ケンウッドから通常のバックカメラとしては異例の解像度である100万画素の「CMOS-C740HD」が発売されています。
基本的には特定のカーナビ専用モデルで、同社の彩速ナビ2019年モデルの9インチ液晶である「MDV-M906HDL」の専用カメラですが、おそらく…ケンウッドはこのカメラを使ってパイオニアなどのようにバックカメラの映像を録画する2カメラドライブレコーダーなどを販売してきそうな雰囲気なので、ざっくりと「CMOS-C740HD」の特徴を見ておく事にします。
「CMOS-C740HD」のスペックと特徴
「CMOS-C740HD」のカメラとしてのスペックは以下の通りです。
①解像度~1280×720/130万画素(有効100万画素)
②カメラ視野角~水平180°/垂直103°
③F値~2.0
④カメラ側にHDR補正あり
⑤ケーブル長~50cm+8.5m
ただのバックカメラとしての用途では100万画素とHDR補正、水平180°の視野角はオーバースペックのような気がします…。
垂直103°の映像範囲
バックカメラ兼用のドライブレコーダーの問題点は、バンパーや至近距離の状況と、後方の幅広い状況の両方を撮影する事が苦手で、バックカメラ用途とドライブレコーダー用途の両方にとってベストな向きにカメラを設置する事が困難である点が考えられます。
例えばスンダードな視野角のバックカメラ兼用タイプのドラレコの水平視野角は垂直50~60°になりますが、55°の場合には実際の撮影範囲は以下のようになります。
通常だとドラレコとしての機能を優先する為、カメラは以下のように向るかと思いますので、至近距離が映らない事でバックカメラとしての機能はベストではなくなります。
これが垂直103°の超広角になるとこうなります。
これだけの視野角があれば、2カメラドラレコ、スマートミラー、バックカメラとしての全ての用途を考えてもベストな撮影範囲を得ることが出来そうです。
「CMOS-C740HD」は、ただのバックカメラにしておくのは勿体ないくらいのスペックなので、ケンウッドは2019年中に何かやって来そうな気がしますね。
「CMOS-C740HD」の接続端子の形状
「CMOS-C740HD」の接続端子は8PIN用のカプラーとなっていますが、使用されているのはそのうち5芯のみのようです。
おそらくこの8PINカプラーはカーナビ側の接続ポートに入り、バックカメラとこのケーブルの接続はスタンダードな8PINケーブルなのではないか?と予測しています。(説明書が上がっていないので確認不可)
こんなやつだったら色々遊べそうなので嬉しい…。
何を考えているかというと、他のドラレコへのポン付けが出来たら良いな…と。
「CMOS-C740HD」のまとね
現時点では説明書がアップされていないので、汎用性についてはどれほどの物かは不明ですが、他社のドラレコ類に流用可能であればかなり面白いアイテムなのではないかと思います。
解像度は低いものの、夜間の明るさと防眩のバランスがかなり良いように見えますので、スマートミラー型のドラレコをカスタマイズできると良いですね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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