こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
ケンウッドの「DRV-EM4800」は、拡大・縮小表示に対応しつつ、タイムラプスによる駐車監視もサポートした駐車監視向けのスマートミラーです。
競合する中華メーカー製品と比べると価格は2倍以上と高めですが、超有名な日本のメーカーの製品ですので、この製品による駐車監視を検討されているユーザーも多かろうと思います。
そこでこの記事では、これらの製品の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。
「DRV-EM4800」の駐車監視モードの仕組み
「DRV-EM4800」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると自動で予め設定しておいたこちらの録画モードに切り替わるものです。
衝撃録画モードは、衝撃を検知した数秒後に録画を開始する方式ですので、衝突の瞬間が映らず、確実性に欠ける為にLaBoon!!ではこのモードの運用はおすすめしません。
タイムラプスモードは、1fpsのフレームレートで常時録画を行うモードで、更に衝撃録画の設定をONにしておくと、タイムラプス中の録画ファイルをイベント録画として保存します。
従ってLaBoon!!では「DRV-EM4800」で駐車監視を行う際には、最も確実性の高いタイムラプス+衝撃録画モードをおすすめしています。
「DRV-EM4800」の駐車監視モードを使う為に必要な手順
「DRV-EM4800」で駐車監視モードを使用する為には、こちらの付属の黄・赤・黒の駐車監視用3芯ケーブルが必要です。
このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。
それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。
ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。
3芯ケーブルの取り付け方法
このケーブルの根元は黄・赤・黒の3色のケーブルに分岐していますが、ケーブルに繋がっているヒューズの形状と容量が合わない場合には、ヒューズ部分を切断し、こちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。
このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。
駐車監視の設定項目
「DRV-EM4800」には、録画方式以外にも駐車監視に関するいくつかの設定項目があります。
駐車監視をオフにすると、エンジンオフで全ての監視を行わずに電源が落ちます。
原則としてはタイムラプスモード(1秒1コマ)がおすすめです。
タイムラプスモードでは衝撃を検知した時にイベント録画も行いますので、実質的にはタイムラプス+衝撃検知になります。
カットオフ電圧設定も同様に、本体メニューではなく駐車監視用ケーブルの「CA-DR550」のディップスイッチで設定します。
タイマー設定は、本体メニューではなく駐車監視用ケーブルの「CA-DR550」のディップスイッチで設定します。
タイマーの設定をOFF以外にしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後に、ディップスイッチの設定をOFFにする、またはこちらのフロントカメラ裏の「電源ボタン」を長押しする事で、強制的に電源を落とす事が出来ます。
このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。
その都度の電源操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。
「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「DRV-EM4800」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。
駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視
次に「DRV-EM4800」の消費電力ですがタイムラプスモードでは、5.6W程度でした。
ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。(タイマーは最大で24時間までです。)
型番 | B6A | B12A |
---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh |
駆動時間 | 12時間 | 24時間 |
満充電 | 50分 | 100分 |
iCELLと「DRV-EM4800」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンです。
まとめ
以上、「DRV-EM4800」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。
「DRV-EM4800」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。
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