レーダー探知機はなかなかメーカーごとの性能が比較しにくいのですが、1ヶ月近くユピテル・コムテック・セルスターの2016年モデルのレーダー探知機を同時に使用してみて気が付いた点をまとめておきます。

2013~2016年モデル 6機種のレーダー探知機で比較

使用したモデルは以下の6モデルです。

1⃣ユピテル2014年モデル GWR91sd

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2⃣ユピテル2016年モデル GWR203sd

3⃣セルスター2016年モデル AR-373GS

4⃣セルスター2016年モデル AR-383GA

5⃣コムテック2013年モデル ZERO92VS

6⃣コムテック2016年モデル ZERO802V

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比較したポイント

比較が可能な点、難しい点がありますが、現段階では以下の7項目について比較を行いました。

1⃣衛星の受信数

2⃣衛星測位の速さ

3⃣測位の精度や安定感

4⃣高速道路や一般道路の認識

5⃣レーダー波探知の誤報の多さ

6⃣警報の対象範囲

7⃣小型移動式オービスへの対応

衛星の受信数について

衛星の受信数に関しては各社に大きなバラつきがありました。

最も受信数が安定しているのは、ユピテルの2モデルでトンネルなどに入らなければ常時16~23基程度の衛星を受信し、GWR 203sdの方がGWR91sdよりも1~2基程度多い傾向にあります。

【GWR203sd】2016-08-16 22.16.33

【GWR91sd】2016-08-16 22.16.39

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セルスターはセパレートタイプの「AR-373GS」は安定して13~18基程度の衛星を受信していますが、一体型の「AR-373GS」の方は安定感がなく6~14基程度です。

【AR-373GS】2016-08-16 22.16.19

【AR-383GA】2016-08-16 22.16.23

コムテックに関しては12~18基程度で、受信数そのものは「ZERO92VS」と「ZERO802V」の間に差はありません。

【ZERO802V】2016-08-16 22.16.29

【ZERO92VS】2016-08-16 22.16.36

衛星測位の速さ

衛星の測位の速さに関しては、セパレートタイプの「AR-373GS」が最も早く、次いで「AR-383GA」、「GWR203sd」、「GWR91sd」、「ZERO802V」という順番ですが、ここまではせいぜい1~3秒程度の差で、どれも実用上の問題はありません。

ただし、「ZERO92VS」については1分程度掛かります。

以前はもっと早かったのですが、2014年10月のGPS衛星軌道修正以来、極端に遅くなりました。

参考資料~GPS軌道修正と思われる一部レーダー探知機への影響について

これに対してユピテルはファームウェアを配布していますが、コムテックは未対応ですので(起動しない場合だけ対応)、信頼度マイナス1ポイントと言ったところでしょうか。

衛星測位の精度や安定感

「AR-373GS」と「GWR203sd」については、トンネルの中や遮蔽物に囲まれた環境でなければ、測位の速さや精度が最も安定しています。

「GWR91sd」「AR-383GA」「ZERO802V」については、ごくまれに測位に1分程度かかる現象を確認しています。

「ZERO92VS」はスタンダードで初期の測位が遅い点で安定しています。

位置精度に関しては「AR-373GS」「GWR203sd」「GWR91sd」がAランク、「AR-383GA」がBランクといったところです。

コムテックの2モデルはフルマップレーダースキャンがないので、測位の位置精度は不明です。

高速道路や一般道路の認識

各社ともに一般道向けと高速道路向けの警報やアナウンスの有無を設定する事が可能です。(「ハイウェイモード」と「シティモード」)

運用上はレーダー探知機に自動で自動で道路の種類を判別させる事になりますが、ユピテルとコムテックの場合は高速道路と一般道が近距離で平行して走っている場合にはしばらく「ALLモード」という、どちらの警報も行うモードを介してから、しばらく走行後にどちらの道路を走っているか判別します。

一方でセルスターの場合は、「ALLモード」を介さずに「ハイウェイモード」「シティモード」に切り替わります。

セルスターについても同様に一般道と高速道の判別が難しい場合にはALLモードになる事もありますが、他社のと比べると以下のような現象が目立ちます。

これは高速道路に乗った時にすぐに「ハイウェイモード」に切り替わるので便利なのですが、高速道路に乗っていないのに、「ハイウェイモード」に切り替わってしまう事があります。

また、高速道路を走行していていも20分くらい「ALLモード」のままになってしまう事もあります。

その場合、手動で「オールモード」「ハイウェイモード」を選択する必要があります。

この辺りは年式ではなく、メーカー内で統一の仕様となっているようです。

レーダー波探知の誤報の多さ

各メーカーともに、自車速度に合わせて低速時にはレーダー波探知の感度を落とす機能を搭載しているのですが、コムテックのレーダー探知機はそれでもどうにもならない程に誤報が多いです。

70kmの走行実験では、この6つのレーダー探知機の誤報数は以下の結果となっています。

1⃣ユピテル2014年モデル GWR91sd~1回

2⃣ユピテル2016年モデル GWR203sd~0回

3⃣セルスター2016年モデル AR-373GS~0回

4⃣セルスター2016年モデル AR-383GA~0回

5⃣コムテック2013年モデル ZERO92VS~7回

6⃣コムテック2016年モデル ZERO802V~16回

「ZERO802V」などは、4kmに1回の誤報という結果になります。

しかも高速道路と山道が中心の行程ですので、市街地だと更に多くなります。

レーダーキャンセルポイントの登録機能もありますが、初めて走る道ではこれは機能しません。

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警報の対象範囲

警報対象の範囲については、体感的にはユピテルが最も広く感じます。

セルスターなどは、ほぼ自車が走行している道路の先にある取締ポイントの警告のみですが、ユピテルの場合は、進行方向30°程度の範囲に渡って警告を出している印象です。

コムテックの場合はフルマップレーダースキャンではないので良く分かりませんが、セルスター同様にほぼ自車が走行している道路の先にある取締ポイントの警告のみではないかと感じます。

従ってユピテルは交差点を曲がって200m以内の取締りポイントに強いと言えそうです。

小型移動式オービスへの対応

セルスター、コムテックは2015年モデルから小型移動式オービスへの対応を開始しています。

ユピテルについては2016年半ばからの対応となっていますが、検証した結果、小型移動式オービスに対応していないモデルでも、ユピテル・コムテックは一般の速度取締り対象や、通常の車載の移動式オービスとしての警報を発するようです。

上の動画の解説ですが、1回目は進行方向に対して比較的広い範囲に渡る警報を特徴としているユピテルの2モデル(本来は小型オービスには非対応モデル)が、交差点の手前から事前警報を発しています。

コムテックの「ZERO802V」が100m手前位、セルスターの2モデルとコムテック2013年モデルの「ZERO92VS」は本当に直前の警報です。

ユピテルの警報の範囲が広い点が光る…と思いきや、2回目のテストでは別の結果となりました。

ユピテルは警報を発せず、セルスターとコムテックは事前警報のみ、6台のレーダー探知機のうち1台も直前の警報は発しませんでした。

結果をまとめると以下の通りです。

1回目の小型移動式オービスに対する反応

1⃣ユピテル2014年モデル GWR91sd~交差点に入る前に事前警報

2⃣ユピテル2016年モデル GWR203sd~交差点に入る前に事前警報

3⃣セルスター2016年モデル AR-373GS~事前警報なし、通過直前に警報

4⃣セルスター2016年モデル AR-383GA~事前警報なし、通過直前に警報

5⃣コムテック2013年モデル ZERO92VS~事前警報なし、通過直前に警報

6⃣コムテック2016年モデル ZERO802V~事前警報なし、通過100m手前で警報

2回目の小型移動式オービスに対する反応

1⃣ユピテル2014年モデル GWR91sd~警報なし

2⃣ユピテル2016年モデル GWR203sd~警報なし

3⃣セルスター2016年モデル AR-373GS~500m手前で事前警報

4⃣セルスター2016年モデル AR-383GA~500m手前で事前警報

5⃣コムテック2013年モデル ZERO92VS~500m手前で事前警報

6⃣コムテック2016年モデル ZERO802V~500m手前で事前警報

1回目のテストではユピテルが最も好感触で、警報範囲の広さが光りましたが、2回目のテストでは逆にそれが仇となってか、進行方向に移動オービスがあるのにも関わらず、右側前方のシートベルト取締りポイントをアナウンスするという、残念な結果に終わっています。

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レーダー探知機の性能比較実験のまとめ

各項目の比較結果は以下の通りとなりました。

1⃣衛星の受信数

多い~「GWR203sd」、「GWR91sd」

普通~「AR-373GS」、「ZERO802V」、「ZERO92VS」

少ない~「AR-383GA」

2⃣衛星測位の速さ

早い~「AR-373GS」

やや早い~「AR-383GA」「GWR203sd」

普通~「GWR91sd」「ZERO802V」

遅い~「ZERO92VS」

3⃣測位の精度や安定感

高い~「AR-373GS」「GWR203sd」、「GWR91sd」

普通~「AR-383GA」「ZERO802V」

低い~「ZERO92VS」

4⃣高速道路や一般道路の認識

早い~「AR-373GS」「AR-383GA」

遅い~「GWR203sd」「GWR91sd」「ZERO802V」「ZERO92VS」

5⃣レーダー波探知の誤報の多さ

少ない~「AR-373GS」「AR-383GA」「GWR203sd」「GWR91sd」

多い~「ZERO802V」「ZERO92VS」

6⃣警報の対象範囲

広い~「GWR203sd」「GWR91sd」

狭い~「AR-373GS」「AR-383GA」「ZERO802V」「ZERO92VS」

7⃣小型移動式オービスへの対応

一番マシ~「ZERO802V」

基本的な動作や測位の安定感、警報の範囲や親切さに関してはユピテル「GWR203sd」が最も良かったと思います。

次いでセルスターの「AR-373GS」➡「GWR91sd」➡「AR-383GA」➡「ZERO802V」➡「ZERO92VS」という感じでしょうか。

価格は度外視で、使い勝手や精度の部分を考えた上で、どれか1台だけ積めと言われれば「GWR203sd」を選ぶと思います。

次点で「AR-373GS」、「AR-383GA」、コムテックのモデルは誤報が多すぎて私にはちょっと疲れます。

■参考記事 2017年モデル 小型移動オービス レーダー波受信実験

■参考記事 レーダー探知機 おすすめモデルの比較

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