ブレーキダストのこびりつきって、クルマ好きには悩みのタネですよね。
特にランエボXのようにブレンボキャリパー+ハイパフォーマンスブレーキパッドを搭載している車両だと、ダストの量が尋常じゃありません。
見た目の印象もガタ落ちしてしまうので、今回は評判の良いブレーキダストクリーナーを試してみることに。しかし、これが思わぬ落とし穴に……。
ブレーキダストがびっしり。掃除が追いつかない!
ランエボXに乗っていると、どうしても気になるのがブレーキダストの汚れ。
ブレンボキャリパーの制動力は文句なしですが、その分ホイールがすぐに真っ黒になります。
洗車しても数日で元通り。特にホイールの細部にこびりついた鉄粉は、通常のシャンプーではなかなか落ちません。
写真を見てもわかる通り、ホイール表面には茶色いダストがガッチリと固着しています。
ここはひとつ、鉄粉を化学的に分解して落とす「ブレーキダストクリーナー」の出番です。
クリーナーを吹き付けてみた。すると…
市販の鉄粉除去タイプの酸性ブレーキダストクリーナーをホイールにまんべんなくスプレー。
すると瞬く間に、こびりついていた鉄粉が反応して紫色の液体となり、ポタポタと垂れてきました。
付属のブラシで軽くこすってやると、ホイール表面はみるみるうちに元の美しさを取り戻しました。
これはかなり期待できる!……と思ったのも束の間、まさかのトラブルが発生します。
ブレーキローターがサビまみれに!
洗浄が終わり、ホイールをよく見ると……ディスクローターがサビだらけに!
そう、酸性の薬剤がローターにまで流れてしまい、走行後に水分が乾いたタイミングで表面が酸化してしまったのです。
しばらく走行すればローター表面のサビはブレーキパッドでこそげ落ちますが、その削れた錆がホイールやボディ周辺に飛び散るため、再度の拭き取り作業が必要に。
せっかく楽して掃除したつもりが、逆に手間が増えるというオチでした……。
まとめ:便利だけど、使い方には要注意!
ブレーキダストクリーナー自体は強力で効果的です。ただし、その酸性成分の扱いには細心の注意が必要。
ホイール全体に無造作に吹きかけるのではなく、布にスプレーしてから塗り広げるなどの使い方を徹底すれば、ローターや周辺パーツをサビさせるリスクは抑えられます。
見た目をキレイにしたい気持ちは痛いほどわかりますが、「楽してピカピカ」はそう簡単にはいかないようです。
洗車やメンテナンスは、丁寧さと慎重さが命ですね。
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