯の状態で衝撃録画を行う際には常時録画ファイルが消えて衝撃録画ファイルが作成されます。

簡単に表現すると、いかなる状態であっても上書きで消えるファイルは常時録画ファイルのみとなります。

  • 常時録画ファイルの保存~常時録画ファイルのみに上書き
  • 衝撃録画ファイルの保存~常時録画ファイルのみに上書き

このタイプのメリットは衝撃録画ファイルは上書きされませんので、事故のファイルをうっかり消してしまう恐れはない点です。

デメリットは定期的に衝撃録画ファイルを消しておかないと(メーカー推奨のフォーマット期間を守る)常時録画ファイルの領域が圧迫されてしまい、完全放置で長期間運用すると衝撃録画の領域だけで容量が一杯になる可能性があると言う点が考えられます。

どちらも一長一短ではありますが

何れの方式においても、メリット・デメリットが存在しますので、一概にどちらが良いとは言い難いのですが、ドライブレコーダーの動画は事故の際の大事な証拠になります。

慣れた人が運用すれば肝心の動画を上書きで消してしまうような事はあまりないかと思うのですが、慣れない人が使用するなら、なるべく衝撃動画の保存領域を多めに設定しておく、予備のmicroSDカードを車載しておき、事故の際に挿し替えるなどの工夫も必要かも知れません。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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