最近はカーナビで音楽を再生する為に音楽配信アプリなどと絡めてスマホとのBluetooth接続を使用する方が増えていますが、40代以上の方やガジェット系に詳しくない女性などの場合にはまだまだCDベースの運用を好む比率は高そうです。
パソコンが使いこなせればCDの音声データをCD-ROMやSDカード、USBに保存してカーナビで再生する事も可能ですが、ガジェット系が苦手な方に最もおすすめの方法はカーナビを使用して車内でCDを再生しながらSDカードに録音する方法になります。
…という訳で今回はガジェット系と面倒な事が苦手な方向けにカーナビでCDを録音する方法について、メーカーと機種別に解説します。
CDが録音できるカーナビ
CDを再生しながらカーナビに録音する方法は一般的には「ミュージックサーバー機能」と呼ばれており、かつてはカーナビの地図データが保存されている大容量のハードディスクに録音するものもありましたが、現在では起動の速さなどを考慮して容量の小さいSDやSSDに地図データが入っているものも多い事から、CDの録音先もSDカードとなるモデルが主流です。
また、CD録音機能が搭載されていないカーナビも存在していますので、録音不可のモデルの場合には諦めてパソコンなどを使用して録音を行いましょう。
パイオニアサイバーナビ
パイオニアのサイバーナビの場合には全グレードで CDからSDカードへの録音が可能です。(2018年モデル)
本体のメニューから「HOME」→「AV・本体設定」→MSV/SD・USB設定で自動録音をONにし、SDカードが挿入された状態でCDを再生すると自動的に録音が開始されます。(初期設定はONになっている)
※音質については標準・高音質の設定あり
音楽ファイルに表示されるデータは以下の通りです。
・アルバムタイトル名
・アルバムのアーティスト名
・アルバムジャンル
・アルバム発売年
・トラックタイトル
・トラックのアーティスト
パイオニア楽ナビ
楽ナビの場合には一般向けモデルでは最上位の「AVIC-900系」のみがCDの録音が可能となっています。(2018年モデル)
基本はサイバーナビと同様の仕様となっており、初期設定では「自動録音ON」ですのでSDが挿入された状態でCDを再生すると自動で録音が開始されます。
自動録音のON/OFF、音質の設定は「メニュー」→「設定・編集」→「ソース別設定」→「MSV/SD設定」→「録音設定」から変更出来ます。
音楽ファイルに付与される情報はサイバーナビと同様かと思いますが、説明書では曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャンルなど、と説明が端折られています。
ケンウッド彩速ナビ
ケンウッドの彩速ナビはかなり前から上位機種の機能が下位に落とし込まれていますので、2019年モデルは全グレードでCDの録音が可能です。
録音はパイオニアとは異なり、以下の手順にて手動で行います。
①音楽CDのAV画面を表示
②「録音音質」をタッチ
③録音音質を選択(標準・高音質)
④ソースをDISCに切り替えてCDを再生
⑤録音する曲を選択
⑥「録音開始」をタッチ
音楽ファイルに付与されるデータは以下の通りです。
・アルバム名
・タイトル名(曲名)
・アーティスト名
パナソニック美優ナビ
パナソニック美優ナビについてはスタンダードグレードの「CN-RA/RE」以上のモデルでCDの録音が可能です。(2018年モデル)
録画方式はパイオニアと同様で初期設定では「自動録音」となっていますので、カーナビで初期化されたSDを挿入した状態でCDを再生すると自動で録音が開始されます。
音質などの設定変更の手順は以下の通りです。
①オーディオメニューから「CD」を選択
②「録画設定」を選択
③録音管理を「自動」、「手動」から選択(初期設定では「自動録音」)
④「音質」を設定(96/128/192/256/320kbps)、初期設定は256kbps
音楽ファイルに付与されるデータは「タイトル名」とだけ記載があります。
イクリプス
イクリプスのカーナビはワングレードのOP違いとなりますので、いずれのモデルでもCDの録音が可能で初期設定では「自動録音」となっています。
「自動録音」の設定変更手順は「MENU」→「機能」→「CD録音設定」となります。
なお、音質の設定を変更する項目はない模様です。
音楽ファイルに付与されるデータは「タイトル名」とだけ記載があります。
まとめ
以上、アフターパーツの各社のカーナビでのCD録音の可否と設定や録音方法についてご紹介しました。
音質等の変更が可能な機種では好みの設定に変更し忘れないように注意しましょう。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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