※2019年11月6日更新~レーダー探知5機種の都内での誤報チェックを行いました。

最近は各県警による小型オービスの運用の拡大と、一部都道府県でのレーザー式の固定オービスの導入により、レーザー式の取締りの探知が可能なレーダー探知機に注目が集まっています。

以前から海外メーカー製の精度が怪しいレーザー探知機は存在していましたが、2019年に入るまでは日本のメーカーからは発売されておらず、2019年の4~9月にようやくユピテル、コムテック、セルスターからそれぞれ1系統のモデルが発売されたところです。

※8月にはコムテックから3.2型液晶の「ZERO 707LV」も発売、10月にはユピテルからレーザー探知距離が大幅に伸びた「LS700」が発売されています。

レーザー長距離探知!ユピテル「LS700」の実機レビューと評価

レーザー探知モデルのスペック

2019年10月末現在でのレーザー対応モデルは、ユピテルが2系統5モデル、コムテックが2モデル、セルスターが1モデルとなっています。

◆ユピテル

①「LS300」~特定のカー用品店向け

②「GS103」~一般店向け

③「A350α」~ユピテルWEB直販モデル

④「WR70」~amazon向けモデル

⑤「LS700」~販路は直販のみ?最新最上位モデル

◆コムテック

①「ZERO 807LV」~4.0型静電式液晶モデル

②「ZERO 707LV」~3.2型感圧式液晶モデル

◆セルスター

①「AR-W86LA」~3.7型静電式液晶モデル

ユピテルコムテックセルスター
LS300
A350α
WR70
GS103
LS700ZERO 707LV
ZERO 807LVAR-W86LA
3.6型モニター3.2型モニター4.0型モニター3.7型モニター
静電式感圧式
リモコン
静電式
リモコン
静電式
自動更新OP自動更新
情報共有OP情報共有
フルマップ-フルマップ
Kバンド探知GPSのみ
レーザー探知
GPS16.0万/取締5.6万GPS16.2万/取締5.7万GPS17.6万/取締6.0万GPS17.3万/取締5.2万

9月までのモデルで3社のガチ比較をしてみた!

今回のテストにはユピテルの最新モデル「LS700」は含まれませんが(テスト中に発表されたので)、次の3つのモデルで、GPS警報を無効にした状態で各種取締りの探知と誤警報のテストを行っています。

①ユピテル「A350α」

②コムテック「ZERO 807LV」

③セルスター「AR-W86LA」

テスト対象は以下の通りです。

①Xバンド~Hシステム3ヶ所

②Kバンド~固定式小型オービス2ヶ所

③レーザー~レーザー式固定オービス3ヶ所

取り締まり探知テストの結果をまとめると以下の通りとなります。

◆従来型のXバンドのレーダー波の探知能力

1位:ZERO 807LV

2位タイ:AR-W86LA

2位タイ:A350α

◆新型Kバンドの探知能力

1位:A350α

2位:ZERO 807LV

3位:AR-W86LA

◆レーザーの探知能力

1位:ZERO 807LV

2位:AR-W86LA

3位:A350α

因みにレーザー式オービスの測定ポイントはカメラの25~30m手前だそうです。

■ ラジオライフ レーザー式オービスの測定ポイントは何m手前?

レーザー式オービスが速度違反の判定区間するのは、オービスの手前25mから30m、撮影ポイントは20mです。

また、取扱説明書には「一定速度で回転するミラーによる投受光のため、同じ経路の反射光しか受光しない」と記載。

他建造物や他車両の多重反射の影響を受けない旨が書かれています。

旧式モデルでもGPS警報はされます

2019年7月の動画でも解説していますがユピテルの2016年モデル「GWR203sd」、コムテック2017年モデル「ZERO 704V」でも、LHシステムとしてGPS警報はありますね。

また、セルスターでも「AR-222RA」でGPS警報は発動したと言うご報告も頂いていますので、固定式のレーザーオービスは各社ともに旧モデルでもGPS警報は実装されているようです。

誤警報の多さについて

埼玉県から大阪府までの一般道650キロの行程における誤警報の多さについては、以下の結果となりました。(主に中山道)

◆ユピテル A350α

レーダー誤報~134回

レーザー誤報~7回

◆コムテック ZERO 807LV

Xバンド誤報~4回

Kバンド誤報~74回

レーザー誤報~0回

◆セルスター AR-W86LA

レーダー誤報~12回

レーザー誤報~0回

ユピテルのA350αはおそらくKバンドの感度が最も高い為か、非常に誤報が多く、レーザー誤報も7回と他社と比べるとダントツの多さとなってます。

また、レーザー誤警報は走行する車から発せられるレーザーが影響しているように見受けられますので、ユピテルのセールスポイントである自動誤報キャンセル機能はほとんど役に立ちません。

最新モデルのLS700でKバンドとレーザーの誤報、探知距離がどのように改善されているのかが見物ですね。

 

なお、復路に関しては「A350α」の方は自動キャンセル機能が働き、同じ場所であればしっかり警報がキャンセルされていましたので、ほとんど決まった道しか走らないような使い方をするのであれば、「A350α」はかなり誤報が少なくなるでしょう。

【往路】

【復路】

コムテックのZERO 807LVはLS700を除いた最新モデルの中で最も安定したレーダー、レーザー警報の精度となっています。

ただし、電子機器としての動作が不安定な部分が見受けられ、今回のテスト中に2回も延々と「350.1無線を受信しました」の警報を繰り返す現象が発生し、これは再起動させるまで直りませんでした。

また、この数か月で一度だけですが、GPSを全く受信しないトラブルにも見舞われた事があります。

最後にセルスターのAR-W86LAですが、Kバンドの受信警報が鳴らない為、誤報が少なめですが、レーダー式の小型オービスを探知できないのはどうかな?と感じます。

セルスターのサポートの回答は「Kバンド・小型オービスともレーダー波を探知できる」との事でしたが、公式のプロダクトページに掲載されていない内容は、いかにサポートの回答と言えども鵜呑みにしてはならないと言う良い教訓になりました。

なお、ユピテルの最新モデル「LS700」については既に注文済みですので、11月中のテストを予定しています。

レーザー長距離探知!ユピテル「LS700」の実機レビューと評価

その他気になったポイント

その他気になった点として、「A350α」「ZERO 807LV」のいずれも、可搬式・半可搬式の小型オービスを新型レーダー波として識別検知する機能があり、「ZERO 807LV」の方は頻繁に「Kバンド」の誤警報が出ていますが、「A350α」は「Kバンド」の誤警報が一度もない点が挙げられます。

 

本来だと「Kバンド」の誤報は以下の様に「新型レーダー」として警報される筈です。

コムテックの規定する「Kバンド」とユピテルのそれは違う周波数なんでしょうかね…。

※ユピテルのモデルも電波強度が上がると「新型オービス」に警報が切り替わりました。

コカ・コーラの人感センサー自販機による誤報チェック

先日Kバンド対応のレーダー探知機について、コカ・コーラのアプリ対応の自販機による誤報の件でご質問を頂きました。

最近の自販機は環境への配慮から、人感センサーで電力を制御するタイプが普及しているようですが、コカ・コーラーアプリ対応のものは全て人感センサーを搭載しているようです。

これらは24GHz帯の電波を飛ばして動体検知を行っているようですが、レーダー探知機が探知するKバンド24.1GHzと非常に近い周波数のようですので、レーダー探知機が取り締まりのレーダー波と誤認しやすくなっています。

因みにこの自販機のセンサーモジュールの種類は不明ですが、自販機に使われるドップラーセンサーは24GHz帯が一般的で、富士通では以下のようなセンサーコンポーネントを生産しています。

注3)デフォルトでは24.11GHz、24.15GHz、24.19GHzの3チャンネル対応となっております。
お客様のご要望に合わせて最大11チャンネルまでのカスタマイズ対応が可能です。

24.10GHzにもカスタマイズ出来そうですし、Kバンドの取締りレーダー波と周波数が丸被りする可能性もありそうです。

今回はユピテル・コムテック・セルスター最新レーダー探知機で、コカ・コーラのアプリ対応の自販機の前を通ってそれぞれの挙動をチェックしてみました。

結論先に言ってしまいますと、現在のKバンド対応のレーダー探知機は全て自販機の電波と取り締まりのレーダー波を区別する事が出来ていません。

ただし、モデルによって自販機との距離や向きによって警報が鳴ったりならなかったりと言うのはありますので、その辺りに注目してください。

なお、レーダー探知機側の設定は基本感度MAXで、LS700のみ、カスタム設定でレベル2以上の強度の電波のみを警報するようにしてあります。

おおまかな傾向としては、Kバンドを探知しない「AR-W86LA」は終始沈黙、「A350α」は反対車線の自販機にも反応、「LS700」と「ZERO 807LV」は反対車線の自販機には反応しない傾向が強い、と言う結果になりました。

都内周回の誤報チェック

引き続き2019年モデルの各社レーダー探知機最新モデルの東京都内における誤報チェックを行いました。

なお、今回は誤報の回数以外にもいくつか気が付いたポイントがありますので、先にそれをお伝えしておきます。

①一つ目はレーザー探知誤報が発生する条件

②二つ目はコムテックのクラウドサーバーによる自動の取締りポイントの共有の精度

③三つ目はコムテックレーダー探知機の動作の安定性

についてです。

レーザー探知誤報が発生する条件

まず一つ目のレーザー探知誤報が発生する条件ですが、セルスターのAL-01は一度だけ誤報が出ましたが、こちらは周囲に赤外線などを発する装置や車などが存在せず、いまところ傾向は全く分かりません。

以前からA350αについては、レーザー誤報の大部分は大型トラックとのすれ違いの時に発生していますが、こちらも発生の原因は良く分かりません。

因みに大型トラックとのすれ違いの時以外にも誤報が出る事があります。

こちらはZERO 807LV とA350αが同時にレーザー誤報を出していますが、原因はおそらく対向車のアウディA8のレーザースキャナーだと考えられます。

コムテック自動の取締りポイントの共有の精度

次にコムテックのクラウドサーバーによる自動の取締りポイントの共有の精度についてですが、コムテックは2014年モデルのZERO 94VSから、個々のレーダー探知機が受信したレーダー波の情報を周囲の車に拡散するシステムを実装しており、2017年以降の上位モデルは全てこの機能を搭載しています。

当初から誤検知による誤った取締情報の拡散が懸念されましたが、今回のテスト中に4か所の共有ポイントが表示されましたので周囲の状況を確認してました。

共有ポイントの表示は、設定で24時間以内に登録されたものに限定しています。

 

なお、コムテックのレーダー探知機フルマップ表示が出来ない上に、ジャイロセンサーを搭載していながら方向転換が反映されるまでに時間が掛かる上、レーダースキャンに表示される距離も怪しいため、ポイントを特定するのがなかなか難しい状況でした。

共有ポイントの近くでは無茶苦茶に警報が鳴りまくっていますが、何か取り締まりを行って様子もなく、誤報が登録されたものと考えられます。

今回は4か所の共有ポイントをチェックしましたが、いずれの場所でも取り締まり以外の電波が検出されましたので、やはり当初の懸念通りかなり誤報に基づいた登録ポイントが多いという印象を受けました。

コムテックのレーダー探知機の動作の安定性

次にコムテックのレーダー探知機の動作の安定性についてですが、過去の動画で述べた通り、丸一日運転していると、無線警報が鳴りまくったり、GPSを捕捉しない不具合の発生率が高くなります。

今回はレーダー探知の画面が出たまま、元に戻らない不具合が発生しました。

相変わらず再起動しないと治らない不具合が多いです。

都内周回の誤報チェック

埼玉県久喜市から品川駅周辺まで往復しましたが、往復で違うルートを走行しています。

往路は赤羽・池袋・新宿・青山・六本木を経由して品川駅周辺、復路は東京・秋葉原・上野・北千住を経由して埼玉に戻りました。

走行距離は埼玉県内75km、東京都内55km、の計130km程度になります。

今回比較したモデルは

①ユピテル A350α

②ユピテル LS700

③コムテック ZERO 807LV

④セルスター  AR-W86LA

⑤セルスター AL-01

の5つ機種になります。

受信感度は基本は最高設定ですが、LS700のみカスタム設定でレベル2以上の強度の電波のみを警報するようにしてあります。

結果はこちらの通りです。

 埼玉県75km東京都55km
LS70037回11回26回
A350α114回38回76回
ZERO 807LV54回13回41回
AR-W86LA8回1回7回
AL-011回1回0回

事前の予測通りA350αが最も誤報が多く、ZERO 807LVがその半分、LS300は1/3程度になりました。

また、誤報の発生率については東京都内では

①A350αは700mに1回

②ZERO 807LVは1.3kmに1回

③LS300は2.1kmに1回

埼玉県内では

①A350αは2kmに1回

②ZERO 807LVは5.8kmに1回

③LS300は6.8kmに1回

の割合になっています。

「LS300」は概ね安定してA350αの1/3程度、「ZERO 807LV」は都内での誤報の多さが全体の足を引っ張る結果となりました。(過去2回の大阪遠征でも、序盤は少なめだったが大阪市内では同様の結果)

まとめ

2019年モデルのレーザー対応レーダー探知機の暫定評価は以下の通りです。

①Xバンドレーダー波探知距離~「ZERO 807LV」→「A350α」「AR-W86LA」が同等、「LS700」未計測

②Kバンドレーダー波探知距離~「LS700」→「A350α」→「ZERO 807LV」→「AR-W86LA」は不可だが、運用上は「LS700」の警報をレベル2以上に設定した方が望ましく、その場合には「LS700」=「A350α」となる。

③レーザー探知距離~「ZERO 807LV」→「AR-W86LA」→「A350α」で「LS700」は未計測だが探知距離は従来機の3倍とのメーカーアピールあり。

④誤報の多さ~「AR-W86LA」はKバンドを探知しないので圧倒的に誤報が少なく、次いで警報をレベル2以上の設定にした「LS700」、「ZERO 807LV」は繁華街での誤報が多め、「A350α」は全体的にかなり誤報が多い

今後、これらの5機種の「A350α」を「A360α」に入れ替えた上で大阪でのレーザー受信テストを行う予定です。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

レーザー長距離探知!ユピテル「LS700」の実機レビューと評価

レーザー式取締り対応のユピテルレーダー探知機「A350α」の実機レビュー

コムテックのレーザー探知対応のレーダー探知機「ZERO 807LV」のレビュー、評価

実機レビュー 「AR-W86LA」セルスターレーザー探知ができるレーダー探知機の評価

後付け可能!セルスターレーザー探知機「AL-01」発表!

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

この記事が気に入ったらいいね!しよう