70mai「T810」の駐車監視のおすすめ設定について解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「 LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

70maiの「T800」は、4K+4K+フルハイビジョンの3カメラ録画が可能な、駐車監視向けのドラレコですので、今後は駐車監視についてのご質問が増えてこようかと思います。

そこでこの記事では「T800」で駐車監視をされる方向けに、「T800」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

「T800」の駐車監視モードの仕組み

一般的なドライブレコーダーの駐車監視モードは、エンジンのON/OFFを電流の流れによって検知して、駐車監視モードへの出入りを行いますが、「T800」についても専用の3芯ケーブルを使用する事で、同様の動作を行います。

・アクセサリー信号がOFFになると、予め設定しておいた駐車監視モードに入る
・アクセサリー信号がONになると、常時録画モードに戻る

「T800」の駐車監視モードの録画方式は、エンジンのON/OFFに連動する自動切り替えの次の2つのモードの組み合わせとなります。

・動体検知
・衝撃検知
・タイムラプス(1秒1コマ)

こちらの環境では、動体検知は動作が不安定で使い物にならないと判断しました。

従って駐車監視を行う際には、原則としてタイムラプス+衝撃検知+動体検知での運用をおすすめします。

こちらの環境ではタイムラプスと動体検知、衝撃検知を全てオン設定にする事で、1fpsのタイムラプスで常時録画を行いながら、動体・衝撃を検知した場合には15fpsの動体・衝撃検知による録画に30秒間切り替わりました。

※動体検知の精度は極めて低いため、タイムラプス+衝撃検知のつもりで使いましょう。

メニューや説明書が雑過ぎて、機能を使いこなすには慣れが必要な製品です。

「T800」の駐車監視行う為に必要な手順

「T800」で駐車監視を行う場合には、こちらのOPのの駐車監視用3芯ケーブルが必要です。

のケーブルの

・赤線:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黄線:BATT、常時電源系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

に接続する事で、エンジンOFFに連動して選択したモードに切り替わります。

ドライブレコーダーの駐車監視の配線方法について解説
※2021年12月14日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。 こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。 ドライブレコーダーの電源接続には、こちらのようなシガープラグタイプのケーブルを使用する方法が一般的で、通常はドラレ

※現在販売されている駐車監視用ケーブル「UP03」は、日本メーカーと同じスタンダードは配色に変更されています。以前購入した「UP02」は赤と黄が逆でした。

タイムラプス+動体検知+モードによる駐車監視の運用手順

タイムラプスモードによる駐車監視を行う場合には、駐車監視の設定から「タイムラプス」と「動体検知」「衝撃検知」をオンにします。

このモードでは1秒1コマのタイムラプス録画を常時行いながら、動体・衝撃を検知するとその直後から30秒間15fpsの録画モードに切り替わります。

※動体検知の挙動は怪しいですが…。

その他の駐車監視の設定

「T800」にはその他にいくつかの駐車監視の設定があります。

・衝撃検知、動体検知の感度設定

動体検知と衝撃検知はそれぞれ5段階で感度を選択する事が出来ます。推奨は最高感度ですが、誤動作が多い様でしたら徐々に感度を下げましょう。

・タイマー設定

タイマー設定は「2時間/4時間/8時間/12時間/24時間/無制限」から選択可能です。

駐車中は常時監視が理想ですが、長時間の駐車監視はバッテリーに負荷が掛かり、寿命が縮む恐れがありますので、走行時間が短い方は外部バッテリーとの併用をおすすめします。

・カットオフ電圧について

カットオフ電圧については、本体メニューに設定項目はありません。

こちらで動作確認した限りでは、11.8Vでケーブル側のセンサーでカットオフ制御しているようです。

駐車監視をせず、ドラレコを強制シャットダウンさせる場合の操作

駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後に電源ボタンを長押しする事で、駐車監視をキャンセルしてドラレコをシャットダウンする事が出来ます。

※駐車監視モードの設定をOFFにしておけば、エンジンのOFFに合わせて電源が落ちますが、これは電源ボタンの長押し以上に面倒です。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

その都度電源ボタンでの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「T800」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

GPSで自動で駐車監視のON/OFF LaBoon!!企画のガジェット「iZONE」
※2024年10月29日更新:iCELL B12APとの接続方法について追記しました。こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。2021年から正式販売しているiZONEですが、お陰様で2023年12月に一旦...

駐車監視の消費電力

「T800」のタイムラプスモードでの消費電力の計測結果はこちらの通りでした。

・タイムラプス(液晶は自動でOFF):5.8W

外部電源を使用した駐車監視

上述の消費電力から、ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となります。(タイムラプスモードの5.8Wでシミュレーション)

型番B6APB12AP
容量76Wh153Wh
駆動時間11時間22時間
満充電65分100分

ikeep「iCELL B6AP/B12AP」

iCELL (B6AP/B12AP)と「T800」との取り付け方法はこちらのパターンです。

iZONEとの接続方法

iZONEとの接続方法は以下の通りです。(iZONE V8の場合、白線が黄線になります)

※iCELL (B6AP/B12AP)とiZONE V8のケーブルは、コネクタ形状は同じですが配線の並びと太さが異なりますので、誤って使用しないように注意して下さい。

まとめ

以上、「T800」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「T800」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

「T800」70maiの2025年向けハイエンドドラレコ 前後4K+室内FHD
こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。ここ数年間で中華メーカーのドラレコはVANTRUE製品が最も性能や多様性の面で業界をリードしていると感じていましたが、最近では70maiが「A810」「A800SE」などの高画質ドラレコをリ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました