※2020年6月5日更新~2020年の最新情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
スバル車へのドライブレコーダーの取付を考えている方の中には、アイサイトへのノイズの影響を考慮してかメーカー純正の「アイサイト対応品」を購入される方が多いように思います。
ドライブレコーダーのを含む電子機器間のノイズの影響は、電磁波ノイズを出す側の対策と受ける側の許容能力によって変わって来ますので「このドライブレコーダーなら大丈夫だ!」と言い切る為には事前の慎重なデバッグ作業が必要になります。
スバルが「アイサイト対応品」と謳っている製品に関しては、このデバッグ作業を充分に行った上で販売されています。
因みに他社のドライブレコーダーの場合にはアイサイトに対する適合性を検証する事は不可能ですし、個別の組み合わせに関する質問を頂いても「分かりません」としか答えらえません。
従ってアイサイトを装備したスバル車にドライブレコーダーを装着する場合には、スバル純正品を装着するのが最も無難な選択肢であると思われます。
なお、このアイサイト対応のドライブレコーダーですが、2カメラ録画ができる製品は富士通テンとパナソニックの2つのメーカーによって生産されており、いずれも似たような仕様となっています。
スバル純正ドライブレコーダーのスペック
2カメラ録画が可能なスバル純正ドライブレコーダーのラインナップは、2020年6月の時点では以下の2モデルになります。
※2017年の調査でこれは流石にやめた方が良いだろう…と感じていた慶洋エンジニアリングの製品は消えています。
どちらも詳しい説明書がネットで公開されていないので、駐車監視など不明点が多いです。
デンソーテン(旧富士通テン)製
こちらはカメラがセパレート型のWiFi対応モデルとなります。
2017年の調査の時に既にラインナップに加わっておりやや古くなった感がありますが、専用のバックカメラの映像をアナログでダブル録画する2カメラ録画モードに対応しています。
当時はこのモデルと前述の慶洋エンジニアリング2製品だったので、こちらをおすすめしていましたが、2017年モデルだと最近のドライブレコーダーと比べると夜間の撮影能力が大きく劣る気がします。
そもそもデンソーテン自体が、ドラレコアフターパーツ市場においては他社と戦えるほどの競争力がないメーカーですので画質にはあまり期待しない方が良いでしょう。
パナソニック製
パナソニック製のモデルはデザインを見る限り2019年モデルのパナソニックカーナビ連動型の「CA-DR03D/TD」がベースになっているように見受けられます。
本機は純正のDIATONEナビ連動モデルとして販売されており、リアカメラに関してはデンソーテン製と同様にバックカメラ映像を取り込んで2カメラ録画する仕様となっています。
ベースとなる「CA-DR03D/TD」については実機未テストではあるものの、公開されている夜間動画が非常に明るく、一般的なアフターパーツの製品と比べても画質はよいものだと考えられます。(フロントカメラは)
あくまでもDIATONEナビ連動モデルですので、こっちをおすすめ出来るシチュエーションは限られますが、デンソーテン製のものよりも画質面では充実している筈です。
スバル純正ドライブレコーダーのまとめ
スバルの純正のドライブレコーダーはアイサイトへの適合という部分を除くと、他の自動車メーカー同様にアフターマーケット製品の同グレードと比べると2~3倍程度の価格差があります。
2カメラ対応と言っても、30万画素のリアカメラ映像をアナログ画質で録画するものなので、一般的な前後フルハイビジョンのドライブレコーダーとリアカメラの画質が大きく落ちる点が気になるところではありますね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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