初期型リーフに乗り始めて1ヶ月程度が経過しましたが、そこそこリーフのデジタルな部分の理解が進んできましたので、スマホアプリの「leaf spy pro」の導入を行いました。

アプリの説明がほとんどない状態で用語なども良く分かりませんでしたので、ついでに備忘録的に用語や使用方法について書き留めておきます。

「leaf spy pro」を使うのに必要なもの

「leaf spy pro」を使用する為にはリーフから情報を吸い出すBluetooth対応のOBDⅡアダプタとスマホ・タブレットが必要です。

OBDⅡアダプタについてはiOS版とAndroid版でハードウェアそのものが異なります。

今回は前のオーナーから以前使用していたOBDⅡアダプタを貰ったので特に考える必要はありませんでしたが、中にはリーフで動かないものもあったり、中期のマイナーチェンジ後にはブレーキトラブルが発生しているケースもあるようですので、導入は自己責任でお願いします。

今回使用してみたのは、おそらくこれではないかと思います。

車のOBDⅡポートに挿し込み、スマホでBluetoothペアリングを行うと「leaf spy pro」がデータの更新を開始します。

「leaf spy pro」の各種用語について

「leaf spy pro」ではバッテリー管理に関わる各種略語が使われていますが、略語の意味や元になる言葉の説明なども見当たりませんので、これらの略語の意味を調べなければ全く以って意味不明です。(笑)

ここでは「leaf spy pro」の各画面に表示される略語の意味について解説します。

表示画面1 初期画面の電圧グラフ

「leaf spy pro」の初期画面は以下のように96のバッテリーセル(ペア)のそれぞれの電圧の状況が表示されています。

右上の16mVの表記は、各バッテリーのうちの電圧が最低のものと、最高のものの電圧差を表しているようです。

AHrとは?

AHrはモバイルバッテリーのスペック表記に使用されている、mAhと同じくバッテリーの総容量です。

アンペア(A)アワー(Hour)の略かと。

モバイルバッテリーなどは、概ね3.6~7Vのリチウムリオン電池が並列で何個か使用されていますが、20000mAhであるならば3.6~3.7Vの電圧で20Aの電流を1時間流せるという事です。

電力量(Wh)に変換すると、3.65V×20A×1h=73Whとなります。

 

リーフの場合には24kWhモデルでは3.75V×96の直列配置×2列の並列で、電圧は360V辺りになります。

従って単純計算では新品バッテリーの場合には360V×66.6A×1h=24kWh程度となりますが、どうやらバッテリーメーカーで過去に掲載していたバッテリーセルの容量の公称値は3.75V/32.5Ahとなっていますが、leaf spy proでの表示は65AHrとなる模様です。

■ にゃんた発電所 日産リーフ バッテリパック まとめ (未完成)

なお、私の初期型リーフは5.9万キロ走行で6年落ち、49.71/65AHrですので新品バッテリーの76.5%の容量と認識されているという事になります。(リーフのバッテリー制御のプログラムにはそのように認識されているだけであって、化学的にはもっと残っているらしい)

SOHとは?

SOHはバッテリーの健全度を表しています。(State of Healthの略で健全性…新品だと100%を超えるとの話も)

うちのリーフ号は75.78%と表記されており、AHrで計算した数値とは1%弱の誤差がありますが、何かその他の係数が掛かっているのかも知れませんね。

Hxとは?

Hxはバッテリーの内部抵抗についての情報を表す数値らしいですが、通常はリチウム電池が劣化する事で内部抵抗が上昇し、性能が低下すると言われています。

Hxは内部抵抗が上昇すると下がるようで、新品状態だと100%を示すらしいです。

うちのリーフ号は54.72%と表記されていますが、SOHに及ぼす影響はどれくらいのものなのかは不明です。

その他上部に表示される項目

・QC~急速充電回数

・L1/L2s~普通充電の回数

SOCとは?

こちらは画面左下に比較的大きく表示されています。

SOCはバッテリーの総容量に対する充電率ですが、充電器に表示されている充電率と10%程度の誤差が発生しています。(「leaf spy pro」での表示の方が少ない)

どうやら初期型リーフの場合には20/24kwhが利用可能な領域らしく、充電器では20kwh×劣化込みの容量(76%)=15.2kwhがMAXの容量と認識され、「leaf spy pro」ではもとの24kwh×劣化込みの容量(76%)=18.2kwhがMAXの容量と認識されているようです…たぶん。

表示画面2 ① バッテリーセルごとの電圧ヒストグラム(分布図)

表示画面1の電圧グラフが表示されている状態で左下の●●●のメニュー切り替えをタップすると、表示画面2に進みます。

表示画面2では以下のように5つの表示項目の切り替えが可能となっています。

①バッテリーごとの電圧ヒストグラム(分布図)

②バッテリー温度グラフ

③充電電力グラフ

④速度・標高グラフ

⑤電費グラフ

 

①バッテリーごとの電圧ヒストグラム(分布図)では、96個のセル(ペア)の電圧ごとの分布が表示されています。

グラフの縦軸はセルペアの個数、横軸が電圧ですね。バラツキが少ないほど良好という事でしょう。

表示画面2 ②バッテリー温度グラフ

表示画面2で表示項目を切り替える為には、画面の中央をタップします。

すると、バッテリー温度のグラフが4本表示されます。(年式により3本の場合も?)

センサーがどの部分の温度を計測しているのかは良く分かりません。

表示画面2 ③充電電力グラフ

更に画面の中央をタップすると充電電力グラフが表示されます。

グラフの縦軸が充電電力(kw)、横軸が時間(分)となっていますね。

①赤線…SOC(充電率)の推移~バッテリーの劣化具合は計算し、マージンで使用不可の部分も含まれていると思われる

②マゼンタ線…Gids率の推移~新品の満タンのバッテリーのエネルギーを100%として、それに対してのエネルギー率、マージンで使用不可の部分も含まれていると思われる

SOCとのざっくりとした違いは、SOCは分母がバッテリーの能力低下分を差し引いたもの、Gids率はそれを加味しないものと思われる(たぶん)

新品バッテリーの最大数値に対してのエネルギー備蓄率と言ったところかと思います。(新品バッテリーが22.4kwhベースなのか24kwhで計算されているのか良く分かりません)

③黒線…何を示すのか分かりません。(35.4°と出ている)

④青線…充電器が供給している電力?

⑤青線…バッテリーが受け入れた電力?

因みにうちのリーフの場合にはディーラーの急速充電器での充電率が98%の状態で、SOCは86%程度でした。

表示画面2 ④速度・標高グラフ

更に画面をタップして表示項目を切り替えると、「速度・標高グラフ」なる物が表示しますが、上部に「sample」との表記があり、機能していない気がします。

表示画面2 ⑤電費グラフ

電費グラフについても何故か分かりませんが、何も表示されていません。

表示画面3&4各種情報一覧

表示画面2から●●●の表示画面切り替えをタップすると、表示画面3→4と表示が切り替わります。

【表示画面3】

【表示画面4】

3と4については、3の表示項目のほとんどが4に含まれていますので、3はあまり使う機会はないのかなと思いますので、4のみ説明します。

4の表示画面はちとややこしいですが、以下の7つの領域に分かれており、それぞれ表示する項目を変更する事が可能です。

①GIDs%/GIDs/SOC%の表示位置の切り替え

因みにGIDsとはバッテリーのエネルギーレベルを数値化したもので、新品時満タン時には281となるようです。

この281に対しての現在のGIDs値を281で割った物がGIDsのパーセンテージとなります。

②電費や電圧、走行距離などの情報の切り替えが可能です。

③SOC・GIDs率・DTE(残りの航続距離)のグラフです。

電池の形をしていますが、右側の黒い+極の部分をタップすると、以下のリアルタイム使用電力の表示に切り替わります。

 

・Batt~駆動電力

・Aux~車載機器の使用電力

・Hetr~ヒーターの使用電力

・A/C~エアコンの使用電力

 

④残量エネルギー・使用済みエネルギー

⑤タイヤ空気圧/外気温(タイヤの空気圧は専用のガジェットをホイールに設置する必要あり?)

⑥航続距離の表示切替

・km→0%~残りの総航続距離

・km→LBW~亀マークが出るまでの航続距離

・km→VLBW~バッテリー残量警告が出るまでの航続距離

 

⑦航続距離予測に使用する電費の設定

「leaf spy pro」の使い方のまとめ

以上、「leaf spy pro」の使い方についてまとめてみました。

一部機能してなさそうな表示もありますが、今後何か気付いた点があれば追記を重ねます。

■ リーフ(ZE0)のヒューズボックスの開け方とグローブボックスの外し方

■ 初期型リーフの評価

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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