こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
普段あまり乗らないセカンドカーや趣味車は、自然放電や待機電流によってバッテリーが弱りやすく、いざ乗ろうとした時にセルが回らない…というトラブルが起こりがちです。
特に最近の車は電子制御が複雑で、わずかな電圧低下でも始動できないケースが増えています。
そこで私は、バッテリーの状態を手軽に把握できるガジェットと、安全に充電する方法を組み合わせて管理しています。
| 電圧値 | 状態 | コメント |
|---|---|---|
| 12.8V前後 | 満充電 | 健康そのもの |
| 12.5V前後 | やや減少 | まだ安心できるレベル |
| 12.3V前後 | そろそろ充電開始 | 私はこのあたりで充電しています |
| 12.2V前後 | 注意 | 放置すると弱り方が早いので充電推奨 |
| 12.0Vちょうど | ギリ安全圏 | 放置すると危険。必ず充電するべき |
| 12.0V未満 | 要注意 | 始動困難・劣化進行のリスク大 |
👉 私は「12.3Vくらいで充電を開始」しています。12.2Vまで下げてからだと弱りが早い印象があるため、少し余裕を持って対応しています。
一番手軽:Bluetoothタイプのバッテリーモニター
普段乗らない車の管理で最も使いやすいのがBluetooth対応のモニターです。
バッテリー端子に取り付けるだけで、スマホアプリから電圧や履歴を簡単に確認できます。
- 車に近づいてアプリを開いてデータ更新
- 過去の電圧変化をグラフ管理可能
- 複数台所有でもアプリで一括管理
私が使っているものと代表的な製品
CTEK Battery Sense(私が使用中)
アプリの完成度が高く、履歴管理がとても分かりやすい。信頼性を求めるならこれ。
ただし、残念ながら2025年8月時点ではこの製品は終売になっている模様。
代替製品としてはこのようなものが販売されています。
CTEKの製品よりもコスパが高く、Amazonなどで手軽に入手可能です。
シガーソケット型モニター(簡易チェック向け)
シガーソケットに差すだけで電圧を表示できる簡易モニターもあります。価格が安く、USB充電器として普段使いできるモデルも便利です。
ただし注意点があります。
- 多くの車は ACCオンでなければ電源が入らない
- そのため実際より電圧が低く表示されがち
- あくまで「目安」として使うのが無難
専用バッテリーテスター(正確だが不向きなケースも)
整備用のテスターを端子に直接接続して測る方法は正確で確実です。
- 始動時の負荷チェックも可能
- 車に余計な負担をかけない
しかし、ボディカバーを掛けて保管している車には不向きです。
測定のたびにカバーを外す必要があり、手間やキズのリスクがあるため、私は日常的には使っていません。
避けたい:OBD2電圧チェッカー
以前は便利とされたOBD2チェッカーですが、最近の車ではおすすめできません。
- 待機電流が増えて逆にバッテリー上がりを招くリスク
- ECU通信に干渉し誤作動や故障につながる可能性
- 実際にポルシェなどでは「ECU破損の原因」と警告するショップもある
常時接続は避けた方が安心です。
バッテリー充電器の重要性
電圧が下がったら、定期的に充電してあげることが大切です。特にメンテナンスモード付きの充電器なら、つなぎっぱなしでも安心して保管できます。
私が使っているものと代表的な製品
- CTEK XS7.0(私が使用中):サルフェーション除去機能やメンテナンス充電が可能。長期保管車の必需品。
- メルテック SC-1200:液晶表示が分かりやすく、コスパも良い。普段使いに最適。
- NOCO Genius 10:AGMやリチウムにも対応。防水性が高く、屋外ガレージで安心。
ボディカバー車の便利な充電運用
私はボディカバーを掛けて車を保管しているのですが、充電のたびにカバーを外すのは面倒です。
そこで、延長ケーブルでコネクタ部分を車両の外に出しておく方法を使っています。(ボディカバーの内側)
- カバーを外さずに充電器を接続できる
- 接続作業は数秒で完了
- 雨の日や冬場でもストレスなく充電可能
この工夫で、保管車両の充電管理がかなり楽になりました。
私のバッテリー管理フロー
- Bluetoothモニターで電圧チェック:アプリを開くだけで確認。週1回程度。
- 12.3V前後で充電開始:下がりすぎる前にCTEK充電器を接続。
- CTEK充電器でメンテナンス充電:フル充電後は自動で維持充電に移行。
- 延長ケーブルでラクに接続:ボディカバーを外さずに簡単に運用。
まとめ
私の感覚では、バッテリーは12.8Vなら満充電、12.5Vで安心圏、12.3V前後で充電を開始するのが理想的です。
普段乗らない車の場合は、Bluetoothモニターを使えば手軽に状態を把握でき、安心して保管できます。
シガーソケット型やテスターは補助的に使えますが、正確性や利便性を考えると日常管理にはあまり向きません。
また、OBD2チェッカーは便利そうに見えますが、ECUへの負荷や誤作動のリスクがあるため私は使っていません。
私自身はCTEK Battery SenseとCTEK MXS 5.0を組み合わせて運用し、12.3Vを目安に充電しています。
さらにボディカバー車については、延長ケーブルを外に出しておくことでカバーを外さずに充電できるようにしており、非常に快適です。
補足:ドラレコの駐車監視について
最近のドラレコは駐車監視機能が標準的になっていますが、車両のメインバッテリーから直接電源を取ると確実に負荷が掛かります。
特に普段乗らない車の場合は、そのまま放置するとバッテリー上がりのリスクが高まります。
私はこの点を考慮して、外部バッテリー(ドラレコ専用バッテリー)を併用しています。
これにより、駐車監視中でもメインバッテリーに負担を掛けず、安心して長時間駐車できるようになりました。
外部バッテリーを組み合わせれば、普段乗らない車でもドラレコとバッテリー保護の両立が可能です。









コメント
はじめまして。
ドライブレコーダー・駐車監視・バッテリーなどで検索し、この記事と「ドライブレコーダー駐車監視によるバッテリー上がりの3つの原因と5つの対策」の記事に辿り着きました。
駐車監視を行っているため、バッテリー上がりやバッテリの状態は心配であり、何かでチェックしないと、と考えておりました。
この点で、バッテリーのチェックを行うなら、この記事で紹介されているCTEK「BATTERY SENSE」と、前出の記事で紹介されているシガーソケットに繋げてチェックする「RCC-208」、どちらがおすすめでしょうか?
もちろん価格差が10倍近くありますので単純に比較はできないでしょうが、「RCC-208」でも十分なのか、または10倍であってもCTEK「BATTERY SENSE」の方がオススメか、アドバイスをお願いします。
MINIオーナー様
バッテリーの残量については感覚的な部分もあるのですが、乗る頻度が高い車に関しては平常時のエンジンオフの際の電圧も把握しやすく、管理も容易かと思います。
従って週に2~3日は乗る車であれば「RCC-208」でも私の場合は問題ないかと感じています。
ただ、昨年の8月に車を1台増車して、冬の寒い時期にはどの車もほとんど乗らなかった期間があり、そのうち1台は見事にバッテリーが上がりました(笑)
http://car-accessory-news.com/engine-start/
今回このようなことがあった為、CTEK「BATTERY SENSE」を2台の車に設置すべく、1つ追加購入しています。
ただし、CTEK「BATTERY SENSE」は電圧の変化で残量を測定する為、ECUなどの暗電流も含めてエンジンオフ時に車載機器を長時間使用していると数値が低めに表示される場合もありますので、自分の車の場合の特性を把握する事も必要になります。
頻繁に乗る車であれば「RCC-208」、週に1~2回乗らない事がある車であれば、CTEK「BATTERY SENSE」の方が良さそうだと感じていますね。
アドバイスありがとうございます。
自分の場合、ほぼ毎日乗るのですが、距離が短いんですよね。そのことも不安の一つで。
ただチェックはいつでもできそうなので、まずは「RCC-208」を試してみて、不満を感じるようだったらCTEK「BATTERY SENSE」にしようかと思います。それからもちろんたまには少し長めの距離を走るってことも大切ですね。
ありがとうございました。
いつも拝見させていただいております。
今回ドライブレコーダー購入を機に、この「BATTERY SENSE」も一緒に購入しようかと思っているのですが、ここでもよく取り上げられているレーダー探知機にも興味を持っております。
そこで1つ、疑問というか、考えが。
ODB2接続すれば、レーダー探知機でもバッテリーのチェック(電圧測定)ができるかと思いますが、この機能でバッテリーの状態をチェックするのでは不十分でしょうか。
やはりバッテリー端子に直接接続して使う「BATTERY SENSE」の方が正確でいいものでしょうか。
「BATTERY SENSE」が1万ちょっとしますので、それに少し付け足せばバッテリーチェックだけでなくレーダー探知もできてお得かと思いましたので聞いた次第です。
またレーダー探知機自体の機能としては、情報の正確性、アップデートの早さと手軽さ、小型移動式オービスに対応していることと電圧測定ができればよく、ドライブレコーダーやナビとの連動性はいらないのですが、その場合のお勧めの機種はやはりユピテルになるでしょうか。
よろしくお願いします。
taku様
レーダー探知機に表示される電圧は、ACCオン・エンジンオフの状態を見るのが好ましいと思いますが、レーダー探知機のOBDⅡ経由での起動はACCではなくエンジンオンであるケースがあります。
車種・OBDⅡアダプタの仕様によりけりの部分もあるかとも思いますが、現在使用している3台の車のうち、ユピテル+ランエボ10の組み合わせのみエンジンオンでしかレーダー探知機が起動しません。
※電圧測定はOBDⅡ経由でなくとも可能だったような気もします。(各モデルの説明書に記載があるかも知れません)
電圧の把握のみであればこちらのページで紹介しているシガーチャージャータイプの物でも構わないと思います。
http://car-accessory-news.com/car-battery-checker/
自分の車のバッテリー良好時の電圧と、ややセルの回り方が弱い時の電圧を体感的に把握出来ており、かつ週に2回程度車に乗るようであれば簡易なもので問題はないのかと思います。(まあ、感覚に頼る部分がありますが)
因みにレーダー探知機の情報の正確性は検証できませんが、測位の精度・速さ・無駄な情報のカットなどの総合的な使い易さと、動作そのものの安定性はランニングコストの高いユピテル製品になります。
ありがとうございます。
そうですね、レーダー探知機ではエンジンオンのときにしか見れませんね。
それならばお勧めしていただいたシガーソケットに差し込んで測定するのでも大差ない気がします。
あとバッテリーに注意する必要はありますが、あまり敏感になりすぎなくてもいい気もしました。
ありがとうございました。これからもいほいろな情報を参考にさせていただきます。
ブラックビュー でお世話になっておりますシエスタです。
こちらのCTEK Senseですが、このバッテリーチェッカー自体が車載バッテリーの寿命を縮める事はないのでしょうか。Bluetoothですので消費電力は少ないでしょうが、繋がっている間ずっと電力消費するのであればやはりバッテリー上りの原因になる様な気もするのですが。もしくは、アプリからの通信時のみ電力消費するので、影響はないのでしょうか。ご存知でしたらご教示下さい。いつもありがとうございます。
シエスタ様
こちらはリアルタイムで内部メモリに電圧の状況を記憶し続けているもので、電波は常に発しているかと思いますが12V/1mAの電流が流れていると公式サイトに説明がありますね。
https://www.kk-tcl.co.jp/ctek/product/product_battery_sense/
車のECUなどで消費する暗電流は12V/20-50mA程度ありますので影響はないとも言えませんが、全体から見ると気にするほどではないかと思います。
因みに…うちのランエボ10は2ヶ月に1度くらいか動かしませんが、1ヶ月で全ての暗電流込みで70%くらいまで容量が減っている感じです。
車によって暗電流の大きさに幅があるようで、リーフなどは減りが早いです。(その分、駐車時に駆動バッテリーからの自動充電があります)
色々と情報ありがとうございます。
当方、車はほぼ毎日使うので、CTEK Senseを付けてもあまり問題は無さそうですね。
先日購入からたった1年でバッテリーがへたったので、若干神経質になってます。
今後とも宜しくお願いします。
シエスタ様
今後とも不明点があればご質問下さい。