先日、父母用のスマホデビュー機種として、amazonでHUAWEI「nova lite 2」をポチっていたのですが、手元に届いたので所感を書き留めておきます。
なぜ「nova lite 2」を選んだのか?
「nova lite 2」はandroidスマホの中では、価格的にはエントリーですが、全体のバランスを考えると、スペック的にはアッパーミドルに近い立ち位置になっているコスパが非常に高いモデルです。
反面、日本のメーカー製ではなく、格安の中華メーカー製ですので、この手のガジェットを使い慣れている人には良いですが、年配者のスマホデビュー機でこれを選択するのはどうなの?と、考えなくもありませんでしたが、以下の理由からHUAWEI「nova lite 2」を選択する事にしました。
- 使い方を教えるのは私ですし、国内メーカーの「シニア向けスマホ」的なものになると、私がインターフェイスや機能面でアレルギー反応が出そうな気がした(HUWAWEIのタブレットは所有しているので、分かり易い)
- 国内メーカーのモデルは価格が高く、グレードを落とすとカメラ機能などがショボくなる
- 「nova lite 2」は本体のサイズ・重量は他のandroid端末と変わらないが、液晶が5.65インチと大きい(文字が見易い)
- 私が「nova lite 2」を試してみたかった
セット内容とデザイン
セット内容は、スマホ本体・スマホケース・充電アダプター・microUSBケーブル・イヤホン・SIMスロットピンの6点です。
デザインやサイズ的な部分では、普段iPhone 7を使い慣れている私にとってはやや大き目に感じられるのですが、慣れてしまうと大きい事のデメリットは感じられなくなりました。
iPhone 7は4.7インチで解像度は「1334×750」、「nova lite 2」は5.65インチで「2160×1080」なのですが、並べてみるとやはり文字が大きくなる分、かなり見易いですね。
通常の使用方法においては、精細感の部分では差は体感出来ませんが、VRゴーグルなどを使用して動画を視聴すると、画素数がほぼ2倍となりますのでドットの目立ち感は随分軽減されます。
本体重量はiPhone 7が138g、「nova lite 2」は143gですので、見た目の割に重量の差はほとんどありません。
SIMスロットの開閉と仕様
「nova lite 2」のSIMスロットは、nanoSIM×2枚、またはnanoSIM+microSDの合わせて2枚までが挿入可能です。
スロットを開ける際には付属のピンでスロット脇の穴を強めに押し、戻す際にはスロットを押し込むだけです。
なお、SIMを2枚搭載する場合、SIM1と2は常時使える状態ではなく、片方のみがアクティブな状態になりなりますので、接続先を変更する場合には、アクティブにするSIMの切り替えの操作が必要になります。
こちらでテストした限りでは、microSDカードを挿入するとカメラで撮影された画像や動画は自動的にmicroSDカードに保存されるように設定が変更されています。(カメラ撮影の設定で本体ストレージに変更する事も可)
外部ストレージの使い勝手を考えると、iPhoneは本当に割高な端末だと痛感しますね。(笑)
「nova lite 2」は価格帯的にはエントリーなモデルですが、実際に触ってみると思いの外感触が良く、自分のスマホも今後はandroidにしようかな~…と気持ちが揺らいでいます。
HUAWEIのスマホはカメラ機能が良いという話ですが
HUAWEIはカメラ機能に力を入れており、「nova lite 2」もフロントのカメラが1300万画素・200万画素の2レンズ構成となっています。
この2レンズ構成で何のメリットがあるかというと、一眼レフで撮影したように背景をぼかした写真が簡単に撮影可能である事が挙げられます。
フロントレンズのF値が公式サイトのスペック表には記載されていないのですが、どうも暗いところは苦手であるという評判ですね。
今回は手持ちのiPhone 7と撮影した写真を比較してみたのですが、動画撮影を除きカメラのスペック上はどちらもそこまでの差はありません。
nova lite 2 | iPhone 7 | |
---|---|---|
画素数 | 13M+2M | 12M |
レンズF値 | 不明(2.2?) | 1.8 |
手振れ補正 | デジタル | 光学 |
動画 | 1920×1080/30fps | 4K/30fps 1920×1080/60fps |
軽く家の庭を撮影した感じでは、ダイナミックレンジは「nova lite 2」の方が広く、視野角も広い為、なかなか良い感じであると感じました。(素の撮影モードでHDRもなし)
ただ、色の階調についてはiPhone 7の方が豊かな印象です。(まぁ、画面内の明るさの差が大きいので当たり前かも知れませんが)
【iPhone 7】
【nova lite 2】
ちょっと分かりにくいかと思うので、差が出ている部分を拡大します。
光が当たっていない部分の葉の色と、背景の白壁の明るさを見ると「nova lite 2」の方がダイナミックレンジが広い事が分かります。
【iPhone 7】
【nova lite 2】
また、色の階調についてですが、iPhone 7は深い緑と黄緑の色の差が激しく出ているのに対して、「nova lite 2」は乱暴な言い方をすると全部黄緑?と表現出来てしまうような色合いです。(HDRは掛けてないですが、何かソフトウェアで補正を掛けてるのでしょうか?)
【iPhone 7】
【nova lite 2】
※色についてはモニターの発色能力の差で同じように見えるかも知れません。(古いFHDのモニターだと違いが分かりにくく、新しい4Kのものでは違いが分かります)
因みにiPhone 7と一番安いクラスの一眼レフでも、色の出方にはかなり差がでており、色の階調では一眼レフの方が全然いい感じに見えると感じています。
以下、写真の一部をキャプチャーしたものなのでにじみが出ています。
【一眼レフ】
【iPhone 7】
山肌の緑の微妙な濃淡が、iPhone 7では表現しきれていないように感じます。
夜間の撮影については、もっと分かり易い差がでており、「nova lite 2」の方はちょっと暗い感じです。
【iPhone 7】
【nova lite 2】
【iPhone 7】
【nova lite 2】
【一眼レフ】
まあ、一眼レフはシャッタースピードが全然違いますし、失敗するとブレブレになりますので、使い方を考えると比較するのがおかしいとは思いますが、夜間の撮影能力に関しては、iPhone 7と「nova lite 2」には大きな差がある事は間違いないですね。
…という訳ですので、カメラ機能に関しては背景ボケの撮影が簡単に出来るなど、「nova lite 2」の方が優れていると感じますが、カメラ性能という部分では、やはりiPhone 7には及ばないという感じですね。
ただ、価格帯的にはHUWAWEIの中でも最も下のグレードになりますし、それなりに綺麗っぽく見える写真は撮影可能かと思います。
一応、「nova lite 2」にはプロ撮影モードというものが存在し、ISO感度やシャッタースピードなどを変更出来るのですが、三脚などに固定して撮影しないとこのようにブレブレになります。
まあ、小型の三脚などを用意すれば、機能的には色々使えて面白いモデルかとは思いますね。
初期設定は画面の指示通り進めるだけ
とりあえずandroid端末で各種アプリを追加するには、Googleアカウントが必要になります。(アカウントがなくても既存のアプリは使えますが)
途中でログインがアカウントの作成を求められますので、ない場合にはその段階で作成してしまう方が良いでしょう。
Googleアカウントは、パソコンやスマホなどで利用できるGoogleのサービスを使用する為に必要なもので、パソコンでも以下のページから作成する事が出来ます。
自分で使用するスマホであれば特に問題ないですが、人に渡すものであるなら、パスワードなども絡みますので本人にやって貰った方が良いと思います。
※アプリの自動更新もGoogleアカウントにログインしていないと出来ません。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント