※2021年2月1日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
トヨタの一部人気車種ではディスプレイオーディオが標準装備となっている為、社外品のカーナビを取り付けられないケースが増えてきました。
以前なら少しガジェット類に詳しい方であれば「コスパで選ぶなら絶対に社外ナビ」と言った考えが頭に浮かんでいた筈ですが、最近はトヨタも純正ナビのラインナップも充実して来ましたので一概にそうは言えない状況となっています。
また、そもそもハリアーではこの標準搭載のディスプレイオーディオから、社外品への換装が原則として不可となってしまいました。
そこでこの記事では、ハリアーで選択できる純正ナビの種類と特徴について解説します。
ハリアーの購入を検討中で、カーナビの選択について迷っている方の参考になれば幸いです。
ハリアーの純正カーナビ
ハリアーは最近トヨタで増えている「ディスプレイオーディオ対応車種」となっています。
これらの車種では原則として社外品のカーナビへの換装が不可となっていますので、純正の構成から選ぶしかありません。(RAV4など一部車種を除く)
また、合わせてトヨタはネットワークを活用した自社システムであるT-Connectも標準装備に切り替えて来ています。
そこでまず最初に把握しておきたいのがこちらのポイントです。
・ディスプレイオーディオには、OPでナビソフトとT-Connectのスタンダード機能を追加できる
・T-Connectスタンダード機能には、クラウドやプローブ情報を活用したルート探索や音声コマンド入力、セキュリティ強化機能などが含まれる
ディスプレイオーディオには最小構成ではカーナビソフトが含まれず、OPを付けない状態ではCarPlayやAndroid Autoのナビアプリを使用する事が前提となります。
最近のディスプレイオーディオというカテゴリーは、「カーナビからナビソフトを外した、ディスプレイを搭載するオーディオ」と言った括りとして確立されつつあり、トヨタのディスプレイオーディオについてもこれに習い、最小構成ではカーナビ機能はありません。
つまり、カーナビとしての機能面にアフターパーツ並の便利さを追求するなら、ナビソフトとT-Connectのスタンダード機能を追加しなきゃダメって事です。
こちらの110,000円のプランです。因みに地デジは+33,000円のOPとなりますので、大抵の方は143,000円スタートですかね(笑)
ただ、いきなり基本パターンをすっ飛ばすのもアレなので、まずは最小構成から考えて行きましょう。
標準搭載のディスプレイオーディオの特徴
ハリアーに標準搭載のディスプレイオーディオは、こちらの8型のフローティングタイプとなります。
なお、ハリアーは他のディスプレイオーディオ標準装備車とは異なり、グレードによっては上位機種のT-Connect SDナビ+JBLプレミアムサウンドシステムが標準装備になります。
ディスプレイオーディオが標準装備となるのは、SとGグレードのみです。
このディスプレイオーディオでサポートされているオーディオ機能はこちらの通りです。
・Bluetooth
・USBメディア再生
・CarPlay/Android Auto(USB接続)
・バックカメラ
・6スピーカー
・ETC2.0(OP)
・フルセグ地デジ(OPで33,000円)
逆にオーディオとしてこの標準装備のハードウェアではどうあがいても対応不可なのが、以下の5つの機能となります。
・CDメディア再生・録音
・DVDメディア再生
・9スピーカーJBLプレミアムサウンド
・パノラミックビューモニター
※しかも恐ろしい事にJBL対応の上位製品でもCD/DVD/SDメディアには非対応なので、ハリアーはAV機能の汎用性と拡張性では極悪な仕様と言えますね。
まずはこのディスプレイオーディオの機能に満足出来そうか?というのが最初に考えるポイントになります。満足できそうなら最小構成で良いと思います。
なお、トヨタの純正ディスプレイオーディオについては、別途以下記事で機能面を解説しています。
その記事やその記事に入れてあるCarPlay、Andoroid Autoや各種ナビアプリの使い勝手について書かれた記事リンクに目を通されるとディスプレイオーディオのメリットやデメリットが分かると思います。
ディスプレイオーディオとは、本来カーナビ筐体からカーナビ機能を外したオーディオ機能だけを残し、カーナビ機能はスマホのナビプリを使う事を前提に作られているのものです。(だからナビソフトがOP扱い)
因みにGoogle Mapを使い慣れた私でも、現時点ではアルファードクラスのサイズの車になると、別途カーナビソフトが欲しいと感じています。
最低限だけどT-Connectも使える
次にディスプレイオーディオと合わせて標準搭載となったT-Connect機能についてです。
ディスプレイオーディオ標準搭載車は、T-Connectのエントリー機能が付いてきますので、これらの機能は無料・有料で使用が可能です。
・eケア(走行アドバイス):警告灯点灯時にオペレーターがアドバイス
・マイカーサーチ(うっかり通知/リモート確認・操作のみ)
・マイカーサーチ Plus:アラーム通知/車両の位置追跡/警備員の派遣/エンジン始動通知/リモートイモビライザー(2,420円/年)
・リモートスタート(2,420円/年)
まとめると、素のままのディスプレイオーディオではナビ機能はスマホのアプリに頼る事になり、T-Connect機能については安心・安全機能が付帯する形になります。
カーナビ機能を充実させたいならOPでナビ機能を追加しましょう。
カーナビソフトが必須なら純正ナビソフトを入れる
標準のディスプレイオーディオに追加OPでインストール出来るのは、次の2つのキットです。
・T-Connectナビキット:110,000円
キットと言ってしまうと分かりにくくなってしまいますが、要はプランですね。
これら2つのキットは、カーナビソフトは同じものでT-Connectのプランが異なります。
66,000円のエントリーナビキットの特徴はこんな感じです。
・T-Connectはディスプレイオーディオだけの時と同じプランが適用
従ってエントリーナビキットは、VICS WIDE対応のカーナビ機能が付くだけのもの、と考えて良いでしょう。
一方でT-Connectナビキットの方はハードウェア構成は変わらないものの、エントリーには含まれていないカーナビ充実機能であるクラウドルート探索や、地図の更新が含まれたマップオンデマンド、AIによる音声認識エージェント探索、などが付帯します。
※マーカー部がエントリーからの追加機能
・eケア(走行アドバイス):警告灯点灯時にオペレーターがアドバイス
・マイカーサーチ(うっかり通知/カーファインダー/リモート確認・操作のみ)
・ハイブリッドナビ、Tルート探索:トヨタプローブ情報を活用したリアルタイム渋滞回避のルート検索
・マップオンデマンド:3年間は地図の更新が無料(オンライン)
・エージェント:音声コマンドでAIが目的地を検索など
アフターパーツの上位モデル並に案内や探索機能を充実させたい場合には、T-Connectナビキットをインストールする必要がありますね…110,000円で。
なお、さらにOPで追加できるT-Connect機能も、エントリーキットより幅が広いものとなっています。
※マーカー部がエントリーからの追加機能
・リモートスタート(2,420円/年)
・オペレーターサービス:オペレーターによる目的地設定・施設情報の案内(3,630円/年)
・オペレーターサービスPlus:オペレーターによる施設や航空券の予約までサポート(6,050円/年)
因みに標準のディスプレイオーディオには、HDMI入力ポートもないですし、リアモニターへのメディアの独立出力も出来ないのでやはりアフターパーツのカーナビと比べると随分AVの機能は落ちます…残念ですが。
そしてアフターパーツのカーナビは選択出来ませんし、Sグレードでは上位の12.3型T-Connectナビ筐体を選ぶ事も出来ないのでAV機能の面は我慢するしかありません。
オーディオ機能が不満なら12.3型のT-Connectナビ筐体を選ぶ
12.3型のT-ConnectナビはAV機能が充実していますが、価格が+37万年円と無慈悲な設定になっています。(私なら絶対選びません)
アルファードやヴェルファイアなどの場合ではこのJBL筐体にすると普通のカーナビでサポートされているようなCD/DVD/SDだけでなく、ブルーレイまで再生出来たりするのですが、ハリアーの場合にはこれらは使えないままで、次の機能が追加されるだけです。
・パノラミックビューモニター
地デジとナビソフトは入ってますけど、ほとんどJBLプレミアムサウンド専用機と言った感じですね。
まとめ
以上、ハリアーのディスプレイオーディオ、カーナビについてご紹介しました。
ここまでにざっとトヨタのディスプレイオーディオが標準装備となった車種のカーナビの構成を見てきましたが、ハリアーはヤバいですね。
物凄くユーザーを絞る構成になってますので、気に入らない方は買わないようにしましょう。
気にしない方は是非買って下さい。因みに私はハリアーサイズの車ならディスプレイオーディオでも良いかな…迷うけど。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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