最近のカーナビに搭載されているタッチパネルはかつてのように圧力を加えなければ反応しない感圧式ではなく、指で軽く触れただけで操作を検知する静電容量式タッチパネルが主流となっています。
スマホやタブレットについてもこの静電式が使用されており、昔に比べるとカーナビの操作感覚はスマホに近づいていると言えますが、2本以上の指による検出を行いピンチインやピンチアウト(拡縮)が可能なカーナビは実はまだまだ多くはありません。
この記事では最新のアフターパーツについて、スマホのようなピンチ系の操作が可能な機種、そうでない機種の操作方法について解説します。
現状のカーナビはスマホのような操作感覚を謳っておきながら、ほとんどの機種でピンチ系の操作は出来ませんのでカーナビを選ぶ際には気を付けたいところです。
各社のカーナビの操作方法を個別に見て行くと以下の通りとなります。
パイオニア 楽ナビ
パイオニアの楽ナビについては以下の4つのタッチパネル操作が可能です。
・ドラッグ
・フリック
・短押し
・長押し
私の感覚ではスマートフォンのようには感じられません…。GoogleMapなどの操作に慣れてしまうとカーナビのピンチ系の操作が出来ないカーナビの地図上から目的地をセットするのが苦痛になります。(そんな事しないって人は気にしなくて良いと思います)
パイオニア サイバーナビ
サイバーナビについては楽ナビの4つの操作にピンチイン・ピンチアウト・ダブルタップ・2点タップの4つの操作が追加されており、合計で8つの操作方法が可能となっています。
・ピンチイン
・ピンチアウト
・ダブルタップ
・2点タップ
・ドラッグ
・フリック
・短押し
・長押し
因みに私が購入した2016年モデルからこう言った表記はあったのですが、描画のレスポンスが悪過ぎるでござる。
最新モデルはいじくってないのでどれだけレスポンスが改善されているか気になるところですが、購入を検討されている方は必ず店頭で地図のレスポンスをチェックしてみる事をおすすめします。
パナソニック美優ナビ
パナソニックのカーナビはスタンダードグレードの「RA/RE」系からピンチ系の操作に対応している珍しい特性を持っています。
タッチパネルで可能な操作方法は以下の通りとなります。
・ピンチイン・ピンチアウト
・ダブルタップ
・2点タップ
・ドラッグ
・フリック
パナソニックのカーナビについては過去に展示会や店頭で触ってみた限りではレスポンスも比較的良い方でしたので、スマホに近い操作感と言っても問題ないように感じます。
ケンウッド彩速ナビ
ケンウッド彩速ナビは昔から処理や描画速度が非常に速いという定評がありますが、残念ながら2019年の最新モデルではピンチ系の操作は最上位グレードだけの機能となってしまいました。
エントリー~スタンダードの「MDV-L400/S700」系ではタッチパネルで以下の操作のみが可能となっています。
・ドラッグ
・フリック
・短押し
ハイエンドクラスの100万画素モデルである「MDV-M900」系ではこれに加えてピンチ系の操作も追加されています。(旧700/900系と同様)
・ピンチイン・ピンチアウト
・ドラッグ
・フリック
・短押し
私自身は2015年モデルの最上位「MDV-Z702」を使用していますが、このナビの操作感に慣れてしまうと他社のモデルで引っ掛かりのあるものは違和感を感じます。
イクリプス
イクリプスのカーナビはグレードが絞りに絞られ、現時点ではベースモデルとドラレコセットモデル、通信モジュール搭載モデルの3グレードしかありません。
操作系はどちらも同じになりますが、ピンチ系の操作も含めて以下のタッチパネル操作が可能です。
・ピンチイン・ピンチアウト
・ドラッグ
・フリック
・短押し
こちらの動画を見る限りはピンチ系の操作の際にややラグがある感じはしますが、それほど処理は遅くなさそうです。
アルパイン
アルパインについては液晶サイズや車種別でモデル数は多いものの、カーナビの基本機能の面ではほぼ一本化されており、以下のタッチパネル操作が可能となっています。
・ピンチイン・ピンチアウト
・ドラッグ
・フリック
・短押し
過去に店頭で触ってみた限りではなかなかレスポンスは良いように感じています。
まとめ
以上、カーナビのタッチパネル操作のメーカー・機種ごとの違いについてご説明しました。
実際の操作感については個別の機種ごとに異なるケースも考えられますので、一度店頭で目当ての機種を触って確認してみる事を強くおすすめします。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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