※2021年5月31日更新~2021年の最新情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
ドライブレコーダーはフロントガラスに設置するのが一般的ではありますが、安全装備のセンサー類やガラスの日よけのプリントが邪魔になるなど、何かしらの理由でダッシュボートにドライブレコーダーを設置したい方もいらっしゃると思います。
過去に何度かご質問を受けている内容ではありますが、この記事ではダッシュボードに逆さに設置が可能で、録画動画が反転するドライブレコーダーについて紹介します。
2021年5月時点でおすすめ出来る製品は、コムテック・セルスターの2社の製品となります。
コムテック
コムテックの現行ドライブレコーダーは、1カメラ・2カメラ・360°モデルと3つのカテゴリーで10機種の展開となっていますが、このうちダッシュボードに反転設置が出来るのはこちらの6モデルです。
コムテック | カメラ数 |
---|---|
ZDR-022/024/034 | 1 |
HDR103/203G/203GR | |
ZDR025 | 2 |
ZDR026 | |
ZDR035 | |
HDR963GW |
いずれも比較的大振りな両面テープマウントで、ボルト・ツマミで可動範囲が強固に固定されており、電源ONの際に天地を判別して液晶の表示が自動で反転します。
セルスター
セルスターのドライブレコーダーもコムテックと同様に、ダッシュボードへの反転設置が可能となっています。
※モデル数が多いので敢えて記載しませんが、360°タイプを除くほとんどの製品で反転設置が可能です。
セルスターの製品はコムテックとは異なり、マウントは全てボールジョイントタイプになります。
こちらもコムテックの製品と同様に電源ONの際に天地を判別して液晶の表示が自動で反転します。
ダッシュボード上にドライブレコーダーを設置する際の注意点
ダッシュボードの上にドライブレコーダーを設置する際には、保安基準に違反しないように注意が必要です。
運転者席は、運転者が運転者席において、次に掲げる鉛直面により囲まれる範囲内にある障害物(高さ1m直径30cmの円柱をいう。以下同じ。)の少なくとも一部を鏡等を用いずに直接確認できるものであること。
ただし、Aピラー、窓拭き器、後写鏡又はかじ取ハンドルにより確認が妨げられる場合にあっては、この限りでない。
イ 当該自動車の前面から2mの距離にある鉛直面
ロ 当該自動車の前面から2.3mの距離にある鉛直面
ハ 自動車の左側面(左ハンドル車にあっては「右側面」)から0.9mの距離にある鉛直
面ニ 自動車の右側面(左ハンドル車にあっては「左側面」)から0.7mの距離にある鉛直
面
法令関係はわざと分かりにくく書いているような気がするほど分かりにくいですが、分かり易く言うと自分の目の位置と車の2~2.3m先の100cmの高さの障害物のとの間に設置するとダメという事です。
これは運転手の座高にもよるかと思いますので、背の低い人は注意ですね。
違法で車検に通らないだけでなく、保安基準で定められている事は何かの統計的な裏付けがあって定められている事が多い筈なので、保安基準は守りましょう。
事故の抑止の為に設置したドライブレコーダーの為に事故を起こしては元も子もないですからね(笑)
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
保安基準の解説に「130cmの高さの障害物」と誤記されているようです。元の文面では「高さ1m」で「直径30cmの円柱」となっています。
おそらくは子供などの姿形を想定した障害物の記載なのでしょうね。
たらもにあん様
ご指摘ありがとうございます。確かに130cmになってましたね。
ドラレコなら大丈夫なケースが多いと思いますが、この基準だとポータブルナビだとNGなケースもありそうですよね。