艶」にこだわる車好きにとって、カーコーティング選びは永遠のテーマかもしれません。
私自身、2013年にランサーエボリューションXを購入してから、ガラス硬化系やシリコーン系など数々のコーティング剤を試してきました。
耐久性、撥水性、メンテナンス性など、それぞれにメリットはありますが――「見た目の艶」に限って言えば、シュアラスターの『マンハッタンゴールド』が圧倒的でした。
初めてマンハッタンゴールドを塗ったあの日、シルバーのボディがまるで鏡のように輝いたあの瞬間。
思わず「これ、ガラスコーティングでは無理だな」とつぶやいてしまったほど。
ワックスの艶、カルナバ蝋の光沢、そしてその一瞬の美しさ
。この記事では、私がこれまで使ってきたコーティング剤との比較を交えながら、“マンハッタンゴールドの艶がなぜ別格なのか”をレビュー形式でお伝えします。
比較してきたコーティング剤一覧
以下が、これまでランエボXに使用してきた主なコーティング剤です。)
このうち、ピカピカレインやりボルトプロは本格的なガラス皮膜を形成する「硬化型ガラスコート」。
一方、バリアスコートやゼロドロップ、ブリスNEOは撥水と艶を狙った「シリコーン系簡易コート」に分類されます。
ガラスコートとシリコーンコート、それぞれの特徴
ガラス硬化系は耐久性が高く、数年単位の持続を謳う製品が多いですが、艶に関しては自然で控えめな仕上がり。
シリコーン系はその逆で、1ヶ月程度の短寿命ながら、瞬間的な艶出し性能に優れています。
ピカピカレインプレミアムは1年間ほど使っていましたが、メンテナンス剤を月1で塗布しないと艶や撥水性能は維持できません。
ガラスコーティングを“何もしなくていい”と誤解する人もいますが、実際は定期メンテナンスが必須です。
それでも、紫外線による色あせ防止、小傷の防止、水垢の軽減など、トータルでの保護性能は高いのが特徴です。
マンハッタンゴールドに感じた艶の衝撃
ピカピカレインに不満はなかったものの、「もっと艶がほしい」という欲が出てきて、シュアラスターの最上級ワックス「マンハッタンゴールド」に手を出しました。
塗ってみて驚いたのは、これまでとは明らかに違う、立体的で濡れたような光沢。
ガラス系では出せない“ギラつき”のある艶が一気にボディ全体に広がり、「これだよ、これ」と唸るほどの仕上がりに。
私のランエボはシルバーメタリックですが、光の反射がまるで違い、翌日に何も知らない友人から「何塗ったの?めっちゃツヤツヤじゃん」と言われたほど。
カルナバ蝋の等級が艶を左右する
マンハッタンゴールドに使用されているカルナバ蝋は、「コスメティックグレード」と呼ばれる最上位クラスのもの。これはヤシの葉から採れる蝋で、透明度が高いほど上質とされます。
低グレード品は白く濁りがちで靴墨などに使われますが、コスメティックグレードは車のワックス専用。
この蝋の透明度が、まるで“ガラス細工”のような艶を実現しているのです。
施工は意外にも簡単だった
固形ワックスと聞くと「白い粉」「重労働」のイメージがありましたが、実際は思ったより作業性が良く、専用クロスでさっと拭くだけで十分綺麗になります。
艶は最強、でも耐久性はワックスゆえに…
撥水効果はガラス系と大差ない印象でしたが、やはりワックスの艶は2週間ほどで落ちるのが正直なところ。
また、油脂成分ゆえに砂埃が付きやすく、水洗いだけでは落としにくいため、シャンプー洗車が前提になります。
とはいえ、「魅せたいときだけ塗る」ワックスとしての価値は非常に高いです。
春はワックスを使いたくなる季節(笑)
春はドライブも増え、洗車へのモチベーションも高まる季節。
頭では「ガラスコーティングのほうが実用的」と分かっていても、やっぱり艶が恋しくなってマンハッタンゴールドを塗ってしまいます。
一応、ワコーズの「バリアスコート」も試しましたが、艶はほとんど出ず、保護効果も限定的。結局、ワックスの“魅せる力”に勝るものはなかなかありません。
結論:艶を求めるなら迷わずワックス。マンハッタンゴールドは別格
- 実用性を重視する人には、ガラス硬化系のコーティング(例:ピカピカレイン)
- 艶重視で、週末のドライブを彩りたい人には、断然マンハッタンゴールド
耐久性やメンテ性ではガラスコートに敵いませんが、“艶のピーク”で言えばマンハッタンゴールドは頭ひとつ抜けています。
「土曜に洗車して、日曜にドライブに行く」そんなライフスタイルを楽しむなら、ワックスの艶はきっと満足度を高めてくれるはずです。
カーケアが趣味なら、一度はこの艶を体験してみる価値がありますよ。
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