こんにちは!自動車系ライターの駆流斎です。
車検って、ただディーラーに任せきりにしていませんか?
実は、ちょっとした知識と事前準備だけで、車検費用を数万円単位で節約できることもあります。
この記事では、初めての方にもわかりやすく、車検で損しないためのチェックリストをまとめました。
車検前に確認すべきポイントや、お得な車検業者の選び方まで網羅しています。
車検で損しないための基本知識
車検とは?なぜ必要なのか
車検(正式名称:自動車検査登録制度)は、車両が安全に走行できる状態かどうかを国がチェックする制度です。
乗用車は新車登録から3年後、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。
車検費用の内訳
車検にかかる費用は大きく以下の3つに分けられます。
費用項目 | 内容 |
---|---|
法定費用 | 重量税・自賠責保険料・検査手数料など(固定) |
点検整備費用 | 整備や部品交換にかかる費用(業者により差あり) |
代行手数料 | 業者が検査場に出向く手間代(ディーラーは高め) |
→この中で削減できるのは「点検整備費用」と「代行手数料」です。
車検で損しないためのチェックリスト【実践編】
1. 車検前に自分でできる「消耗品」のチェック
意外と高くつくのが、消耗品の交換。ディーラーに言われるがまま交換していると、無駄な出費につながります。
事前にチェックしたいポイント:
- ワイパーゴム(ひび割れ・ビビり音がなければOK)
- エアコンフィルター(自分で2,000円前後で交換可能)
- ブレーキパッド(残量3mm未満は要注意)
- タイヤ(スリップサインの有無+ひび割れ)
日常点検で済む項目は、自分で確認 or 安く交換しておくのが鉄則です。
タイヤ交換はネット購入+持ち込みが最安傾向
最近ではネットでタイヤを購入し、近隣の整備店に持ち込み交換するスタイルが主流に。
取り付け店は「グーピット(Goopit)」などのサイトで検索できます。
ネット購入+持ち込みで、ディーラーより1〜2万円安く済むケースも珍しくありません。
車検の見積もりは必ず「相見積もり」を取る
ディーラーだけでなく、車検専門店・ガソリンスタンド・整備工場などにも見積もりを依頼しましょう。
業者タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
ディーラー | 信頼感・純正パーツ使用 | 高額になりがち |
車検専門店 | 価格が安い・早い | 一部サービスに差あり |
GS併設整備 | 手軽・割引あり | 整備内容が簡易的な場合も |
「不要な整備」を見抜く目を持つ
整備士から「この部品も交換した方がいいですね」と言われると、つい了承してしまいがちですが、すぐに交換しなくても大丈夫なケースも多いです。
特に注意したい整備項目と対処法
よくある提案 | 実際の判断ポイント |
---|---|
ブレーキパッド | 残量(mm)と前回交換からの走行距離を確認 |
バッテリー交換 | ディーラーでは電圧ではなくCCA(始動性能)で判断されることが多い。→ 指摘された場合は、DIY交換も検討可能(ネット購入+作業店持込) |
エンジンオイル | 前回交換からの距離・時間が基準。汚れていても必ずしもNGではない |
信頼できる整備工場を見つけて“かかりつけ”にする
実は、長い目で見ると最もコストパフォーマンスが良いのがこの選択肢。
小規模整備工場のメリット
- 一人または家族で運営している所が多く、工賃が安い
- 顔なじみになることで、柔軟な対応・部品持込にも応じてくれる
- 商売っ気が強すぎないため、必要以上の提案が少ない
筆者も過去に個人整備工場を数年利用し、車検費用が半額以下になった経験があります。
ディーラーほどの設備やサービスはないかもしれませんが、信頼関係を築ければ「安心して任せられる存在」になるでしょう。
予備検査・ユーザー車検も視野に(上級者向け)
少し上級者向けですが、自分で車検場に持ち込む「ユーザー車検」や、テスター屋で事前に合格確認する「予備検査」を活用すれば、最低限の費用で通すことも可能です。
- ユーザー車検:法定費用+検査料のみ(1.5万円〜2万円程度)
- 予備検査:事前の調整が1,000〜3,000円程度
時間と手間はかかりますが、費用を極限まで抑えたい人にはおすすめ。
車検前に必ずやるべき「最終チェックリスト」
- ☐タイヤの溝と空気圧
- ☐灯火類の点灯チェック(ヘッドライト・ブレーキ・ウインカー)
- ☐ウォッシャー液・オイル類の補充
- ☐車検証・自賠責・納税証明書の準備
- ☐車内の清掃(意外と見られます)
よくある質問(FAQ)
Q. 車検は何日前から受けられる?
→ 有効期限の1か月前から受けられます。その間に受けても次回の期限は変わりません。
Q. 安い業者でもちゃんと整備してくれる?
→ 必ず整備記録簿を確認しましょう。必要最低限の整備でOKなら、安い業者で十分です。
Q. 車検に通らない主な理由は?
→ タイヤの摩耗、ライトの球切れ、マフラーの排気漏れ、ブーツ類の破れ、オイル漏れ、サスペンション不良などです。
まとめ|「車検=高い」はもう古い!
ちょっとしたチェックと、業者選びの工夫だけで、車検費用は大きく節約できます。
「ディーラーに任せておけば安心」は間違いではありませんが、“適正価格”で“必要な整備だけ”を受ける意識を持つことが、これからの車オーナーに求められます。
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