リーフの中古車を買う時にやっておくべき事

7月下旬に知り合いから初期型リーフを格安で譲ってもらったのですが、中古でリーフを購入した場合、ディーラーマンも対応がかなり適当になり、スムーズに充電カードや電欠の際に必要になる純正カーナビへのログインが新車で購入した場合よりも大幅に遅れる可能性があります。

今回の私のケースが正にそれに当てはまったのですが、日産ネットワークホールディングスの子会社である最寄りのディーラーでは、接客は非常に良いのですが事務処理がかなり雑で、諸々の処理が遅れに遅れました。

…という訳ですので、これからリーフを中古で購入しようとしている方向けに、ディーラで念を押しておくべきポイントについて、いくつか説明しておきます。

中古でリーフを購入する際にやっておくべき事

基本的には新車でも中古でもやる事は同じなのですが、購入店舗が日産系の中古車販売店ではない場合、諸々の手続きの説明をしっかり受ける機会がないかと思います。

日産ディーラーに確認しに行ったとしても、ディーラーマンも新車の販売時のように気合が入りませんので、きちんと正確な説明を受けられない可能性があります。

とりあえず中古でリーフを購入する前後にやっておくべき事をまとめると以下の通りになります。

・日産カードの申し込み(ZESP2の申し込みと決済に必要)

・ZESP2の申し込み(外出先での急速充電に必要)

・家庭用200V電源の工事(家庭で充電したい場合のみ)

・N-Link OWNERS(純正カーナビの通信機能や、充電タイマーなどを使用する為に必要)

 

次にそれぞれの目的と手順について説明します。

日産カードの申し込み

リーフを外出先で急速充電する際には、日産ディーラーやその他の急速充電スポットを利用する事になりますが、これらの充電器を格安に使用する為には、ZESP2(ゼロ・エミッションサポートプログラム2)に加入しておく必要があります。

ZESP2の詳細については次の項目で詳しく説明しますが、ZESP2の加入には日産カードの作成が条件となっており、決済などもこのカードで行われる事になります。

日産カードにはいくつか種類がありますが、大きく分けるとクレジットカード機能付き、クレジットカード機能なしの2種類になります。

クレジットカードについては、既に他の物を持っている方が多いかと思いますので、通常の場合にはクレジットカード機能なしを選んだ方が良いと思います。(いずれも初年度会費無料、年会費1250円)

日産カードについては購入車両が確定していない状態でも入会が可能ですし、申し込みからカードが出来上がるまで1ヶ月程度の日数を要しますので、リーフを購入する事が決まっているなら出来るだけ早く申し込んでおいた方が良いです。

「日産ハウスカード」クレジットカード機能なし

ZESP2への入会に必要なカードで、最もおすすめなのが以下の「日産ハウスカード」です。

信販会社のクレジットカード機能は付帯していませんが、以下の日産系のサービスやその他の自働車関連のサービスであれば、その支払いに使用する事が可能です。

・日産販売会社

・日産レンタカー

・日産トラベルセンター

・ガソリンスタンド(出光・コスモ石油・昭和シェル・ENEOS)

・JAFロードサービス

・自動車保険(損保ジャパン日本興亜・東京海上日動)

 

ハウスカードを支払いに使用するメリットがあるのは、日産ディーラーでの整備や部品の購入の際に5%の割引が受けられる程度ですので、他の支払いについては敢えて「日産ハウスカード」を使う必要はないかと思います。

※日産レンタカーなどでは車格によって15%割引が受けられますが、他の割引サービスとの併用は不可ですし、ZESP2自体に最大50%割引のサービスが付帯しますので、これはZESP2加入者にとっては意味はありません。

「日産カードVisa・Mastercard / NISMO CARD」

こちらはクレジットカードが付帯する日産カードになります。

個人的にはあんまり余分なクレジットカードを持つのはセキュリティの面でおすすめしませんが、出光のSSでガソリン代1%の割引、アミューズメント施設などので割引が受けられるケースもあります。

なお、各種日産カードは日産ディーラーの店頭でしか申し込みが出来ません。

 

私の場合には法人でのZESP2への加入を前提に日産カードを申し込んだのですが、それぞれのカードの説明はなく、法人用の申込書を渡されて記入しその場で提出、その後ディーラーから電話があり、申込書を誤って古いものを渡してしまったので再度来店してくれと言われました。

そこで再度新しい申込書に記入を行い提出しましたが、何故か後日クレジットカード機能付きのカードとハウスカードの2種類が届き、サポートに問い合わせるとZESP2への加入の条件としては「日産ハウスカード」のみで良いと言われた為、クレジットカード機能付きのものを解約…。

ディーラーの事務処理や説明がかなり杜撰と感じました。

日産カードの申し込みから郵送まではおよそ6週間程度掛かっています。

ZESP2の申し込み

ZESP2(ゼロ・エミッションサポートプログラム2)とは、リーフの急速充電や通信サポート、電欠の際などのロードサービスが定額で受けられるサービスです。

■ 公式サイト~ゼロ・エミッションサポートプログラム2

充電プランとしては、従量制と定額制の2通りがあり、家庭に充電器を設置し、外出先での急速充電はほとんど使わない人の場合には従量制の方がお得になる可能性もありますが、初期型リーフの場合には車両導入コストとランニングコストが激安になる点を魅力を感じて購入を検討している方が多いと思いますので、基本は定額プランをメインに使う事になろうかと思います。

ZESP2の定額プランでは充電カードが発行され、そのカードをかざす事で日産ディーラー(1780基、NCS急速充電器3920基)の5700基が月間2,000円で使い放題となります。

ZESP2自体は車両が確定しないと申し込みができない為、私の場合には7月20日に日産カードの申し込み→7月30日にナンバー変更を伴う名義変更、ZESP2の申し込みを行いました。

ZESP2の充電カードが手元に届いたのが9月14日ですので、ZESP2の申し込みからカードの発行まで6週掛かった事になります。

カードが手元に届くまでは日産ディーラーから教えて貰えるパスワードで急速充電器の使用が可能になりますが、これは全体の5700基のうちの1/3程度の数になりますので、結構不便でした。(まぁ、近所をウロチョロするだけなら、さしたる問題はないですが)

家庭用200V電源の工事

私はコスパ重視でリーフに乗っていますので、家庭用200V電源の工事はしていませんが、急速充電器では通常では90%強までの充電しか出来ませんので、家庭でリーフを100%近くまで充電したい場合には200V電源の工事が必要になります。

前オーナー曰く、試しにエアコン用の200Vコンセントで充電してみたら充電出来たとの事ですが、電気の専門家には火事になるかも知れないので止めろと言われたそうです。(笑)

電池の寿命を考えるのであれば急速充電よりも、200Vでの家庭用充電器を主体とした方が良さそうですが、充電器と電池劣化のはっきりした統計データはない模様ですので、ここは考え方次第かと…。

リーフは駆動用電池への影響などをどこまで考えるかで、運用コストや手間が大幅に変わってくる車種なので、割り切る部分とこだわる部分について、コストを考えた上で方向性を決めておいた方が良いでしょう。

200Vコンセントの設置工事については、ディーラーで提携してる業者を紹介して貰えますが、工事内容はどこの電気屋さんもで可能な簡単なものなので、自分で安いところを探してみても良いでしょう。

リーフやEV車の200V充電コンセントの取り付け費用について
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N-Link OWNERS

リーフに搭載されているメーカー純正カーナビには通信機能が搭載されており、交通情報の受信や電欠などのトラブルの際にはカーナビからの操作でオペレーターのサポートが受けられる「NissanConnect」の一部機能に対応しています。

また、「NissanConnect」以外にもリモコンで充電タイマーやエアコンの起動を操作するスマホアプリもありますが、これらの機能を有効にする為には、N-Link OWNERSへの入会が必要になります。

以下のページから車体番号と電話番号の下4桁を入力し、画面の内容に従って登録を行います。

■ 日産 N-Link OWNERS 新規会員登録

メールアドレスやIDなどの登録項目がありますが、これは後でカーナビに入力しなければならないので、スマホで写真などを撮っておくと良いでしょう。

ウェブ上での登録が正常に終了したら、その情報をカーナビに反映させます。

N-Link OWNERSの入会の際にはディーラーで事前に車体番号と電話番号の登録がされていないと、ウェブでの入会は出来ません。

私の場合にはディーラーで車体番号が正しく登録されていなかった為、日産のサポートに問い合わせて直接車体番号を登録して貰いました。

中古でリーフを購入する際にやっておくべき事のまとめ

今回はほぼ個人売買という形でリーフを購入した為、以下の手順について手探り状態で進めて行きましたが、おおそよスムーズに事が運んだとは言い難い状況でした。

・日産カードの申し込み(ZESP2の申し込みと決済に必要)

・ZESP2の申し込み(外出先での急速充電に必要)

・N-Link OWNERS(純正カーナビの通信機能や、充電タイマーなどを使用する為に必要)

 

ディーラーでは詳しい手順の説明がないのはまだ良いですが、ミスが多かったのが痛いです。

日産直系のディーラーなので、会社の体質的に新車を売ること以外にはあまり時間を掛けない方針なのでしょう。

色々トラブルがあると、カードの発行やカーナビへのID登録が遅れて、諸々のサービスが受けられない期間が長くなります。

という訳なので、日産カードとZESP2の仕組みやカードの発行手順について、担当のディーラマンがあまりこれらの処理を理解していない事も想定しつつ、ディーラーに行った際に詳しくこれらの手順聞いてみて、回答が曖昧な場合には注意を促した方が良いでしょう。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ 初期型リーフの評価

■ リーフやEV車の200V充電コンセントの取り付け費用について

■ 「leaf spy pro」の使い方

■ リーフ(ZE0)のヒューズボックスの開け方とグローブボックスの外し方

■ リーフの12V補器バッテリーの充電挙動と交換について

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