怠ると大事故につながる危険性も!? タイヤの空気圧、点検していますか?

※2024年5月14日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

5月に入り、関東では夏日が観測される日もぼちぼち増えていますが、タイヤの空気圧は季節の変わり目に合わせて年に4回程度調整するのが理想です。

みなさんはしっかりタイヤの空気圧を点検していますか?

気温の上下に合わせて、空気圧は変動するもの

私も1年前くらいまでは意識していなかったのですが、TPMS(空気圧センサー)が装備されている車に乗るとタイヤの空気圧の変動幅が思いの外大きい事に気が付きます。

また、外気温だけでなく車の走行状態による変動幅もありますので、それらを加味してタイヤが想定されたパフォーマンスを発揮出来るような空気圧を日常点検によって維持したいところです。

https://car-accessory-news.com/tire-compression/

例えば真夏の早朝の駐車時には2.5BAR程度だった空気圧が、気温が30℃台後半の午後の走行時には2.9BARまで上昇していました。センサーの誤差もあるかとは思いますが、最大で15%程度の空気圧の変動が見られます。

タイヤの空気圧が極端に指定値から外れていると、グリップ力が落ちる、燃費が悪化する、乗り心地が悪くなるなどと、本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。

また、安全面にも問題が発生し、タイヤがパンク、バーストし易くなる事も考えられます。

このような安全面に対する対策として、欧米ではTPMS(空気圧センサー)の装着が義務付けられていますが、最終的にユーザーが負担するコストなどの面から、日本ではまだ義務化は検討中となっているようです。

冷間時の空気圧は既定値に

タイヤの空気圧を設定する際に注意したいのが、設定時の時間帯と走行時状態です。

例えば1日のうちで最も気温が低い早朝であれば、外気温の上昇と走行時の負荷により、昼間はタイヤの温度が上昇し、空気圧が5~15%程度上昇しますが、メーカーが指定する規定空気圧は冷間時のものだそうです。

従って早朝の冷間時に空気圧を調整する場合には規定値に設定、走行後の昼間に調整する場合には指定の空気圧に10%程度加算した数値に合わせるなどの配慮が必要です。

また、これから気温が上昇する春から初夏にかけては、空気圧はやや低め、逆に気温が下降する秋から初冬に掛けてはやや高めに設定したいところです。

あまり気にし過ぎても精神衛生上よろしくありませんが、これから夏を迎えるに当たり、空気圧は上昇ステージに入ります。

特に扁平率が低いタイヤでストロークの短い足回りだと、空気圧の上昇により乗り心地が悪くなる事も考えられられますので、車との対話を楽しみながら空気圧を管理しましょう。

市販のTPMS(空気圧センサー)では、空気圧が設定値を下回る、上回るなどした場合に警告してくれる機能もありますので、しっかり空気圧を管理したい方は導入を検討してみて下さい。

■カシムラの空気圧センサー「KD-220」

2024年の上半期で2度のパンクに見舞われた管理人より…。

コメント

  1. ゆきすけ より:

    車両に記載してある空気圧(指定空気圧)は基本的にタイヤが冷えている時の物です。
    三菱はなかった気がしますが、車両の取扱説明書には、タイヤが冷えているときに点検(≒空気圧調整)となってます。
    昼間の走行直後でしたらむしろ指定空気圧より高め(+10%等)にしないと、冷間時に指定空気圧を下回ってしまいます。

    つまり、コメント時点での本記事の内容を実施すると慢性的に空気圧不足になります。
    指定空気圧は「下限」と考えて運用した方が良いかと思います。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

      ご指摘ありがとうございます。
      規定値は冷間時のものなんですね。

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