こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
最近のトヨタ系の車種では、ディーラーOPでトヨタモビリティ扱いの優良ドライブレコーダーを選べるようになっていますが、レクサスでも同じような動きがあり、ドラレコの選択肢が充実して来ました。
そこでこの記事では、2022年2月現在のレクサス純正ドライブレコーダーのうち、2カメラ以上の3機種について、それぞれの特徴を解説します。
レクサス純正ドライブレコーダーは3機種
2022年2月現在のトヨタの2カメラ以上の純正ドライブレコーダーは3機種ですが、トヨタ・レクサス向けに設計された専用品が1機種、カーメイト・コムテックによるOEMモデルが2機種となっています。
・2カメラモデル(3ピースセパレート/WiFi)
◆トヨタモビリティパーツ
・カーメイト「TZ-DR300」
・コムテック「TZ-DR210」
2カメラモデル(3ピースセパレート/WiFi)
こちらは、おそらくトヨタの「DRD-H68」と同一品と考えられるWiFi対応モデルです。
主な仕様はこちらの通りです。
・前カメラ録画視野角:水平112°
・サブカメラ録画解像度:1920×1080/27fps
・サブカメラ録画視野角:水平122°
・microSDカード付属:8GB
・microSDカードフォーマット不要
・GPS内蔵
・WiFi対応、またはカーナビ連動のいずれか
・駐車監視:常時録画+衝撃検知(30分/1時間)/自動起動
この製品は2つ目のカメラをこのようにダッシュボード上に後方向けに設置します。
このサブカメラの撮影映像は他車種の事例の流用で、車種によってはこのようにダッシュボード手前が障害になり視野が狭くなる事があります。
購入するなら実車の見え方を事前確認する事をおすすめします。
「TZ-DR300」カーメイト製360°ドラレコ+前後カメラ
「TZ-DR300」の取扱説明書がネット上に見当たりませんので、仕様の詳細まで確認した訳ではありませんが、カタログに掲載されているスペックをみると、カーメイトのダクション360D「DC4000R」と全く同等となっています。
詳しい解説と実機レビューは、上のリンク先の記事でご確認頂くとして、この製品は現行のどのドラレコよりも実用性が高い、360°+2カメラの理想的なカメラ構成となっている上、それぞれのカメラの画質も良好な超絶万能モデルとなっています。
具体的にはこのようなポイントで他社製品を圧倒しています。
従ってドライブレコーダーとしての性能、実用性を追求するなら迷わず「TZ-DR300」一択で良いのではないかと、私は考えます。
なお、価格面でもベースとなる「DC4000R」の方もディーラーのベースモデルとなる事を前提に高めの設定となっている上、「TZ-DR300」は保証が1年→3年に延長されていますので、コスパが悪いという事もないでしょう。
「TZ-DR210」コムテック製2カメラドライブレコーダー
「TZ-DR210」はコムテックから取扱説明書が公開されています。
この取扱説明書に記載されている内容を見ると、コムテックの2カメラドラレコ最上位モデルである「HDR965GW」がベースモデルとなった同等品のようです。
コムテックの箱型2カメラドライブレコーダーには、主力のZDR系と、ハイエンドモデルに冠されるHDR系の2系統がありますが、最近ではZDR系が一般向け、HDR系が専門店・ディーラー向けと言った形の色合いが強くなっているように感じます。
ベースモデルの「HDR965GW」と、一般向けの最新モデル「ZDR035」では、過去の同系統の製品のテスト結果では夜間の明るさの面でZDR系の方が優れており、HDR系は保証期間を3年とする事でZDR系に対する差別化を打ち出していましたが、現状ではZDR系も3年保証となっている事から、明らかにHDR系が優れていると判断出来るようなポイントはありません。
なお、ベースモデルの「HDR965GW」の実勢価格は3.6万円程度、「TZ-DR210」は4.4万円程度となっていますので、それほど大きな価格差がある訳ではありませんが、画質的には上回っているであろう一般向けの「ZDR035」の実勢価格が2.2万円程度である事を考えると、コスト重視なら「ZDR035」を選択した方が良い様に思います。
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