このページは自分でカーナビを取り付ける方法について説明しています。
取り付けは自分でやりたくないという人は、以下のページを参考にして下さい。
車の電装品の中でも、最も取り付けが難しそうなイメージがあるのがカーナビです。
実際のところはバックカメラなどの方が、配線の取り回しなどで創意工夫が必要だったり面倒くさい事が多いのですが、カーナビのとりつけもダッシュボードのパネルを外したり、色んな配線を繋いだりと、初めてだとやや難易度が高いような気もします。
こんな感じの写真が出てきちゃうとアレルギー反応が出る人もいるかも知れませんが、決まった配線を決まった通りに繋ぐだけですので、やってみると意外と簡単だったりします。
車種によってはパネル外しが面倒な場合もありますが、カーナビの取り付け方法を一度覚えてしまえば、他の電装品の取り付けも抵抗なく出来てしまいますし、トータルで考えるとかなりのコストを浮かせる事が出来ます。
車種別の取り付け方法を確認する
基本的にはカーナビが装着されている周辺のダッシュパネルと左右のピラー、グローブボックスを取り外して配線を取り回す事になりますが、車種によって引っ張るだけで外れるもの、周辺のパネルを外さなければならないものなどがあります。
アルパインの車種別取り付けページに取り外し方が記載されている車種もあります。
最も確実なのは、「車種名+型式+カーナビ取り付け」でネットで検索を掛けてみる事です。
よほどマイナーな車種でなければ、車種別の取り付け情報が見つかると思います。
基本的には配線をつなぐだけ
メーカー別の車種別適合表などを確認すれば、必要な配線キットなどが記載されています。
特に注釈が無いような場合は、配線キットのみで取り付けが可能ですが、この辺りも車種別の取り付け実績をネットでリサーチした方が確実でしょう。
車両側とはコネクタで接続、カーナビ側とはギボシ接続になりますが、説明書通りに同じ色の配線を接続するだけです。(車種、カーナビにより若干配線の色の違いはあり)
【ケンウッド MDV-Z702の例】
※若草色のパーキング検出コードを黒のアースコードに接続して、アースコードを車体の金属部分に接続すれば走行中でもカーナビを操作する事が可能になります。(特殊な車種の場合は不可の例あり)
※ピンクの車速検出コードは、車両側の車速信号ハーネスに接続しますが、これは車両によって位置が異なりますので、ネットで「車種+型式+車速信号」などで検索すると良いでしょう。
※紫/白のリバース検出コードは車両側のリーバースランプハーネスに接続しますが、同様に車両によって位置が異なりますので、ネットで「車種+型式+リーバースランプハーネス」などで検索すると良いでしょう。
各種接続にはこのような配線割り込みコネクタを使用すると簡単です。
ナビ側に接続するものは、配線キット以外には以下のようなものがあります。
- ラジオアンテナ
車両側から出てきています。カーナビの背面に挿すだけです。 - GPSアンテナ
カーナビに付属しています。カーナビの背面に挿してピラーを通してダッシュボードの上に置きます。 - 地デジアンテナ
カーナビに付属しています。カーナビの背面に挿してピラーを通してフロントウィンドウに貼ります。 - ETC車載機
カーナビ連動型の場合。カーナビの背面に挿します。 - バックカメラ
設置している場合。カーナビの指定端子に接続します。
取付説明書を見ながらやれば大丈夫
地デジアンテナやGPSアンテナの設置方法などは、取付説明書に記載がありますので、取付説明書を見ながら作業すればまず間違いはないでしょう。
注意すべき点はピラーを通した配線をビビり音を防止する為にちゃんと固定すること、カーナビに接続した各種配線をぐちゃぐちゃにせずに輪っかにしてカーナビ裏に綺麗に収納する事などでしょうか。
【ピラーの配線を固定】
【ぐちゃぐちゃの配線】
【輪っかにしてまとめる】
作業をする上で注意しておきたいこと
バッテリーのマイナス端子(黒の方)を外しておく
作業中に火花が散ってナビが壊れる事がないように、作業前にバッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。
因みに、バッテリーを外すと車の燃調学習がリセットされますので、作業が終わったらエアコン全開で5分程度アイドリングさせましょう。
ナビを固定する前に動作チェック
ナビを固定した後で動作不良が発覚すると、またナビを外さなければならなくなりますので、固定前にナビ機能、オーディオ機能、サイドブレーキを上げた状態での動作、バックカメラの作動状況などの確認をしておきましょう。
カーナビの取り付けにあると便利な工具
カーナビの取り付けはドライバーとペンチとハサミがあれば可能と言えば可能ですが、あればあったで便利なものもあります。
内張り剥がしや電工ペンチプライヤーなどがあった方が作業がはかどるでしょう。
まあ、間違って配線を短く切り過ぎたりしない限りは電工ペンチは使いませんが、やらかしたときの安心感は買えます。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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