パナソニックのカーナビ2023年モデルの違いとおすすめモデル

※2022年11月15日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!Omiです。

11月上旬にパナソニックからカーナビ2022~2023年向け最新モデルが発表されています。

同社のカーナビにはインダッシュ型のStrada、9~10型のフローティングディスプレイのStrada Fシリーズがありますが、今回は同社のフラッグシップモデルである、9~10型のフローティングディスプレイのFシリーズ→一般モデルの順に、2022~2023年モデルの特徴について解説します。

Fシリーズ2022~2023年モデル

まずは上位クラスの9~10型のフローティングディスプレイのStrada Fシリーズです。

アフターパーツのカーナビ事業は、ここ数年のスマホアプリの台頭、自動車メーカーのナビ純正化の流れを受けて右肩下がりの斜陽産業になってしまった上に、機能面でも来るところまで来てしまった感があり、他社との差別化がなかなか難しい事になっています。

パナソニックのカーナビは、他社に先駆けて数年前から汎用性の高いフローティング大画面ナビを打ち出して来ましたが、これも既に業界のスタンダードになってしまっており、どのメーカーも似たような商品構成になってしまった、と言うのがここ2~3年のナビ市場に対する私の印象です。

このような情勢の中でパナソニックでは有機ELディスプレイを採用したナビを展開していますが、2023年モデルではインターネット経由で自宅のレコーダーに録画した動画を車内で再生する「レコーダーリンク」機能を追加しています。

「レコーダーリンク」はサイバーナビと似た機能

今回Fシリーズで追加されている機能は、こちらの2つになります。(10型の2機種のみ)

・自宅のレコーダーに録画した映像をカーナビで視聴
・自宅のレコーダーで受信していテレビ番組をカーナビで視聴

この機能の概要は2019年から展開している現行のサイバーナビほとんど同じです。

ただし、車内で動画を視聴する際にサイバーナビでは専用の通信モジュールやモバイルルーターなどを使用するのに対して、パナソニック製品ではスマホの回線でインターネットに接続します。

そしてスマホのWiFi機能を使ってナビにAVデータを送信する流れとなっています。

従ってスマホの回線は高品質なものでなければ、動画の再生に遅延が発生してしまうかも知れませんし、何より気になるのが通信費用ですね。

サイバーナビでは、この機能を実装すると同時にドコモ回線を使用した格安通信プランも展開していますので、パナソニックの「レコーダーリンク」は現実的に考えるとかなり使いどころが限定されそうな機能と言った印象です。

3グレードの違い

今回発表されているFシリーズは3グレードになりますが、それぞれのスペック概要はこちらの通りです。(レコーダーリンク以外の機能構成の差は2022年モデルと同様)

CN-F1X10BGDCN-F1X10GDCN-F1D9GD
パナソニック9V型ストラーダCN-F1D9GD+ホンダN-BOX/N-BOXカスタム(JF3/JF4型)用取付キットセット
ノーブランド品
10有機EL 100万画素9型液晶 100万画素
VICS WIDE
ETC2.0対応車載機
フルセグ/DVD/SD/USB/Bluetooth/CD録音
レコーダーリンク-
ブルーレイ-
HDMI IN×1
HDMI OUT×1
ハイレゾ再生(FLAC/WAV)
高音質サウンドエンジン-
Navicon
連携ドラレコ
CA-DR03HTD
バックカメラ
CY-RC500HD
ステアリングリモコン
地図更新
全地図3年に1回無料
取付・取扱説明書
車種別対応表
工賃が安いカーナビの持込取り付けが出来るお店の探し方

2021~2022年モデルからHDMI IN/OUTポートが実装されている為、スマホのデジタルミラーリングや、Fire TVなどの視聴が可能です。

この3グレードの違いを簡単にまとるとこちらの通りです。

・CN-F1X10BHD:レコーダーリンク、ブルーレイ再生可能な全部アリ、10型有機EL、高音質エンジン
・CN-F1X10HD:レコーダーリンク、ブルーレイ再生不可、10型有機EL、高音質エンジン
・CN-F1D9HD:ブルーレイ再生不可、9型液晶、高音質エンジンなし

インダッシュ型2022~2023年モデル

次に従来型カーナビのインダッシュモデルについて解説します。

インダッシュの主力はCN-H系

フローティングモデルのFシリーズ登場以前には、インダッシュ型のモデル数がこんなに細かく括って機能分けしてどうするの?というくらいに多かったのですが、従来の主力だったインダッシュ型CN-R系は、2021~2022年モデル以降はCN-H系となって実質1モデルに集約され、Fシリーズの派生モデルのようなスペックになっています。

CN-HA02DCN-HA02WDCN-HE02DCN-HE02WD
7型液晶 100万画素
VICS WIDE
ETC2.0対応車載機
フルセグ/DVD/SD/USB/Bluetooth/CD録音
ハイレゾ再生(FLAC/WAV)
Navicon
連携ドラレコ
CA-DR03HTD
バックカメラ
CY-RC500HD
ステアリングリモコン
地図更新
全地図3年間で1回無料
取付・取扱説明書
車種別対応表
工賃が安いカーナビの持込取り付けが出来るお店の探し方

前回のフルモデルチェンジで、ディスプレイと地図の100万画素化、ハードウェアの強化、インターフェイスのブラッシュアップが行われました。

カーナビとしての機能面では、かつてのアッパーミドルのような構成となっており、HDMIのIN/OUTポートはないものの、ハイレゾ再生にも対応し、ブルーレイ以外の主要な全てのメディアの再生もサポートしています。

従来型のカーナビでOKという方には必要充分な機能構成でしょう。

弱点としては、このグレードのモデルは機能面で他社と差別化が難しく、地図更新費用が決め手になりがちですが、インクリメントPの地図を採用するパイオニア・ケンウッドの製品は、年間3,600円での地図更新が可能ですので、このコスト差が明暗を分ける事になるかも知れません。

まとめ

以上、パナソニックの2022~2023年モデルのカーナビについて解説しました。

フローティングディスプレイのFシリーズでは「CN-F1D9GD」がリーズナブルで本命ですが、インダッシュ型については機能面で他社との差別が難しく、インクリメントPの地図を安価に更新できるパイオニアとケンウッドの製品と比べるとトータルコストでは厳しいのが実情です。

コメント

  1. M.H より:

    初めまして、M.Hと申します。

    日産、EVのARIYAの純正ナビを使いつつ、ALPINEナビを取り付けたいと思っております。
    困ったことに、車速、バック、パーキングブレーキの信号線がありません。全てCANで取り扱ってると思われます。

    このような案件は対応可能でしょうか?

    例えば、車速は車速パルス発生器を取り付けて取るとか、古典的なやり方でも構いません。

    お返事お待ちしております。よろしくお願いいたします。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      M.H様
      信号線がないような車種の扱いは分かりかねますね。
      大塚電装さんとか詳しいと思いますが、作業依頼ありきでないと質問は難しいと思います。
      https://car-accessory-news.com/ohtsukadensou/

      ここまで専門的な話になると、それを生業とする専門家に相談した方が良いんじゃないですかね。

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