触媒交換に期待できる効果のまとめ

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

この記事ではこれから触媒を社外品に交換したい方に向けて、触媒交換に期待できる効果とメリット・デメリットについてまとめてみます。

今年はランエボ号の触媒を車検対応の社外品に交換したいと考えていますが、私はサーキットなどには行きませんので、触媒を交換したいという動機は100%クソの役にも立ちそうにない男のロマンです。(意味不明)

なお、お金を掛けた趣味としてこう言った事をやる以上、知識やDIYでの作業経験に基いた車いじりスキルの向上も期待したいところですので、触媒の役割と社外品に交換した際に期待できる効果についてまとめてみました。

触媒は排気ガスの浄化装置

触媒はエキマニとマフラーの間にある排気ガスの浄化装置です。


車の排気ガスに含まれる有害物質のうち、国の定める自動車の排出ガス規制で基準値が設定されているものがいくつかあり、ガソリン車の場合には以下の3種類が挙げられます。

①CO~一酸化炭素、濃度が上がると人体に深刻な悪影響を及ぼす

②HC~炭化水素、光化学スモッグの原因となる

③NOx~窒素酸化物(窒素・酸素分子の数によって特性は変わる、NO/NO2などの総称)、光化学スモッグの原因となる

車に設置される触媒は化学反応により、マフラーの手前でこれらの有害物質を別の物質に変化させる役割を担っています。

触媒による排気ガスの浄化の仕組み

ここで言うところの狭義の「触媒、または触媒コンバータ」(英語ではキャタライザー)は自動車部品の専門用語ですが、広義の「触媒」(こちらも英語ではキャタライザー)は「それ自体は変化せず、他の物質の化学反応を促進する役割を果たすもの」とされており、代表的で分かり易い事例としては、水素と酸素の反応を促進する「白金触媒」が挙げられます。

触媒の構造はパイプが太くなっている部分に、以下のようなプラチナ・パラジウム・ロジウムなどの金属の触媒物質類が使用されたハチの巣状のフィルターが詰まっており、この部分を排気ガスが通過する事で有害物質が浄化されます。

①CO(一酸化炭素)の場合には、2CO+O2=2CO2で二酸化炭素になる

②HC(炭化水素)の場合には、4HC+5O2=4CO2+2H2Oで二酸化炭素と水になる

③NOx~窒素酸化物の場合には、2NO +2CO=2CO2 + N2で二酸化炭素と窒素になる

ガソリンの主成分はC(炭素)とH(水素)ですので、正常な燃焼時にも二酸化炭素が発生し、浄化時にも二酸化炭素が発生しますので、地球温暖化への影響はあるものの、浄化によってすぐさま有害となる物質が取り除かれます。

触媒のデメリット

触媒は排気ガスを浄化する車には欠かせない装置ですが、ハチの巣状のフィルターが抵抗になって排ガスの抜けが悪くなり、燃費悪化やパワーダウンに繋がっている場合があります。

とは言え、公道を走らないレーシングカーならいざ知らず、触媒レスの車は公道を走れませんので、パワーアップを目的とするならば普通の場合には触媒をなくすのではなく、純正触媒よりも抵抗が少ない車検対応のスポーツ触媒を使用する事になります。

スポーツ触媒のメリットとデメリット

車検対応のスポーツ触媒のメリットは、浄化能力は法令で規定されたレベルをクリアし、フィルターの抵抗が少ない為に排気ガスの抜けが良くなり、燃費や高回転時のパワーアップが期待できる点です。

特にターボ車の場合にはタービンの回転し易さにも影響しますので、NAよりも恩恵は大きいと言われています。

チューニングしたという自己満足感に浸る事も出来るでしょう。

※一般的には最高出力が上がり易いと言われますが、抜けが良くなり過ぎて低回転のトルクが落ちたり、燃調が狂って燃費が悪化する可能性もあります。

デメリットとしてはマフラーの排気音が大きくなる、純正に比べると耐久性に劣る、コストが掛かるなどが挙げられます。

実績や信頼度が高いショップに任せればある程度の事は教えてもらえますし、車の調子が悪くなる事もないと思いますが、粗悪品を選んだりすると調子が悪くなったり、最悪車が壊れるかも知れません。(笑)

触媒交換に期待できる効果のまとめ

以上、車検対応のスポーツ触媒に交換した場合の効果、メリット・デメリットについてご紹介しました。

うちのランエボ号にはSARDのメタルキャタライザーを取り付ける予定ですので、取り付け手順や使用感等については後日追記します。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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