韓国製タイヤって本当に大丈夫?最新事情と安全性・採用実績まとめ

ここ数年、「韓国製タイヤって安いけど安全性は大丈夫なの?」という声がSNSやQ&Aサイトで増えてきました。

実際、検索でも「韓国タイヤ 危険」「韓国タイヤ 評判」といったワードが多く見られます。

しかし2025年現在、韓国メーカーのタイヤはBMWやベンツ、アウディといった欧州プレミアムブランドにも純正採用されるなど、グローバルで信頼を得る存在に成長しています。

この記事では、韓国製タイヤの安全性・世界シェア・採用実績について、最新データとともに解説します。

メーカーの国籍と生産国はイコールではない

まず理解しておきたいのは、タイヤの「メーカー」と「製造国」は一致しないということです。

たとえば、日本のブリヂストンであっても、インドネシアや中国など海外工場で製造された製品は数多く流通しています。

重要なのは製造地ではなく、品質管理体制とブランドポリシー。

たとえばブリヂストンは海外工場でも日本と同じ品質基準を設け、徹底した管理を行っています。

韓国メーカーについても同様に、近年は品質管理の水準が向上し、世界中の自動車メーカーがその品質に太鼓判を押しています。

世界タイヤシェアランキングで見る韓国メーカーの立ち位置(2024年版)

2024年の「タイヤ業界世界ランキング(タイヤビジネス誌調査)」によると、韓国の主要3社は以下の通り上位にランクインしています。

順位 メーカー名(国) 売上高(推定) 市場シェア(概算)
1位 ミシュラン(フランス) 約300億ドル 約15.0%
2位 ブリヂストン(日本) 約280億ドル 約14.0%
3位 グッドイヤー(アメリカ) 約170億ドル 約8.5%
4位 コンチネンタル(ドイツ) 約130億ドル 約6.5%
5位 ピレリ(イタリア) 約70億ドル 約3.5%
6位 住友ゴム工業(日本) 約65億ドル 約3.3%
7位 ハンコックタイヤ(韓国) 約60億ドル 約3.0%
8位 横浜ゴム(日本) 約55億ドル 約2.8%
9位 中策ゴム(中国) 約50億ドル 約2.5%
10位 サイルン(中国) 約45億ドル 約2.3%
11位 トーヨータイヤ(日本) 約40億ドル 約2.0%
12位 マキシスインターナショナル(台湾) 約38億ドル 約1.9%
13位 クムホタイヤ(韓国) 約35億ドル 約1.8%
14位 アポロタイヤ(インド) 約33億ドル 約1.7%
15位 MRF(インド) 約30億ドル 約1.5%
16位 Giti Tire(シンガポール) 約28億ドル 約1.4%
17位 リンロンタイヤ(中国) 約26億ドル 約1.3%
18位 ネクセンタイヤ(韓国) 約25億ドル 約1.2%
19位 JKタイヤ&インダストリーズ(インド) 約24億ドル 約1.2%
20位 プロメテオンタイヤグループ(イタリア) 約23億ドル 約1.1%

ハンコックは既に住友ゴムや横浜ゴムと肩を並べる位置にあり、クムホやネクセンも急速にシェアを伸ばしています。

世界市場では「安かろう悪かろう」ではなく、コストパフォーマンスの高いタイヤメーカーとして評価されているのです。

韓国メーカーの安全性を裏付ける3つの根拠

① 欧州・日本・米国のOEM採用実績

韓国製タイヤは、以下のような有名ブランドの純正装着タイヤとして採用実績があります。

  • ハンコック:BMW、ベンツ、アウディ、フォルクスワーゲン、フォード、GM
  • クムホ:ベンツ、BMW、プジョー、三菱、日産、スズキ
  • ネクセン:トヨタ、フォルクスワーゲン、フィアット

これらのメーカーはタイヤの静粛性・操縦安定性・耐久性・転がり抵抗といった複数の厳しい基準をクリアしたもののみを採用しています。

② モータースポーツへの積極参加

韓国タイヤメーカーは世界のモータースポーツにも積極的に参戦し、過酷な環境下での信頼性を実証しています。

  • ハンコック:SUPER GT、ニュルブルクリンク24h、Audi Sport TT Cup
  • クムホ:ル・マン24h、ユーロF3、オーストラリアF3
  • ネクセン:フォーミュラ・ドリフト

実際、ハンコックは2023年からフォーミュラE公式タイヤサプライヤーに選ばれています。

③ 厳格な国際安全基準への適合

EUの「ラベリング制度」や米国の「NHTSA基準」、日本の「JATMA規格」に適合しており、国際基準でも問題なし。特に欧州でのEマーク取得は安全性・環境性能の高さの証明です。

韓国製タイヤは本当に「危険」なのか?

「韓国タイヤ=危ない」というのは、2000年代初頭までのイメージに過ぎません。

確かに、一部のアジアメーカー(特に中国製)では過去に大規模なリコールもありましたが、韓国メーカーは早くから欧州基準に対応し、安全性の信頼を築いてきました。

とくにBMWやメルセデスが純正装着するタイヤを「安かろう危なかろう」と言うのは無理があります。

価格と性能のバランスで選ぶという新しい考え方

もちろん、スポーツ走行を追求したい方や、静粛性に極限までこだわる方には、国産のプレミアムタイヤ(ブリヂストンREGNOやダンロップVEURO等)も有力候補です。

ただし、日常的な街乗りや高速道路での巡航レベルであれば、韓国製タイヤで十分な性能と安全性が得られる時代になっています。

価格は国産の約半額であることも珍しくありません。

結論:2025年、韓国製タイヤは「賢い選択肢」

韓国タイヤメーカーは、シェア・品質・採用実績のすべてで大きく信頼を獲得しています。

価格を抑えつつ、一定水準以上の性能を確保したい方にとっては、2025年の韓国製タイヤはコスパ最強の選択肢です。

信頼できる通販サイトで評判の高いモデルを選べば、通常使用で困ることはまずありません。

あとは「走りに何を求めるか」で最終的な判断をしましょう。

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コメント

  1. 酒巻 より:

    現在、FITRSに乗ってます。
    今のタイヤは、
    グッドイヤーEXEです。
    ひび割れが、酷くタイヤ交換検討中です。
    格安タイヤを、考えています。
    どこが、いいですか?

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      酒巻様、ご相談ありがとうございます。

      タイヤのひび割れなどに関しては使用環境や地域にも左右されるかと思いますが、格安タイヤの中では台湾のナンカン、韓国のNEXEN辺りが価格と安心感のバランスが取れているように感じます。

      私はNEXENを履かせていますが、特にこれと言ったトラブルには見舞われた事はありません。

      http://car-accessory-news.com/n9000/

      http://car-accessory-news.com/wingurd-sports/

  2. 訪問者 より:

    個人的に韓国タイヤは「無いわー」ってなります。
    タイヤなんて安全に関わるものだし、信頼性のある日本製のタイヤに限ります。トーヨーやファルケンみたいに高品質でリーズナブルなものもあるし。
    どうしても安いものがいいなら台湾のナンカンもあります。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      訪問者様
      POTENZAの海外製で安いのもありますね。最近はそれ使ってます。
      まぁ、統計的なデータをとった訳ではないので、最後は好みとイメージです。

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