こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
MAXWINやiCELLのサポートを代行していると、定期的にご質問を頂くのがヒューズ切れによるドライブレコーダーに動作不良です。
最近は業者への取り付け依頼がスタンダードになっている事から、結果としては業者による取り付けミスが原因である事が多く、そうなってしまうと知識に乏しいエンドユーザーには解決困難になってしまいます。
そこでこの記事では、業者に取付依頼を行ったケースにおける、ドラレコのヒューズ切れの原因の切り分け分け方と対処法について解説します。
ヒューズ切れの原因として考えられる要因
ヒューズ切れの原因として考えられる主な要因は以下の通りです。
もしヒューズが切れた場合、電装品の取付けを専門的にやるような業者であれば、当たり前のように原因の切り分けを実施して貰えます。
ただし、最近はコーティングや他の業態の店舗、または素人がプラットフォームで業者を名乗り、ドラレコの取付サービスを展開している事もあり、技術レベル・サービスレベルのバラつきが大きくなっています。
このような事から、素人目に見ても考えられないようなミスを目にする機会が増えています。
そこでこの記事では、ドラレコのヒューズ切れの原因と対策について解説します。
使用するヒューズ電源取り出しケーブルの容量が小さい
車の電装品を取り付ける際には、このようなヒューズ電源取り出しケーブルを使用して車のヒューズボックスのヒューズと差し替える方法がスタンダードです。
なお、このヒューズ電源取り出しケーブルは原則として既設のものと同じ容量の製品を選ぶ必要があり、それよりも小さい容量のヒューズケーブルを選んでしまうと、ヒューズが切れ易くなります。
例えば15Aのヒューズスロットに10Aのヒューズ電源取り出しケーブルを挿し込んでしまうと、この部分のヒューズが切れてしまいます。
スマートミラー系のドラレコの場合、製品に付属するケーブルにヒューズが一体化している製品もありますが
このヒューズ部分の容量は5A~10Aである事が多いので、それを超える容量のスロットのヒューズと差し替えると簡単に切れてしまいます。
※これは素人のDIY取り付けでも一番最初に考える事ですから、ここをミスるのは素人並みの知識の片手間業者と考えられます。
差し替えるヒューズスロットの容量に合わせて、別途ヒューズ電源取り出しケーブルを使用するのが業界の常識です。
ヒューズ電源取り出しケーブルを挿しこむ向きを間違った
こちらも同様に電装品の取付を専門的にやる業者ではあり得ないミスです。
ヒューズ電源取り出しケーブルにはこのように向きがあります。
ヒューズスロットのIN(+)、OUT(-)に合わせてこのヒューズ部分を挿し込まないと、ドラレコの電力が加算されてヒューズが切れてしまう事があります。
アースポイントの固定不良によるスパークの発生
ドラレコの取り付けの際にマイナス側のケーブルはこのように車体の金属部分にボディアースします。
このアースポイントの固定が甘いとスパークが発生し、ヒューズが切れる事があります。
ケーブル、本体のショート発生
前述の3つの要因が当てはまらず、何度もヒューズが切れてしまう場合、ケーブルや本体基板のショートの可能性も考えられます。
ドラレコメーカーの適切なサポートを受けましょう。
※ケーブルがショートしている場合、ケーブルのコネクタをドラレコに刺さずにエンジンを掛けるとヒューズが切れます。
※ドラレコ基盤がショートしている場合はショートの度合いによって発生する症状は様々です。
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