昨年購入した16万キロ超のコペン号が今月車検を迎える為、車検前に軽く点検をしようと考えていたのですが、3週間振りにエンジンを始動させようとしたところ、なんとセルが全く回らず見事に不動車になっておられました(笑)
日頃から偉そうに講釈たれている割に管理能力に欠けている事が露呈しましたね。
なぜ私が「25年間もJAFに加入していなかったのか?」という点についてですが、それは必要性を感じなかったからです。(笑)
バッテリー上がりやタイヤのパンク程度なら自分で応急処置は出来てしまいますし、キーの車内への閉じ込みは絶対にやらない習慣が身についています。
言い訳としては昨年夏から管理車両が1台増えてしまった事、コペンがオープンカーであるが故、冬の間でしかも今年は関東地方は異例の寒さで連続した降雪が見られた事で全くエンジンを掛けない日が続いた事などが挙げられます。
まあ、そもそも知識がある事と、それに基づいた管理運用が出来る事は全く別の話ですので、管理能力がない癖に偉そうに講釈たれるのは問題はないと思っています。(笑)
逆にマーケター的な視点で考えれば、管理能力のない人でも問題なく運用できるサービスや商品がベストであると考えていますので…。
車のエンジンが掛からない時に疑わしい原因と対策
過去に私が経験したエンジンが掛からなくなった時の経験と、それ以外に考えられるものを列挙すると以下の通りとなります。
- バッテリーあがり
- セルモーターの故障
- その他のレアケース
バッテリーあがり
おそらく、車のエンジンが掛からなくなる原因のダントツNo.1がバッテリーあがりによるものかと思われます。
JAFの出動回数の統計データを見ても、エンジンが掛からない系の90%程度がバッテリーあがりが原因となっています。
今回のコペン号のケースはバッテリーあがりが原因だった訳ですが、同じバッテリー上がりのケースでもセルが弱々しく回る場合と、全く動かない場合があります。
セルの回りが悪ければエンジンが掛からない原因はバッテリーあがりである可能性が極めて高くなりますが、キーを捻っても全くセルが回らない場合にはその他の原因である可能性もあります。
ただし、セルが回らなくてもセルに電流を流そうして、インパネのインジケーターやルームランプなどへの電圧が下がり、これらの照度が下がる場合にはバッテリーの出力に問題があるケースが多そうです。
また、更に放電が進んで完全にバッテリーが空になっている場合には、インジケーターやルームランプも点灯しないでしょう。(この場合にはバッテリーの接続部分の接触を疑ってみる価値もある)
バッテリーが上がってしまった時の対策は、JAFや自動車保険に付帯しているロードサービスを利用するのが一般的です。
JAFに加入していなかったり、自動車保険にロードサービスが付帯していない、または時間があまりない場合には他のドライバーに救助を求めるのも有効かと思います。
最近はジャンプスターターも安価で手に入るようになっており、Amazonの評価を見ていてもかなり搭載率が上がっているようです。
今回の私のケースでは、ジャンプスターターを使用する事で難なくエンジン始動が可能でした。
…が、一つ落とし穴があり、コペンにはトランクにAUTO VOXのジャンプスターターを搭載していたのですが、トランクの開閉はワイヤー式ではなく完全電動タイプだった為、車に予め搭載していたジャンプスターターが使用不能だったという悲しい出来事が発生しました。(トランクが開かない)
まあ、ジャンプスターター自体は他の車にも搭載していますので大きな問題にはなりませんでしたが、これが出先だと少し面倒な事になっていたかも知れません。
セルモーターの故障
エンジンはバッテリーからセルモーターに大きな電流を流して始動させますが、バッテリーに問題がなくてもセルモーターが劣化する事でエンジンが掛からなくなる可能性があります。(一応消耗品なので)
モーターは「ブラシ」という磁極が電流を受ける事で極性が入れ替わり回転します。
この「ブラシ」の部分が摩耗する事で、電極との間に隙間が出来てセルが回らなくなるようです。(私自身は経験した事はありませんが、コペンのメンテナンス計画には入れていました)
走行距離が多い車はそれだけエンジンの始動回数も多い筈ですので、セルモーターの劣化がエンジンの掛からない原因になる可能性は充分ありますね。
ただ、モーターの構造上デジタル的にいきなりセルが全く回らなくなる事はないような気がします。おそらく回り具合が悪くなるなどの予兆があるのではないかと思いますね。(何回も回しているとエンジンが掛かる事もあるそうですが、回せば回すだけ症状は悪化します)
セルモーターが故障した場合には、JAFを呼んでも部品がない可能性が高いので、その場での修理は難しいかと思います。
なお、根気よくキーを回し続けてセルが回りエンジンが掛かるようなら、最寄りの整備工場などに持ち込む事も可能事もあるようです。
その他のレアケース
バッテリーやセルモーターに異常がない場合でも、エンジンが掛からなくなる可能性はあります。
過去に私が経験したケースは、AT車でシフトのインジケーターが点灯しなくなり、おそらくPレンジに入った事が認識されなくなった事でキーを捻ってもセルが回らなくなりました。
このケースではJAFを呼んでも修理不可との事で、レッカー対応となりました。
また、今回のコペンの場合にもバッテリー上がり以外にも最初に疑ったのが、クラッチケーブルの伸びです。
最近のMT車はクラッチを完全に切った状態でないと、セルが回らないものも多く、ワイヤー式のクラッチケーブルが伸びてしまってクラッチを床まで踏んでも完全に切れない場合にはセルは回らなくなるかと思います。
このケースもある日いきなり伸びるという事はありませんので、徐々にクラッチの切れる位置が奥にズレて来たという事前の症状があるかと思います。
ワイヤー式のクラッチの場合には以下の方法で調整が可能です。
JAFの統計データーによると、ハンドルロックによるキーの動作不能というのもエンジン不動の原因の3%程度はあるようです。
この場合にはセルではなく、キーが回らなくなるかと思いますが、ハンドルを左右に動かしながらキーを捻ると状況が改善されるでしょう。
バッテリー上がりが原因であった場合、復帰は容易ではあるものの
バッテリー上がりが原因でエンジンが掛からなくなった場合には、応急処置としてのエンジン始動はジャンプスターターなどを使用する事で容易に可能ではあるのですが、問題はその後です。
今回の私のケースでは、軽自動車の容量の小さいバッテリーの使用(3年前に交換履歴あり)+長期的な気温の低下+車をほとんど動かさなかった、という複合的な原因が重なっています。
なお、前回乗ったのは3週間前に5km程度、その前になると全く思い出せないのですが、10月中旬からの3ヶ月での走行距離は300kmとなっており、12月はほとんど動かした記憶がない為、直近2ヶ月は10kmくらいしか走っていない気がします。
この車はドラレコの駐車監視などは行いませんので甘く見ていたのですが、やはり車は定期的に動かさないと思わぬ不具合が出るものですね。(笑)
とは言え、現状の生活スタイルではバッテリー充電を目的とした走行が難しいという問題もあります。
バッテリーを新品に交換してしまえば、おそらく不動期間がもう少し長くなってもバッテリー上がりになる事はなさそうですが、何れにしても今の管理体制では新品のバッテリーの寿命もかなり短くなる恐れもありますね。
同じ管理を続けていれば、一度起きた事はまた起きる可能性が高いので、何か対策を打つべきかと考えています。
具体的には現状お借りしているCTEK「XS7.0」を買い取らせて頂こうかな~とい言ったところですね。
充電時の車の入れ替えが面倒なのではありますが、充電走行する時間を考えるとベターな選択である気がします。
■ バッテリーを劣化させる「サルフェーション」って知ってますか?
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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